トークイベント 『南インド キッチンの旅』をめぐって へ
先日細見美術館のタラブックス展へ行ってきましたが、実はそのままサテライトな誠光社のイベントへも行ってきました。
インドの出版社タラブックスから2017年に出版され奇しくも出版されたばかりの本『南インド キッチンの旅』(↪︎原題『Travels Through South Indian Kitchens』が山積みでフューチャーされているタラブックスのチェンナイ本社の本屋で、わたしは出来立てほやほやのこの本を見つけ、もちろん買って日本へ帰ってきました(その時は気付きませんでしたが、乱調本でした…)
その時のワクワク感は忘れません。デステニー!
まさか絵本のタラブックスから、日本の方が書いた、インドの、それもキッチンについての本が、レシピ付きで出版されるなんてその頃は斬新だと思いました。本社まで行ってみるとシルクスクリーンの絵本だけ取り扱っているんじゃないことにも気付きました。日本のタラブックス展示会にはサブタイトルに、挑戦するというワードがあるけれど、いろいろなジャンル、タイプ、サイズの本が各国ごとにあって、視野の広さと自由さに驚いてきました。
同時に、自分がそのタイミングでチェンナイに入ったなんてわたしラッキー!と振り返ってみたり。
結局その本は案の定、英語なので、たまにパラパラめくっているだけで。その後、ご本人翻訳で日本語版がブルーシープ社から2018年に出版されました。日本語版も欲しいなぁと思いながらも、まあこれも読めないこともないし、と見直してみたり。
とりあえず、乱調本でしたよのクレームメールを入れても、そこはインド、なかなか進まないまま今に至ります。今回関係者の方に再度お伝えしてきました。もはや特に気にしてないのですが、私の英語の先生から、見比べながら一日一ページでも見ていくと、とても良いテキストにもなるじゃない?!
て言われて、なるほど、乱調本ではできない。
今回は、この本の著者の齋藤名穂さんのトークイベントでした。都合もついたので行ってきました、ぎゅうぎゅうの満員。
そしてやはり日本語版を買いました!
◼︎タラブックスとの出会いから生まれた本
「『南インド キッチンの旅』をめぐって」
これは初版英語版。表紙のバナナリーフは南インドとキッチンを象徴するアイテム。質感にこだわったエンボス加工、手触りもが気持ちいいです。タラブックスらしい。
名穂さんが訪れたキッチンを鳥瞰で、ワイドに、導線を伴って定点観測されている素晴らしい見取り図。わたしは行ってるのですぐに動きを持って想像できます。
これらの絵はスケッチの最初の稿を採用しているそう。いきなりこれ?! 絵が描けていいなぁ〜て呟いたら、描けますよ、ていわれちゃったけどカンタンではないですん。
日本語版は反対開き、表紙の紙の質感はちょっと違う感じ。こちらもバナナリーフの触感でリアル。
絵も字もイラストも可愛いなぁ。
私はいつもミクロな視点でキッチンにいることが多いから、手元ばかりの写真、視線も下ばっか。
もしかしたらなんだかすこし損してきたかもしれない。ちょっと反省と開眼。
こんなふうにキッチンの片隅に座って、時間をかけて、静かにその場を、そして彼らのいつもを感じてくるような過ごし方を今度はしようと心に決めました。
コーヒーのフィルターの絵を描いてくれました、
ありがとうございました。
誠光社ではタラブックスの各種本の販売や、この本の特別企画展示をまだ開催中、京都のステキな本屋さんです。
久しぶりの京都。相変わらずおしゃれでアテられる、羨ましいー、けれども、奈良に帰ってくるとほっとします○