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「宇田川源流」【お盆特有のエロ】 至極のエロ話(3)金縛り最中に霊に犯された話

2019.08.13 22:00

「宇田川源流」【お盆特有のエロ】 至極のエロ話(3)金縛り最中に霊に犯された話

 お盆休みはいかがお過ごしでしょうか。まあ、お盆というのは、彼岸から先祖が返ってくるということで、ある意味である。もともとは古代ペルシャで精霊を呼び出す儀式であったもので、サンスクリット語の「ウランバナ」からきて、それが中国に伝わって「盂蘭盆会」となり、日本で「お盆」となった。

その意味では「祖霊信仰」という意味合いがあり、ある意味で霊界や幽界に現世がもっとも近くなる季節である。そのためにこの時期「幽霊話」「怪談話」が最も多くなり、暑さを「心から冷やす」ということから、かなり多くの人に好まれている。

そこで、「お盆特有」として幽霊譚のエロをお届けしているのである。

今日も聞いた話ではあるが、そのままその話を見てみよう。

私(二十代女性)は、霊感が全くないのですが、なぜか「見える」人からすると「憑きやすい」人なのだそうです。私自身憑いたとか感じるとかそういうことは全くわからないんです。でも、なんだかそのような場所に行くと、なんとなく気持ちが悪くなって、なんだか無性に悲しくなったり、突然性格が変わったように話しだしたりするんです。もちろん、無意識のうちに話しているとかそういうのではないんですが、なんとなくそうしなければならないような気になってくるんです。自分では自分の感情でそうなっていると思っていたのですが「見える」人には、その都度何かが憑いていたということらしいんです。本当に自分ではよくわからないんですけどね。

その「見える人」に言わせると、「霊に頼られてしまう」ということらしいんです。「霊」は、私が憑きやすいから、私の体を借りたり、あるいは私に何かを訴えていたりするらしいんです。でも、私は何も聞こえないし、何もわからないんですから、どうしようもないんですね。それで霊を怒らせてしまっているといわれることがあります。

そのような中で最も困った事件があったんです。

そんな体質なのに、私は実はあまり金縛りにあったことがないんです。どうも金縛りにわせるまでもなくうまく取り付けてしまうらしく、金縛りにあわないのです。まあ金縛りにあって目を開けて、何か変なものが見えてしまったりしたら、気を失ってしまいます。私、実は怖がりなんです。普段は憑きやすいといっても、何も聞こえないし何も見えないので、まったく怖くないんです。でも見えてしまったら怖いじゃないですか。

それなのに、出張で地方都市のビジネスホテルに泊まった時です。もちろん、一応女性の出張ですから、そんなにひどいホテルには泊まりませんが、予算もあるので値段の高いシティホテルなどに泊まれるわけでもありません。駅の裏側にある、ちょっと暗い感じの古いホテルでした。

会社の上司や出張先の人と一緒に食事をして少しお酒を飲んで、そのあとそのままホテルに入りました。翌日も一日会議があり、ここのホテルにに二泊しなければなりません。部屋に入って狭いユニットバスでシャワーを浴びて、部屋の中に持ち込んだ缶酎ハイを飲みながら、明日の会議の資料を読んで、そのあと少しテレビを見ながらベッドの中に入りました。まあ、狭い部屋の中ではあまりやることもありませんし、さすがに全く知らない街で深夜に一人で飲み歩くわけにもいきません。

ベッドの中に入ったら、電気もテレビもついているのに、なぜか急に体が動かなくなってしまいました。

「どうしたんだろう」

 ふとそう思って身体を動かそうと思いましたが、何かに押さえつけられているかのように、まったく身体が動きません。「もしかして金縛り」そう思いましたが、そもそも

初めから目が開いていますし、部屋の中も暗くなっているわけでもありません。それでも、話に聞いている金縛りと同じです。それも、テレビの方に横になっていたために、ちょうど、バンコクの有名なお寺の釈迦の涅槃像のように横向きに寝ているのです。そんな不自然な感じで身体が動かなくなるなどとは全く思っていませんでした。金縛りは恐いなどというよりは、こんな格好でやめてという感じです。

「だ、誰」

 そんなとき、何かが足の方からずり上がってくるのです。それも両足を手で揉みながらだんだんと膝・太腿と上がってくる感じです。私も女性ですが、今回は二泊と長い出張で、なおかつ資料も多かったので、ホテルでの中は、ホテル備え付けの浴衣でいいと思って、部屋着のような服は持ってきていません。ホテルでの朝食とかもなかったので、普通ではないでしょうか。そんな、無防備な、浴衣と下着しか着けていない姿のところで、何故か足の方から肌を触られて、徐々に上がってくるのです。

「やめて」

 冷静に考えれば、そもそも部屋の中にほかに人がいるわけはありませんし、また、布団も盛り上がっていません。手やその感触だけが足の方から上がってくるなんてことはあるはずがないのです。しかし、まさかと思っているし、自分では金縛りとは思っていません。冷静に考える間もなく、不審者の変態が紛れ込んでいて私の身体を目当てにベッドの中で上がってきていると思っていました。

「本当に止めて、人を呼ぶわよ」

 しかし、声も出ないのです。もしかしたら金縛りかも、と一瞬頭をよぎりましたがしかし、電気もついているしテレビではお笑い番組をやっていて笑い声が流れています。私の肌を触る手は太腿をずっと触っています。あと少しで、女性の最も大事なところに来る。そう思ったとき、なんと太腿を触っている手が離れ、浴衣の帯をほどき、浴衣をはだけさせられてしまいます。そして、下着にまで手をかけられてしまったのです。それでも私の身体は全く動きません。

私は、徐々に全く自分の動かない身体、声も出ない状態、それなのに何者かに弄ばれている自分が情けなくなりました。さすがに男性経験がないわけではありませんが、まさかこんな形で弄ばれるなんて思ってもいなかったのです。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 耳元で、私の浴衣を脱がせたと思われる男の、息遣いが聞こえます。

「もう、やめて」

 自然と涙が出てきます。それでも指一本動かせません。自分の身体が自分の身体ではないみたいです。そして、あろうことかその男の身体が、自分の体の中に入ってきたのです。絶対に嫌だと思いながら、奥深くまで入ってくるのです。しかし、おかしいのです。横になって足は閉じているはず。少なくとも男性の胴体が入るような足の開き方はしていません。つまり、閉じ合わせた足の間から体の中に何かが入ってきているのです。

「な、なんなの、いや…やめて」

 そういいながら、抵抗する術もなく徐々に身体が感じてきてしまいます。そして、私も動けないままに感じてしまい、そしてそのまま男性の何かを、身体の奥に感じてしまったのです。身体の奥に何かを受け止めた瞬間、金縛りが解けたのです。

「い、いったい」

 私の上にかかった布団は全く乱れていません。それに私以外に入った形跡もありません。扉もカギがかかったまま、ベッドの下など誰も入る隙間などはありません。足も閉じ合わせたまま、ただ、私がだらしのない女のように、下着を太腿の途中まで下げられ、浴衣がはだけられてそのまま布団の中に入っていたのです。あのあとのように、けだるい疲労感だけが残っています。いったい何だったんだ。怒りしかわいてきません。本物の男性に犯されたのであれば、悲しいとか、悔しいとかあるかもしれません。しかし、そんなものでもないのです。

翌日の朝、フロントで話を聞きましたが、まったく怪しい話はありません。上司には「なんか変なものでも見たかい」といわれて笑われる始末です。ネットで調べてもそんな噂は何もありません。しかし、翌日もそのホテルに泊まらなければなりません。

嫌だと思いながら何もすることができず、もう一晩その部屋に泊まるしかありません。一人の出張ならば間違いなくホテルを変えていたでしょう。しかし、上司が一緒なので、そんなこともできません早く酔って寝てしまおうと思い、少し強めの酒を多めに持って入り、そのまま部屋に入ったらすぐに飲んで布団の中に入りました。しかし、また、そう二日連続であいつが来たのです。

「あいつ」などといっても、姿も見えません。少し生臭いにおいとそして卑猥な手の感触です。それなのに「あいつ」は、二日目になって慣れてきたのか、なんと話しかけてきたのです。

「今日もいいのか」

 いいわけないじゃない。正直そう思いました。しかし、「あいつ」に身体全体を押さえつけられて、指一本動かせません。そして、生臭いにおいをさせながら、結局二日連続で「犯されて」しまったのです。

東京に戻って「見える」人にそのことをすぐに伝えました。

「そういうのいるんだよね。まったく自分が霊で抵抗されないから好き勝手して。失礼したうわよね」

 見える友達はそんな他人事のようなことを言います。でも、犯された立場からすればそれどころではありません。もし妊娠でもしたら、誰の子なのでしょうか。

「ああ、そんな心配はないから。たぶんね。まあ、憑いてきてる感じがないから、早く忘れた方がいいわよ」

 数週間後、生理が来ました。なんだかほっとしました、改めて悔しさで、涙が出てきたのです。

まあ、「霊に犯される」それも金縛りで全く身動きできない状態で犯されてしまうというものかなかなか大変なものです。しかし、「体の奥で何かを受け止めた感覚」というのは、何を受け止めたのでしょうか。男性の私には一生わかることはないでしょう。

しかし、足を閉じ合わせてても入ってくるというのもまた困ったものです。つまり「抵抗しようがな状態で弄ばれる」という事が非常に嫌な感じではないかと思います。

会った時の彼女は、明るく、さばさばした感じの女性で、あまりこのことに関するトラウマを感じないということでしたが、しかし、一つだけ「金縛りの認識が変わった」といっていました。怖いとか、気持ち悪いではなく「絶対に戦って勝たなければならない相手」が金縛りだそうです。まあ、その時の感覚だけで変なこともなかったし、よかったと以下言いようがありません。彼女からはほかにも様々な「憑かれた」話を伺っておりますが、いつも何となくやり過ごしている精神的なタフさが素晴らしいと思います。まあ今後の健闘を祈りたいですね。