ハワイでは既存の枠にとらわれず新しいことに挑戦できる。海外で活動しつづける秘訣とは~フォトグラファー 石丸智仁さん~
海外に進出してみたい、仕事をしてみたい。でも、どうしたらいいのだろう。海外で活躍している先輩方も、最初の1歩は私たちと同じくドキドキした1歩だったと思います。
どのようにして今に至るまで歩んできたのか、貴重なお話から夢を叶えるヒントをみつけてみましょう。
今回はハワイでフリーランスとして活動するフォトグラファー石丸智仁さんにインタビューを行いました。石丸さんは大学で写真を学び、卒業後は日本の旅行関係の出版社にて撮影担当に。その後フリーランスのフォトグラファーとして活動し3年めには拠点をハワイに移しご活躍されています。
ハワイに移住して仕事をするなかで、どのように今のキャリアを築いていったのでしょうか。
実際に活躍されている方のお話を通して、海外で夢を叶える素晴らしさと、その方法をPRライターMikaNamekawaがお届けします。
前向きな決断がチャンスの後押しをしてくれる
───ハワイではどのようなご活動をされているのでしょうか。
石丸智仁(以下、石丸):日本の出版社やメディアからの依頼でハワイの景色や海の中など、さまざまなロケーションの撮影をしています。そのほかにもフォトツアーを行ったり、ウェディングフォトやマタニティフォトなどジャンルにこだわらず多種多様な活動をしています。
また最近はハワイのみならず、アイスランドやカンボジア、カリブ海でも撮影をさせていただきました。あえてハワイの外に出ることで、人のあたたかさや自然の豊かさといった、ハワイのよさを再認識できることもあるんですよ。
───移住を決めたきっかけはありましたか。
石丸:永住権の抽選に当たったのがきっかけではありますが、その当時日本でフリーランスで活動していたこともあり、新しい環境に飛びこむうえでタイミングがよかったんです。
どんなにチャンスが巡ってきても、そのときの環境によっては断念する方もいると聞きます。そういった点でも、本当にタイミングがよかったんだと思います。
また、移住の準備が進んでいくなかで、「だめだったら日本に帰ってくればいい」と移住に対して考えすぎずに前向きに決断し行動できたことも今につながっていると思います。タイミングはひとそれぞれですが、今だと思ったときに1歩踏みだす勇気と行動力は重要なポイントだと思います。
人とのつながりが深いハワイでは新たな自分の可能性が見つかる
───ハワイで活動の幅を広げていくコツのようなものはあったのでしょうか。
石丸:移住して最初はゼロからのスタートでした。そんななかでも、小さな可能性や、つながりを大切に1つひとつ行動していきました。
まずはローカルのコミュニティへ積極的に参加して輪をひろげることを意識しましたね。そのなかで仲間とコミュニケーションをとったり、ハワイのコーディネーターさんと知り合いになったり、自分からコミュニケーションをとっていくことで、お仕事を紹介してもらえる機会もありました。
ハワイは小さな島なので、みんな人とのつながりを大切にするんですよね。そういったつながりのなかにチャンスがあったからこそ、移住後のキャリアをゼロからスタートしてここまでこれたのかもしれません。
そのほかにも、自分自身の仕事のスタンスが日本にいたころとは少し違ったことも、活動の幅がひろがっていくポイントだったと思います。
たとえば僕の活動例でいうと、「このジャンルしか撮らない」というのでは、ハワイはマーケットも小さいのでなかなか仕事としては難しい部分があります。
ドローン撮影やタイムラプス撮影など今までの自分の枠にとらわれず、新しい撮影ジャンルに、今も挑戦しつづけています。いろんなジャンルを取り入れて柔軟に仕事をすることで新しいつながりや可能性はひろがっていきますよ。
───どのようにご自身の活動を宣伝していったのでしょうか。
石丸:昨年から一般の方向けに「Aloha VIP photo tour」というオーダーメイドのフォトセッションツアーを行っているんですが、SNSやHPなどを利用して宣伝をしています。
こちらから発信するだけではなく、「こういった写真を撮ってほしい」といったお客さまからの声も直接聞くことができるんです。
今はネットを通じて一般の人と簡単につながることができる時代です。直接お客さまの声を聞き、求められるものを提供できる自分でいればそれだけ仕事の幅が広がっていきます。技術も向上しますし、宣伝に取り入れない手はないです。
そういった、時代の流れや新しいものにアンテナをはって取り入れていくことはとても大切だと思います。
日本での経験も無駄にならない。まわりに流されず当たり前のことをつづける大切さ
───ハワイでお仕事をするうえで、大切にすべきことはありますか。
石丸:当たり前のことをつづけることが大切だと思っています。
たとえば納期や約束を守ることなど、日本にいるときは当たり前だと思っていたことがハワイにきてとても評価されたことがありました。そういったところから、信頼もうまれ、仕事ができると褒められ次の仕事につながるんです。
こちらにくると周りがいい意味でのんびりとしているときもあるので、そういった雰囲気に流されないように心がけています。ハワイのみならず日本のクライアントも多いので、日本で培った仕事への取り組み方は忘れず大切にしています。
───最後に、世界で夢を叶えたい方へメッセージをお願いします。
石丸:世界中どこに行っても、人と人とのつながりは大切です。そういった関係性を構築するときに必要なのは、コミュニケーション能力や人間関係を大事にする姿勢だと思います。日本でも世界でも、これは基本ではないでしょうか。
また、どのジャンルの仕事でも自分なりのスキルを持つということは重要です。自分にしかできないことを持ち、さらにはそれを発信する力をもっている人は強いと思います。
就職にしても自分でビジネスを立ちあげるにしても、そういった強みを持つことがこれからは特に必要なんだと思います。
まずはしっかりと自分自身と向き合い、自分にしかできない強みを理解すること。そうすれば、自分の仕事に自信がつきますし、チャンスを逃さず前向きに挑戦していけるはずです。
インタビューを終えて
ハワイという新たな地でゼロから仕事を始めること、生活することは決して容易なことではないと思います。
それでも逆境を乗り越えられた秘訣は「人とのつながりを大切にすること」や「自分の強みを発信する力」であり、なにより常に意識しつづけることなのかもしれません。そんな秘訣を体現されている石丸さんは、とても生き生きと輝いて見えました。
日本にいるうちから自分の強みと可能性を探して、世界への新しい1歩を踏みだしていきましょう。
(取材・執筆:PRライター MikaNamekawa / 編集:PRライター 吉川実久)
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