ROLEX 35

不具合箇所

・シャッターが全速同じ速さで切れる

・ファインダーガラスが割れている

・レリーズバーが曲がっている

・レンズの汚れ

1:軍艦を開けていきます。

いつも通りリワインドノブ、フィルム送りノブのイモネジを緩め外していきます。

ノブを外したら、軍艦部の正面2ヶ所、両サイド2ヶ所のネジを外します。

これで軍艦が外れます。

割れているガラスは、他のジャンクカメラから移植しました。倍率が変わった気がしますが、スルーします。

2:レンズとシャッターの掃除に移ります。

距離環のイモネジ3ヶ所を外し、その下の前玉を手で回してはずします。

中玉はカニ目回しで外し、ロゴが書かれた板もネジを外します。

その下のロゴ板を固定していた金具のネジをゆるめ、シャッタースピードリングを外します。

絞り指標金具の引っ掛かりは、下の切り欠きを利用して斜めに滑らせると外せます。

シャッターユニットの蓋が変形して、ガバナーを圧迫していたためシャッタースピードが変化しない状態のようです。

蓋をペンチで曲げ伸ばして対処しました。

スローガバナーもとりあえず外して、エタノールに漬けます。

3:シャッターユニットを外していきます。

レリーズバーとシャッターユニットの間の長いネジを外します。

フィルム室側のレンズ横のネジを緩めます。(シャッターユニットと本体を固定しているネジ)

ユニットごと手で回して外します。

その下のネジを外すと、レリーズバーを外せます。

ペンチで頑張ってレリーズバーの曲がりを平らに戻します。

元通り組み直して、不具合の修理は完了です。

*シャッターユニットを戻す際、詰めすぎるとバルブの止め金具に引っかかってしまいます。バルブが閉じない時はここを調節して下さい。

無限遠を調節して終わります。