ハワイ大学ヒロ校・留学体験記(授業編)
北海道大学経済学部経営学科4年
深瀬隆也
ハワイ大学ヒロ校とは
アメリカ合衆国・ハワイ州のハワイ島にある大学。米国はもちろん、欧州、アジア、中東など幅広い国から生徒たちが集まる多様性のある大学である。
履修した授業
アメリカでは、12単位(3単位/1授業)が1セメスターで必須なので4個+1個(ESL)を取った。また、私自身ビジネス専攻だったので経営系を中心に取った。
経営系
・Critical Thinking BUS290
ロジカルに考えるのに必要な知識や考え方、引用の信頼性など、どのような分野でも必ず必要とされる理論の授業。形式としては、ほぼディスカッションのクラスなので最初はとても苦労したが、慣れてくると積極的に発言することで深い理解を得ることができるので、経済・経営の分野にかかわらずとても役に立った授業だった。
・Human Behavior MGT300
分野としては、経営学に近かったが、中身はもっと専門的かつより人間行動・心理にフォーカスされた理論を用いて学ぶ授業であった。章ごとにリーダーとは、組織行動とは、といった理論を説明されるレクチャー的な時間とそれに基づいて生徒と先生が議論をしていくスタイルなので予習をしていかないと予備知識がなく、ついていくのが大変だった。
経営科目以外
・Theory of Human Communication COM270
リーダーシップの授業が人気過ぎて取れなかったため、とった授業。
コミュニケーション学という日本にはない分野で、良好な関係性を構築していくにはどんなケースがあるか、理論を用いながら検証する。全般的なコミュニケーションの授業であったので、個人的にはすごく面白い授業だった。
・The method for teaching Japanese JPN345
第二外国語としての日本語をどういう風に教えていくかを学ぶ授業。
日本語をうまく教えるにはどうすればいいのか興味があったため受講した。日本語だけでなく、第二外国語としての言語を習得、教えるにはどうしたらいいのか実戦形式で学んだ。大学の隣にある高校に訪問して実際に日本語のクラスで授業をしてみることができたので、短い時間ではあったが、貴重な経験をすることができたのでお勧めである。
・Writing class ESL074
非ネイティブのための授業。次のセメスターのイギリスはライティング重視だということもあり、その準備のために受講した。日本とは違って、毎週ネイティブの先生に添削してもらうことができたので、すごく力になったのでライティングが少しでも苦手な人には受講することをお勧めする。
(自分のライティング能力に自信がなかったので、追加で取りました。)
留学中の勉強で大変だったこと、印象
留学中特に大変だったことは、勉強量と英語が聞き取れないということである。前者に関しては、特に予習量が多く、授業が終わってすぐに復習をしつつ予習をするという生活が序盤の方では多かった。一度慣れると勉強のリズムが分かり、何とかやっていくことはできた。しかし、最後はレポートとテストが重なってとても大変だった。後者の英語が聞き取れないというのは、留学して最初にぶつかる壁であると思う。友達ができて生活に慣れると気にならなくなるが本人のそれなりの努力が必要だと思う。
特に印象的だったことは、ディスカッションが多いという印象である。私自身ディスカッションやプレゼン能力を身に着けたいと思って積極的に授業の中で議論や発表が多い授業が多いものを取った。もちろん、テストだけの授業もあるのでディスカッションやプレゼンが苦手な方は心配ないが、圧倒的に成長を実感したいならディスカッションやプレゼンの多い授業を取ることをお勧めする。