軽めギア比のススメ | やっぱり夏は軽ギアピスト
軽めのギア比とは
暑い。いやほんとに暑いですね。
日本の四季はすっかりおかしくなり年々夏の暑さは激しくなってきています。
そんな夏でもやっぱり乗りたくなりますよね、ピスト。
今日は夏こそおすすめのセッティング、【軽めギア比】についてつらつらと。
ぜひ涼しい場所でギア比一覧表を眺めながらごらんください。
一般的に街中で見るピストバイクのギア比や、完成車のギア比は【2.7~3.0】当たりのゾーンが多いです。
よくある組み合わせは
「46T×16T」とか「48T×16T」、「50T×17T」などでしょうか。
ただ、今回触れていく「軽めギア比」については、もっと軽いモノ。
ギア比「2.2前後」辺りを指すものとします。
しゃあ実際、軽ギアってどんなものでどんなメリットがあるんでしょうか。
軽いギア比のメリット!いいところ
思ってるより前に進む
進みます。ギア比を軽くすると、確かにくるくる回すペダリングの量は増えます。
がしかし。ピストのホイール(タイヤ)は基本700cです。
700cの直径は、ざっくり「700mm(タイヤの種類によってまちまちですが」です。
仮に、ギア比を「2.0」にしたとしましょう。
このとき、「直径×3.14×ギア比」で計算します。
ギア比「2.0」かつ「700cタイヤ」のとき、クランク一回転で進む距離は「4.396mm」。
約4メートル30センチです。
どうです?意外と進んでませんか?
一度計算式に当てはめて、自身のギア比でクランク一回転はどれくらい進むのか。
ぜひ計算してみて下さい。
20インチなどの小径車でこのギア比だと確かに進みませんが、そこはさすが700cです。
スタートが楽
生活圏内の道路や市街地は信号がたくさんあります。
ストップ&ゴーがおおい場面でこそ、軽いギア比のメリットを体感しやすいと思います。
発進がとても楽です。
出足の良さは、一度体感するとやみつきかも。
ペダリングが意識しやすい(かも)
軽いギア比はある程度の速度で巡行したいとき、必然的に「くるくる回す」ペダリングになります。
グングン踏み込むペダリングではなく、「回転を意識して乗る」ペダリングの練習がしやすく感じるはずです。
きれいなフォームのペダリングを練習するのにはいいかもしれません。
トリックしやすい
やってみたいトリックにより、必ずしも軽ければいいわけではありませんが、、基本的な「スキッド」の練習から始めたいなら、断然軽いギア比で始めてみてほしいです。
後輪ロックのしやすさはギア比の軽さに比例します。
スキッドを練習中なら、先ずは軽いギア比で感覚をつかむのがおすすめです。
チェーンの摩耗が抑えられる(らしい)
これは実感としてはあまりありませんが、チェーンリング(フロントギア)に対してコグ(リアのギア)の大きさが近づけば近づくほど、チェーンの消耗が抑えられるというものです。
理屈としては、チェーンが当たる箇所が増え、チェーンに局所的なストレスがかからなくなるから。
です。
・・まあチェーンの寿命は個々人の走行距離や環境にもよるので一概にはいえませんが笑
軽いギア比のデメリット!困るところ
メリットもたくさんある「軽いギア比」ですが、メリットはそのままデメリットにもなり得ます。
重ギアより進まない
当然ではありますが、一般的なギア比よりは進みません。スピードが出ません。
シングルギアなので変速もできません。スピード感を楽しみたい場合はけっしておすすめはしませんね笑
高速で走り続けるのがシンドい
上と関連しますが、トレーニング目的以外で高速巡行しようとすればただの地獄です。
ハイケイデンスを余裕で10分維持できれば一般人より上のレベルといえるかもです。
デメリットは、とにかく「スピードが出ない!」これにつきます笑
軽いギア比まとめ
ギア比には、メリットもデメリットもあります。
そして、ピストバイクは変速ができない乗り物。一度ギア比を決めたら走行中に変えることはできません。
ギア比はピストの使用用途や、メインで走る路面環境を意識しながら決めるのがベストです。
で、冒頭に「軽ギアは夏におススメ」といいました。何故かというと、
・ただでさえ体力を削られる夏ならば、力まず気楽にくるくる回してクルージング気分で乗るのが夏の気分!
という個人的な理由です笑
例えば、ランニングシューズを履いて走りに行くより、サンダル履いて散歩する方がラフで楽ちんですよね?
夏は軽めのギア比で気楽に流すスタイル、結構おすすめです。
まあ重いギア比で思い切り汗を流しながら乗るのもそれはそれで醍醐味ですが、ね笑
miki