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この道往けば act2

黒河峠 最終決着

2019.08.08 07:20

過去2度にわたり、僕を退けた峠。

もはや今年の因縁ともいえる状況のなか、レポには挙げていませんが(キリがないので)、僕は今年だけで6度挑戦しています。


黒河峠(くろことうげ)

1度目は5月1日。

若干危ういながらも、僕は峠付近まで進みましたしかしそこに待っていたのは生々しい土砂崩れ・・・。

詳しくは「黒河峠編」をご覧ください。


2度目は5月17日。

今度は滋賀県側、マキノ林道から峠を目指しました。

しかし今度は舗装が終了するとほぼ同時に「通行止め」の看板に阻まれあえなく撤退。

詳しくは「黒河峠 REVENGE編」をご覧ください。


3~6度目は敦賀側から3回、滋賀側から1回、しかしどれもあえなく、道路復旧工事中やら河川改修工事中やらに阻まれ、結局通行できず・・・。

しかし6度目の際にやっと工事のおっちゃんから確かな情報を入手できました。

「11月2日頃には確実に工事終わってるから、その頃おいでよ」


そして・・・、

時は来た

11月10日16時30分、僕は再び・・・、

ここに来ました!

工事のおっちゃんからの情報から2日開通なのは間違いなんでしょうが、僕は過去何度も開通予告に騙されているので、一週間も逸る気持ちを抑えて待っていたんです。

今日は確実に通れるはず!


しかし唯一の懸念は時間・・・。

16時30分、この季節17時30分にはもう真っ暗なはず。

未舗装林道に突っ込む時間ではないのは確かです・・・。

しかしもう行くしかない!!

禿げたアスファルトと紅葉のコラボレーション。

新緑の黒河林道も美しかったですが、晩秋の時期も非常に美しい。

四季それぞれの顔を持つのがこの林道の素晴らしい点。

もうすぐこの林道は雪によって閉ざされます。

冬の林道もさぞ美しいことでしょう。

この辺りの整備はかなり進んできています。

おそらく知る人ぞ知る穴場になっているこの黒河林道を、観光名所としてもっとPRしたいという市の意向ではないでしょうか。

まるで町中の公園のような整備の仕方です。

美しい

探索時間帯のせいもあって、日本ならではの「哀愁の美」を感じる光景です。

出来る事ならもっとゆっくり探索したかった・・・。

どうもこの辺りが、半年にわたる道路整備工事の成果らしいです。

考えてみればこの辺りは初探索の時に・・・

この穴があった辺りの気がする。

道路下の施工が完全に死んじゃってたんでしょう。

春先危なかったな・・・。

しばらく進むと時折、舗装が復活します。

すぐに消えますが。


そしてこの辺りからずっと右にあった黒河川が足下に消えていきます。

つまり標高が上がってきたということ。

大分標高が上がった辺りで、崖下に降りるブル道(ブルドーザー用道路:工事用仮設道路)が出来てました。

春時点ではなかったので、やはり黒河川上流の大規模河川改良工事が行われているんでしょうか。

ここは!!!

景色はけっこう変わったけど・・・

この向こう側!!!

ついに・・・ついに・・・このレポとして黒河林道の未知の領域に立ち入ることが出来ました。

後は一路峠へ!

黒河峠、着。


標高567m。

実はあの栃ノ木峠よりも高い中堅クラスの峠です。

掘割にダート、この光景が美しいと思える人は林道マニアに片足突っ込んでますよ。

ちなみにこの写真は滋賀県側から敦賀側を写しています。

この峠からは関西百名山の一つ赤坂山の登山口があります。

花の山という別名を持つ赤坂山、明王の禿やカタクリの自生地など見どころがたくさんありますので、興味のある方は是非この峠へお越しください。

駐車場やトイレなどもありますので、初心者でも気軽に散策できますよ。

高島トレイル(野坂山地、比良山地の尾根沿いを歩く登山道)の一部でもあり、反対側には乗鞍岳への登山道も存在します。

さて見た目は何も変わりませんが、ここはもう違う林道。

黒河峠を起点とする「マキノ林道」です。

ここで問題発生。

急激に暗くなってきた

時刻は17時15分。

やばいやばい。

こんなところで熊にでもあったらマジしゃれにならん。

黒河林道より明らかに急な線形のマキノ林道。

写真の明度を上げてますが、実際はかなり薄暗い中でこのつづら折りはなかなか怖かったです。

ついに僕のてぃーだくんは今の状況を「夜」だと判断して自動的にライトオンしました。

ちなみに僕はこの辺りで鹿に遭遇。

黒河林道でも2匹の鹿と遭遇してるので、かなりのエンカウント率です。

断 崖 林 道

なんでこんな暗い中、こんな左にちょっとハンドルミスしただけで死ねるような道を走らにゃならんのだ!


温見峠の落ちたら死ぬ区間と違って、対向車がいないだけマシですが・・・。

というかそもそもが。

こんな時間にダート林道にいるのが大間違い


皆様、夕暮れ時に林道に入るというのは非常に愚かで危険な行為です。

僕の場合は完全に暗くなるまでに滋賀県側に降りられるという、過去の経験に基づく予測があったから突入しました。

絶対に知らない林道に夕暮れ時に入り込んではいけません!

見覚えのあるゲート。

そう・・・

こいつだ!!


ついに今年半年にわたってチャレンジし続けた黒河峠全区間を走破しました。

ただの林道にこんなに苦労させられるとは思わんかった!

そして滋賀県道533号白谷野口線に到着。

無事生還いたしました。


これで僕と黒河峠の因縁はすべて解消されました。

はぁ今年中に形がついてホントスッキリしました。

来年持ち越しなら更なる因縁が生まれるところでしたよ。


最後に、このレポでは第1回敦賀側と第2回マキノ側の両レポから変わった部分と探索できなかった部分を中心にレポしています。

純粋に黒河峠および黒河林道、マキノ林道に興味がある方は、レポ序盤のリンクから各レポも合わせて参考にしていただければ幸いです。


さて次回はこのブログのレポの中で最も失敗に近いレポのリベンジを報告します。

こうご期待!


以上、黒河峠編