【Premier12】各国の代表監督の顔ぶれ 要注意なのは…?
今年11月開催のプレミア12アメリカ代表の監督に、前ニューヨーク・ヤンキース監督のジョー・ジラルディ氏が就任しました。2006年にフロリダ・マーリンズで初めてMLBの監督を務めてから、主にニューヨーク・ヤンキースで指揮を執り、2009年にはワールドシリーズ制覇も経験しています。また、2017年再建時期でかなり厳しい状況だったNYヤンキースを率いてポストシーズンに進出しています。
しかし、気性が激しい正確だったことが災いしました。近年メジャーの監督には、選手とのコミュニケーションが重視されるトレンドだったということもあり、関係が悪化していたB・キャッシュマンGMから解雇されています。
ジラルディ監督は、今大会で間違いなく群を抜いて華々しい指導歴を持つ監督ですが、国際大会という選手も相手も球場も審判も初めてという正にゼロスタートの環境の中で、どこまでその手腕を発揮できるのか?今大会での注目ポイントの1つです。
各国の代表監督の顔ぶれ
今時点で判明しているプレミア12参加国の代表監督を調べてみました。(アメリカの対抗馬、ドミニカ共和国代表は誰が監督になるのか調べたもののソースがまだ見つかりませんでした。情報提供求ム。(加筆)ドミニカ共和国の監督は、メッツ2Aでコーチをしているルイス・ロハスが務めることになったようです。ロハス監督は選手として大成しませんでしたが、引退後早々に指導者の道を歩んでいる比較的若い監督です。)
※(19/10/06 修正)キューバ代表監督は、カマグエイを率いるミゲル・ボロトに変更。
アメリカ代表は、1次ラウンドA組でメキシコ、オランダ、ドミニカ共和国と同じ組となりました。プレミア12で召集できる選手はMLBロースター40人枠外ということで、いわゆるマイナーリーガーやアメリカ国外の選手中心のチーム構成となると予想されています。それでも、圧倒的な選手層を誇るアメリカは、日本に次いで戦力的に2番目に位置する有利な状況です。とは言え、同組のドミニカ共和国やメキシコ、オランダは決して油断できない相手(と言うか今大会で一番厳しい組合せ)です。舐めてかかると本当に危険な相手ですが、どこまで戦力分析がされるのか?本当にA組は注目です。
稲葉監督が率いる侍ジャパン日本代表は、台湾、ベネズエラ、プエルトリコと同じB組に入っています。気になるのは、プエルトリコを率いるファン・ゴンザレス監督です。2017年の第4回WBCでは、プルペンコーチとしてプエルトリコ代表の準優勝に貢献。更に今年行われたパンアメリカン競技大会では、前回王者のカナダを破り金メダルを獲得しました。戦力的にはマイナーリーガーも召集していたカナダ代表の方が有利でしたが、見事にアップセットを起こしています。日本にとっては開催国の台湾代表の方が馴染みがある存在ですが、国際大会で着実に実績を積み重ねているプエルトリコ代表監督は、非常に不気味な存在です。
また、ベネズエラを率いるカルロス・スベロ監督も、第4回WBC同国代表チームでコーチ経験があります。2016年にMLBミルウォーキーブルワーズで一塁内野コーチを務める他、マイナーリーグで豊富な監督歴を持つ人物です。(B組の対戦国はどの国も、稲葉監督よりも豊富な指導経験がある監督が相手となっています。第1回プレミア12でも小久保前代表監督が準決勝で負けた際に指導歴の浅さが批判されましたが、今大会でももし優勝以外の結果ならば同じ指摘をされるでしょう・・・。)
最後にC組ですが、気になるのは韓国代表を率いる金卿文(キム・ギョンムン)監督です。侍ジャパンがメダル無しに終わった北京オリンピックで、見事金メダルを獲得しています。韓国国内リーグでは斗山ベアーズやNCダイノスなどで監督を務め、長い指導経験があります。日本からすると北京で2回負けており、嫌な思い出のある相手です。
カナダを率いるアーニー・ウィット監督は、WBCのカナダ代表監督を第1回大会から全大会務めているレジェンドナショナルチーム監督。メジャー軍団が相手のWBCでは結果が出ていませんが、WBC以外の大会ではそれなりの成績をマークしています。2015年のパンアメリカン競技大会では金メダルに導いていますし、前回 第1回プレミア12でも1次ラウンドは首位通過しています。キューバ代表のレイ・ビセンテ・アングラーダ監督は、パンアメリカン競技大会では最悪の6位という結果だっただけに、正直本当に続投で良いのか?という気もします…。(後日加筆:やはりというか、キューバ代表はミゲル・ボロト監督にプレミア12を指揮するようになり、懸念通り監督交代となりました。)
ということで、プレミア12の要注目監督は、アメリカのジラルディ監督、プエルトリコのゴンザレス監督、韓国の金卿文監督の3人といったところでしょうか。
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