216.記憶力低下は言い訳

年を重ねると記憶力が低下し名前が思い出せないと聞きます。確かに、自分の経験からもそうだといいたいのですが、真実は年齢とは関係がなく、どうも努力が足りないのだと感じています。つまり覚えようとする意志が強くないのです。真剣に覚えなくては駄目だと思えばきっとできるはずです。必要がないことを理由にして記憶する努力を諦めているにちがいありません。

しかし、ビューティアドバイザーはこれでは困ります。お客様は名前を呼ばれることで安堵感と高揚感で一杯になります。ビューティアドバイザーは美容の専門家として多くの知識を持っていなければなりませんが、なにはさておき、名前を覚えることが大前提です。これはあらゆる接客業に共通していることです。プロたるプロの由縁は多くの名前を覚えていることです。

記憶力を高める為に社内コンテストを実施しました。一定時間内にお客様の名前を何人書けるかのコンペです。平均は80名ほどでしたが、優勝したビューティアドバイザーは1,000名を覚えていた鹿児島山形屋百貨店の川下尚子チーフで、そのレコードは最後まで破られませんでした。