べきおばけ。
クローズアップ現代・・・憑りつかれていませんか、べきおばけ
という内容の番組を見ました。
「正社員としてきちんと働くべきじゃない?」「やっぱり結婚して子どもを産まないと」「仲間とはみんな一緒に盛り上がるべきでしょ」
周りの人や社会から押しつけられた「~するべき」「~しなければならない」という考えをプレッシャーに感じ、時には、その「すべき」ことができないだけで「甘えだ」「空気が読めない」などと非難されることも。
「誰にも頼らず生きるべき」「外に出て人と話すべき」「恋人がいるべき」と言った「~すべきだ」「~しないとダメ」という趣旨の言葉や観念にとらわれ、苦しんでいる当事者の姿が浮かび上がってくるのだそうです。
番組内ではこの、強迫観念のようになっているその存在を「べきおばけ」と呼んでいました。
ひきこもっている人を悩ませ、外に出るのを難しくしてしまう「べきおばけ」。
子育て中の女性がママ友や家族との間で苦しむ原因となる「べきおばけ」。
職場の同僚や友人との人間関係の中に存在する「べきおばけ」。
「友達をたくさん作るべき」
「経済的に自立するべき」
「社会になじむべき」
「普通に働いて結婚して子ども産むべき」
「3才までは母親が子育てするべき」
「疲れていても料理は頑張って作るべき」
「盆と正月は嫁は夫の実家に行くべき」
「仕事は一度教えられたらマスターすべき」
”べきおばけ”って、うまいネーミングですね。しかも、たくさんある!
”~すべき”って、そもそも望ましいこと、めざすこととしての表現だから、それがつらいんだ!と言ったとしても「甘えてる」「当たり前」「みんなやってる」と流されてしまいそう。
おばけにすることで、ちょっと向き合える。
皆で話したり、文字にしたりすることで、
『これがつらいんだよねえ~』って、ちゃんと確認できますよね。
周りのみんなに、あなたのべきおばけは何?って聞いてみたいな。
ちなみに私のべきおばけは、たーくさんある中で一つ挙げるなら・・・
「こどもは元気に外で遊ぶべき」
かな。
私が幼いころから、子どもが生まれて何年間かは、ずっととらわれていました。
今でこそ笑えるエピソードがたくさんあります。
皆さんの”べきおばけ”は、何ですか?