Okinawa 沖縄の旅 Day 03 (04/08/19) Kokusai (International) Street 国際通り
Kokusai (International) Street 国際通り
今日も自転車ではなく徒歩で近所を散策する。那覇市の繁華街は自転車で回るより、徒歩の方が色々なところに行ける。那覇中心部は大通りから何本も細い路地やアーケード街があり観光客でごった返している。特に今は夏休みで今日は日曜日で人出が多い。
Kokusai (International) Street 国際通り
沖縄県で最も賑やかな通りであり那覇最大の繁華街。外国人観光客、特に中国からの観光客が多くいるように感じる。1948年 (昭和23年) に建設されたアーニーパイル国際劇場から国際通りと呼ばれるようになった。一時はかなりさびれた時期があったと聞いたが、現在は結構賑わっている。気になったのは、通りには人が溢れてはいるものの、通りに面したビルには空室が目立った。観光客の数に対して、飲食店始め商店の数が多いのではと思う。閉店している店もある。国際通りからは多くの接続するアーケード街があり、ものの値段は国際通りよりも安めの感じがする。
沖縄の仏教寺院 妙徳寺
今日初めてお寺に遭遇した。寺とはいっても日本で見るような寺ではなく寺の看板が無ければただの民家と思うようなところだった。これが沖縄の寺を代表しているわけではないので、今後どのような寺に出会うか興味がある。
沖縄は日本で断トツに寺が少ない県だ。2016年の統計では47位(つまり最下位) 81寺院しかなく下から二位の宮崎県が356、10万人あたりの寺院数は沖縄は5.7で宮崎県は31.39。沖縄と同じように明治時代に本格的に日本に組み込まれた北海道は12位合計2330寺院(43.54/10万人)となっている。神社に至っては僅か13社しかない。これは歴史を表している。沖縄は中国福建の影響が日本からよりも大きく、地域の信仰は土着信仰に儒教が入ったものが主流で仏教はここでは広まらなかった。先日会った前田さんによると沖縄の人に檀家とか氏子の話をしても通じないと言う。その言葉自体を知らない人がほとんどと言っていた。北海道との違いは、北海道は開拓民が大量に移住し、そこで日本の村を建設していった。アイヌは琉球王朝のようには統一されておらず、近代化についても琉球の比では無かった事によるのだろう。琉球は日本に組み込もうとした時点で文化が確立されていた。長い薩摩と明そして清への朝貢冊封の時代で琉球文化が継続されていた事があるだろう。
那覇の交通 モノレール
沖縄那覇市内と那覇空港はモノレール (ゆいレール) が2003年から運用されている。
ゆいレール 牧志駅と安里駅
夜のおもろまち駅
戦前は軽便鉄道 (ケイベン)が走っていたが、戦争で破壊されて、その後は自動車が交通の主流となり再開はされなかった。沖縄は交通渋滞が問題になっているが、モノレールがこれを解消は出来なかった。それと観光客の移動手段が自動車が中心となっており、他の都市への移動は不便なままだ。
現在の県庁前駅の交通広場にある旧那覇駅の遺構。
鉄道敷設計画はあるものの実現はいつになることか。2012年頃から内閣府で鉄道敷設の検討が繰り返されてはいる。2018年夏に発表された最新の検討報告書では那覇~普天間~うるま~恩納~名護に至る経路が本命となっているようだ。(これでも戦前の鉄道ルートよりはカバーしている地域は狭い) しかし採算面、採用技術、開業時期については未定で、本当に実現できるかわからない。沖縄を観光で開発するにはこの交通インフラが必要だし、人の移動や物流についても鉄道は重要だ。
上のルートが本命なのだが、豊見城/糸満が外れているのはどうしてだろう。人口統計を見ると豊見城/糸満は確かに人口が他に比べて少ないので外れたにだろうか。那覇への人口集中で、糸満市、豊見城はベッドタウンになっているので、通勤を考えると糸満までルートを伸ばせれば利便性が高まる。下の表は沖縄人口の2019年4月現在の調査だが、沖縄がこれほど人口密度が高いとは驚きだ。那覇に人口の22%が集中しているので、那覇の人口密度は更に高い。那覇の街を歩くとその密集度合いがよくわかる。
他県よりはマシだが、沖縄も出生率が緩やかな減少傾向にある。今ならまだ手を打てば、他県が抱えている過疎化に対応出来るレベルだ。
興味深い統計は、都道府県の中で唯一沖縄だけが人口が自然増となっている。合計特殊出生率が1.87と以前全国平均 (1.47)を上回っている。(だだ、減少傾向にはある) 高齢化率についても全国で唯一20%を下回っている。
沖縄全体で見れば、現在は過疎化の問題はないように見えるのだが、那覇近郊に人口が集中しており、沖縄の離島や地方は、若者が大学就職で外に出て戻ってこず、過疎化が問題になっても地域は他県以上に手の打ちようがない状況で深刻だ。那覇では別の問題がある。労働力不足と言う。特にホテル、バス運転手の人出不足は深刻化している。沖縄県商工会議所では、その対策を進めているそうだ。詳しい内容や、その進捗状況は不明だが、沖縄は元気はあるようだ。
https://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/koyo/koyotaisaku/h30/documents/2018hitodebusokupamphlet.pdf