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ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~ 日本の原風景 棚田巡礼 ~「神楽と雲海の里 雲南市大東町 山王寺の棚田(3)」

2019.08.10 16:25
はじめに 記事をお届けするに当たり、この度の九州豪雨と山形沖の地震災害、並びに近年の北海道・関西地方、並びに中国四国・九州地方他、多くの大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。


出雲神楽の源流を伝える島根県無形文化財指定の神楽が伝承されています

山王寺地区は、まさに雲海の里 自然が織りなす神秘は 悠久の時を感じさせます


「神楽と雲海の里 山王寺地区」の棚田

山王寺の棚田は、平成11年に「日本の棚田百選」に認定され、平成26年には「美の里づくりコンクール」で審査員特別賞を受賞しました。


雲南市の棚田は大東町の北東部標高300mの山腹に位置し、南向きの地形を巧みに利用して、水利の工夫により棚田を開発し、美味良質のお米を生産してきました。

展望台からは、連なる山並みや眼下に広がる棚田の美しい景観を満喫することができます。

地区には、出雲神楽の源流を伝える島根県無形文化財指定の神楽が伝承されており、人々の暮らしの中に豊かな伝統文化が息づいています。


雲南市大東町

毎年行われる棚田祭りには、青空市場での新鮮な地元野菜等を直売、その他、新企画への取り組みも進められています。

◎面積:19ha ◎棚田数:約200枚

◎保全組織:山王寺本郷棚田実行委員会



山王寺棚田「田んぼの学校」とは

古くから農業の営みの中で形づくられてきた水田や水路、ため池、里山などを、遊びと学びの場として活用する環境教育の総称です。

家族みんなで楽しく作業し、「環境に対する豊かな感性と見識を持つ人を育てること」、「自然と人との共生、都市と農村の共生への途(みち)をさぐることを」をねらいとしています。

棚田親子で稲刈り…子供たちも頑張っていました


田んぼの学校では、「縁起の良い出世米」といわれる黒米を、地元の皆様の指導を受け、素手で植える「田植えコース」から「収穫祭コース」まで年間3回のコースを開催します。

募集人員 : 約30家族(子供連れ) 総勢100名

開 催 日 : 令和元年度の予定が決定!

◎田植えコース 令和元年5月26日(日) 

◎稲刈りコース 令和元年9月22日(日) 

◎収穫祭コース 令和元年11月3日(日) 


主   催 : 山王寺本郷棚田実行委員会

協   力 : 海潮地区振興会・島根県・雲南市・水土里ネット島根・水土里ネット大東・
島根県農業農村整備推進協議会


市民農園オーナー制度

・安全・安心なソバやサツマイモ等を自らの手で栽培したい
・棚田の景観を自らの手で保全したい

このような方に是非おすすめするのが、「棚田市民農園」です

◎現在数十年放置された最上流部の棚田を約30a 開墾しました。
◎賃借料は不要です。地元農家との話し合いで、農地に入っての作業を許可するものです。◎オーナーは、オーナー畑の周辺の畦畔等の草刈をすることが条件です。
◎草刈等の維持管理を怠った場合、違約金(景観保全協力金)が発生します。


山王寺棚田の遠方には大山が・・・

オーナー・トラスト制度

「日本の棚田百選」に認定された山王寺の棚田。
標高300mの山あいの傾斜地に広がっています。

棚田は数百年も前から開拓され、何世代にもわたり作り続けられてきました。
先人が作り上げてきた棚田には、私たちのまわりの生活を支えるたくさんの機能が備わっています。その棚田が今、存続の危機に瀕しています。これからも棚田を守り続けるため、オーナー制度・トラスト制度による保全活動へご支援をお願いします。




◎オーナー会員

地元の農家とともに、自分の棚田で稲を育て、お米を収穫します。土に触れる農作業は大変ですが、すがすがしい空気の中での作業は心地よいものです。何より、自分で作ったお米を食べる喜びは格別です。

地元農家との交流、オーナー同士の交流など、人と人の結びつきを大切に楽しくつづけていけるよう考えています。

★特典

・お米60kg
・棚田での農作業が体験できます。
・イベント等にご案内いたします。


詳しいお問い合わせは

山王寺本郷棚田実行委員会 事務局 高木健次(電話)090-7125-2208 
〒699-1241 島根県雲南市大東町山王寺256




山王寺棚田のある雲南市とは

雲南市の地域特性について

雲南市は、島根県の東部に位置し、南部は広島県に接しています。

市の南部は毛無山(1,062m)を頂点に中国山地に至り、北部は出雲平野に続いていることから、標高差が大きくなっています。市内には、斐伊川本流と支流の赤川、三刀屋川、久野川、その支流である阿用川、吉田川などが流れています。

三刀屋河川敷公園周辺桜(ソメイヨシノ)三刀屋町

加茂町から大東町、木次町、三刀屋町にかけて、斐伊川と赤川、三刀屋川の合流地点を中心とした平坦部が広がっていますが、吉田町、掛合町では中国山地に至る広範な山間部を形成しています。

総面積は553.18キロ平方メートルで島根県の総面積の8.3%を占め、その大半が林野です。


社会的条件

雲南市は、県都松江市と出雲市の南に隣接し、通勤や通学、商圏など社会的および経済的に大きなつながりがあります。

また、平成26年度に中国横断自動車道尾道松江線が全線開通し、新たに山陽、四国方面と高速道路で結ばれ、産業や観光の分野において、さらなる交流の促進が期待されます。


歴史・文化


神原神社古墳(加茂町)

神原神社古墳は、「神原神社」敷地内にあります。

昭和47年、赤川の堤防修繕のために神原神社を調査した際に発見された、竪穴式石室をもつ4世紀中頃の1辺約30mの方墳、前期古墳。

竪穴式石室は、主幅を南北におき、墳丘中央の盛土中の墓壙内にあり、石室の四壁は扁平な板状石を持ち送り式に小口積し、四隅は三角持ち送り式で積みあげています。

石室内から景初3年銘の三角縁神獣鏡1面、鉄製品(素環頭太刀1、木装太刀1、剣1、槍1、鉄鏃36、鍬1、鎌1、斧1、など)が出土した。

また、墓壙内の埋納壙に赤色顔料の付着した壺(広口壺2、中形壺2、小形壺1)が置かれていた。

これらの土器は古墳時代初期の土師器と考えられている。

この古墳から出土した「三角縁神獣鏡」は、全国で2枚目の「景初三年」と記載のある貴重な鏡であり、国の重要文化財に指定されています。

「景初三年(西暦239年)」には、邪馬台国の女王・卑弥呼が、魏の明帝に使者を派遣し、 明帝から銅鏡100枚を賜ったと「魏志倭人伝」に記載があることから、その中の1枚ではないかとする説もあります。

近くに大量の銅鐸が出土した『加茂岩倉遺跡』が確認されています。


雲南市にはヤマタノオロチ伝説で知られる斐伊川が流れ、各地に神話や伝説、神楽などが伝承されており、加茂岩倉遺跡や神原神社古墳をはじめとした多くの遺跡や古墳が発掘されています。

古くから斐伊川の支流周辺の低地では農耕が営まれ、山間地ではたたら製鉄や炭焼きがさかんに行われてきました。また、山陰と山陽を結ぶ主要街道上に位置することから、陰陽を結ぶ交通の要衝として栄えてきました。


気象

気候的には北部の大東町や加茂町での平均気温は14℃前後であり、南部の吉田町や掛合町では13℃前後となっています。年間降水量は約1,700~2,000mm程度で、冬季には北部の加茂町でも降雪があり、南部の吉田町や掛合町、大東町や木次町の山間部などでは降雪や積雪により農作物や交通などへの影響もあります。


総人口

雲南市の総人口は、平成27年国勢調査によると39,032人で、平成22年から平成27年の5年間に2,885人減少しています。

世帯数

雲南市の世帯数は、平成27年国勢調査によると12,527世帯で、平成22年から平成27年の5年間に378世帯減少しました。また、1世帯当たりの人員は平成22年国勢調査では3.18人でしたが、3.05人となっており、世帯規模は引き続き縮小しています。

人口構成

国勢調査によれば、年少人口割合の低下と高齢化率の上昇が続き、平成2年調査で、高齢化率が年少人口割合を上回りました。近年、その変化は加速しており、平成27年の年少人口割合は11.8%、高齢化率は36.5%となっています。

人口動態

島根の人口移動と推計人口によると、自然動態では出生数を死亡数が上回り、社会動態では転入数を転出数が上回り、ともに人口減少の要素となっています。特に、出生者数は年々減少してきており、平成16年10月から平成17年9月までの1年間は328人でしたが、平成28年10月から平成29年9月の1年間は252人となっています。


雲南市の特色

水と緑に囲まれたうるおいのある穏やかなイメージをもつ地域

雲南市は、豊かな森林や河川、滝など、中山間地域ならではの豊かな自然環境に囲まれています。桜や蛍が息づく自然と市民の生活が融合したまちづくりや、地域資源を活かした温泉施設、観光施設が整備され、水と緑が醸し出すうるおいのある穏やかな印象をもった美しい地域です。


注目すべき個性あふれる歴史・文化が息づく地域


国宝に指定された加茂岩倉遺跡から出土した「銅鐸」群
銅鐸とは:弥生時代の青銅器のひとつで、使用目的は未だに謎に包まれています。

雲南市は、ヤマタノオロチ退治を中心とした出雲神話の舞台であるとともに、国宝に指定された銅鐸やたたら製鉄など、地域特有の歴史や文化をもつ地域です。また、農村景観や神楽、囃子など、暮らしに根ざした農村文化が豊富であり、日本のふるさとの原点ともいうべき歴史・文化が息づいています。


新鮮で安全な農産物が生産され県内有数の製造業が集積する地域

雲南市では、有機農業の取り組みが盛んで、新鮮で安全な農産物や食材が豊富に生産されています。また、県内有数の製造業の集積地であり、加えて、商業集積もすすむなど地域の雇用を支えています。


斐伊川流域を形成する地勢的に一体性のある地域

雲南市には、中国山地を源とする県東部最大の河川である斐伊川が流れ、古くから内陸水運が暮らしや経済を支えていました。斐伊川本流とその支流である三刀屋川や赤川、久野川等の結びつきから、地勢的な連続性があり、水系による一体性のある地域といえます。



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使



協力(順不同・敬称略)

山王寺本郷棚田実行委員会 雲南市大東町山王寺256 (電話)090-7125-2208

雲南市役所(政策企画部 情報政策課)
〒699-1392 島根県雲南市木次町里方521-1 Tel 0854-40-1000 (代表)

一般社団法人 雲南市観光協会 〒699-1311雲南市木次町里方26番地1 TEL(0854)42-9770 



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