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観念を観念する。

2019.08.11 05:43

昨日のブログ書き終えて自分にとってのエアコンとは何なのかという全く今やるべきでない考察を

始めた挙句、また書き始めてしまい "これ何の時間 ? " と首を傾げている。


1981年に購入した我が家のTOYOTAカローラにはエアコンが着いていなかった。窓を開けたら大丈夫だと両親は思っていたし、実際、窓を開けて走っていれば命の危険を感じない我慢出来る暑さであったのだろう。 

1984年か1985年の夏、ギガ家はオープンしたての姫路セントラルパークへ車を走らせていた。動機については定かではないが恐らく誰かから割引チケット的なものを貰ったことで火がつき、マイカーで巡れるなんて5歳の僕と3歳の妹を連れて王子動物園を回るよりも楽であるし、ワクワク感も大きいだろうと思ったのであろう。僕もうる覚えの極みではあるが、サファリパークという響きが動物園より圧倒的に自分のワクワクドキドキ感を引き出していたと記憶している。そして世界最速の動物チーターの生走りが見れるのではないかという妄想がより僕の子供心の純度を高めていた事は容易に想像出来る。  姫路セントラルパークに着き迷う事なくサファリエリアのゲートに向かう。そしてゲートで音声ガイド機器を渡された後、宣告されて気づく、少し考えれば分かることではあったが、当然のことながら窓を開けてはいけなかった。ずらりと並ぶ車の列。もはや「すみません、クーラーがないのでやっぱりやめます。」と言える訳もなく 入場し数分後、命の危険を感じた僕らはライオンの手が入らないだろう程度窓を開けたが、時速10Kmにも満たない車の中に風が入る訳もなく、車内は音質の悪い音声案内と家族4人の「あかん、あかん これはあかん。早よここ出な死んでまう」という声が入り乱れ、もはやチーターどころではなくなっていた。その後、遊園地に行った記憶はすっかりなく、とにかく帰り道、両親が、この車に早急にクーラーを付けることで意気投合し、後日我が家のTOYOTAカローラにクーラーがついた事だけは鮮明に覚えている。そして当時新品のカーエアコンは異様に臭くて(ただ嗅いだことない匂いに僕の嗅覚が戸惑っていただけかもしれないが)、僕が匂いに酔って気持ち悪くなり、結局窓を開けていた記憶もある。  

実家の居間に一台だけクーラーがあったが、僕が住んでいた18年間でつけた事は数えるほどしかなかった。”電気代が勿体無い、風吹いたら涼しいやろ、クーラーの風は身体に悪い"が我が家の基本的な教えであった。

"命の危険を感じるまで使わないもの"

小学低学年くらいまでに知らず知らず刷り込まれた観念は意識的に取り除いていかないとなかなか

消えないものである。

良い思い出と今良かれと思ってする事は切り離して考えなければ途方に暮れる物事が増えるばかり。


今の子供達に未来を託すに当たってもっとも大事な事は昭和の観念を観念するということに尽きると

僕は切実に思っている。この話は長く面倒になりそうなので、今はやめておこう。

そんなことより、ライブに向けて色々とやり始めて散らかった破片を何とかくっつけないとなのですが、なかなかパワーが出ず困った、困った。



gigadylan