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人々よ、自分の祖国を取り戻せ! (by ふたこわたる)

息子と初めて喧嘩した日

2019.08.11 02:59

「人と人のつながりを取り扱うプロフェッショナル養成コース」で、

「防衛的な子供になってる状態」と「成熟した大人でいられる状態」

を自分ごととして区別できるようにする練習をしているのです。

で、僕自身もしょっちゅう防衛的な子供になってる場面ってある。

その典型的な例があったので、公開でもシェアしようと思いました。

 

***

 

先日3日間、僕と妻と小6の息子(妻の子供)で道東の方に旅行に行っていました。

2日目の晩に、生演奏聞きながらお酒をいただけたりする

ホテルのラウンジスペースでのこと。

妻がツマミを頼んだのですが、

その日は息子はすでにおやつをたくさん食べていたので、

もう食べちゃダメということになっていました。

でも彼はそれに無理に手を伸ばしたりしているうちに、

妻のグラスに引っ掛けて倒して、

床までびしょびしょにしてしまったのでした。

危ないなー、と思っていたのだけれど、案の定、という感じで。

で、僕は日中にも息子の軽はずみな行動を何度か穏やかに注意していたんだけれど、

なんかその積み重ねの上でのこの時はとても腹が立って、

音量こそ小さいけれどかなり強い口調とエネルギーで「ほんといい加減にしろ!」

的なことを言ったんですよ。

その後息子はしくしくと泣き、そのあとは怒って一人で部屋に帰りました。

 

***

 

僕らも部屋に帰ってから、妻が彼に関わって話をしたところ、

あんなやつ(僕のこと)とは口も聞きたくないって状態になっていました。

これまでもちょっとしたことで彼がむすっとしたりすることはありましたが、

今回は初めて本格的な対立?断絶?になりました。

その日はそのまま彼は寝て。

僕と妻はこの件について話し合いました。

妻の指摘では、僕が傷から反応的に関わったのではないかと。

彼があんな風になる時は、大人が大人として振る舞わない時だし、

さっきの二子は子供だったと思う、と。

正直僕は、まっとうなことを少し強く言った、

という程度にしか認識していなかったのですが、

言われてみたら確かに、防衛的で反応的な子どもの部分が出ている状態でした。

妻は続けて僕に、何にそんなに反応したのか、ということを聞きました。

なんていうのかな、

その瞬間はまたふざけた真似しやがって!みたいな気持ちになってて、

よくみてみると軽率な行動に対して、僕はかなり憎んでいる傷がある。

それが反応しているようでした。

その日、何度かその軽率な行動に対して防衛的にならずにかかわるよう努めて来てたのが、

最後にまた無理を通そうとして不注意になって、

ドリンクやらなんやら台無しにした。

それにとても反応してしまいました。

 

***

 

大人と子供の力の差、立場の差をもちながら、

大人が子供に防衛から関わるというのは、なんというか、

とても虐待的なことだと僕は思っています。

だからできるだけそうしないようには努めているけれど、

今回みたいに自覚がないこともよくあること。

そんなわけで翌朝、

僕が防衛的な反応から関わってしまったことについては息子に謝りました。

僕の中に、軽はずみな行動に過剰に反応して怒ってしまう部分があって、

それは僕の問題。それは本来、君にぶつけるべきではないことだけれど、

昨日はついそうしてしまった。それはすまなかった。

っていう感じで。

彼もそれを聞いて受け入れて、二人で温泉つかったり、

二人でモーターボート乗りに行ったりして、

その後は楽しく過ごしたのでした。

普段から自分の傷に気づくトレーニングをしているのと、

妻とそれを共有していることの強みが大いに生きた場面でした。

こういうことって、自分が大人の立場でも、

子供の立場でも、けっこうありませんか?

(写真は三人で参加して来た阿寒湖畔の新アトラクション、

カムイルミナの一コマ。

カツラの木にプロジェクションマッピングのフクロウの動画が浮かんで語っているところ。)

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