倉見峠
福井県嶺南地方(れいなんちほう)
福井県内を最広域で分類する際用いられる、県域の西半分を呼称する地方名です。
南とはなっていますが、東西に広い福井県ですので西半分といった方がしっくりきます。
まぁ確かに対義の嶺北から見れば微妙に南なので間違いじゃありませんし、この語は京都が日本の都だった頃に京都目線で付けられたとの由来があるので、あながち間違いではありませんが。
語源は「木ノ芽峠編」に詳しいです。
気になる方はこちらをご覧ください。
さてその嶺南地方ですが、さらに細かく分類することもできます。
二州地区と若狭地区
この2つの地区を隔てる峠があります。
この峠を境に、京都文化圏と近江文化圏が分かれるとの見方もある古き峠。
倉見峠(くらみとうげ)
現在もなお嶺南を隔てる峠、いざレポ開始!
今回のレポでは過去2回に分けて撮影した写真を使用しています。
天候や時間帯等、統一されておりませんのでご了解ください。
この峠は昔も現在も幹線が越えています。
国道27号
今年5月の椿峠再訪編以来の本編登場!
間接的にも6月の福井県道210号津内櫛林線以来の登場です!!
福井県内では国道8号に次ぐ幹線なんですが、やはり県庁所在地を通らないと影が薄いということか。
ただ単に道がよすぎてネタにならないってだけなんですが。
そしてレポ開始地点は福井県道22号上中田烏線との交差点です。
雨に濡れる車窓から狙ったのは福井県道217号海士坂鳥浜線の早期トンネル開通を要望する看板。
この県道の分断区間上には峠があります。
そこは僕がウツロギ峠と同じく、いつか越えねばならないと思い続けている峠があるのです。
その名は向笠峠。
いつか必ず越えてやるから待ってろよ!
後日、レポしております!
こちらをどうぞ!
ちなみにこの交差点。
「脇袋交差点」と言います。
脇袋・・・なんか臭そう・・・。
手前に横たわる山塊が右側中央で急激に凹んでいる地点があります。
あそこが目指す倉見峠。
それほど高い峠ではありません。
しかしこの辺の山って山系的にはどこになるんだろう?
近くの三十三間山が比良山地ということはそこらに属するのかな?
う~んわからん。
起点以来初めての通行規制区間の開始です。
椿峠以来の峠、そして通行規制区間の存在するマジもんの峠の始まりです。
ここが峠付近最後の交差点。
福井県道218号新道阿賀里線
ここも短いながらなかなかの面白県道です。
登坂車線を完備!
さすが直轄国道の峠だぜ!!
倉見峠、着。
正直、登坂車線いるの??
なんて無粋なこと聞いちゃいそうなほど、あっさり着いちゃいました。
それもそのはず、この峠の標高はわずか120m。
このブログに紹介した峠では、馬坂峠(41m)、椿峠(91m)、関峠(100m)に次ぐ低さ。
それでもここは地域区分の峠なんだから侮れない!
昔は41mでも120mでも山道だったんだから大変だったんでしょうね・・・。
登りが一瞬なら下りも一瞬。
しかしなんで街道沿いの峠の麓って、こういうラブホがあるんですかね。
やっぱ人通りは欲しいけど町中はちょっと・・・、っていう絶妙なラインを狙ってるんですかね。
敦賀側の方が峠区間は短いです。
まぁ小浜側も短いですが。
すぐに通行規制ゲートが見えてきました。
まさに一瞬の山道を終えて、平穏を取り戻した国道27号。
この先、敦賀市の起点まで難所はありません。
ある意味幹線としては、素晴らしい安定感。
全く難所らしい難所がないのが国道27号の凄い所です。
県内では後はもう、京都との県境の吉坂峠しか峠はありません。
ここも標高139mだし、トンネル峠だし・・・。
以上、倉見峠編