【🍡ブログで読む『ただいま大須商店街』①】~大須商店街とともに歩むドラマ🚶~
(📷撮影当時、ロケに参加されていた方のTwitterから画像をお借りしました୧⍢⃝︎୨)
これまで数回に渡り…
『ただいま大須商店街』の舞台になった
大須商店街へ行きました…😊
ずっと行きたいと思っていた
ドラマのロケ地。。
どんなお店や、どんな方たちが
ドラマ作りに参加されたのか調べ
登場する順番に書き起こす…。
それを元に作ったのが、
今、このブログのTOPになっている⤵︎⤵︎⤵︎のページです♪
Twitterでも呟いていますが…
私の願いは『ただいま大須商店街』をもう一度東海テレビで放送してもらうこと。
そして、このドラマの続編制作とシリーズ化。
そしてこの季節が来たら…
「ああ…また、あのドラマが帰って来るね」
そう、言われたい。
そして…
ここ名古屋・大須に、ドラマ『ただいま大須商店街』あり!と言われたい。。
一番最初に大須商店街に伺った時に半分くらいでしょうか…。
ロケ場所を写真に納めながら
(外側だけじゃダメだなぁ…)という想いが残りました。
もっと『ただいま大須商店街』に近づきたいなぁと…。
だからこれからも…
幾度も足を運んで『ただいま大須商店街』を…
舞台になった大須商店街の魅力を…
たくさんの人たちに届けたい。。
そしてそんなドラマには…
都市開発を含め、様々なことが常に押し寄せる大須商店街の人たちや
その為に出来ることはただひとつ。
このドラマのこと、大須商店街のこと
関わって下さった方たちのことを伝え続けること。
冒頭のシーンからお届けしたいと思います。
『名古屋市中区大須ー』
物語は…
東海テレビアナウンサー松井美智子さんの語りに乗せて
東仁王門通りから大須観音へと向かう映像から始まりました。
Kebab(ケバブ)が人気のトルコ料理店の隣りには…
戦後から続く、洋服店…
そして…
その前には、ベトナム料理店。
1,000を超える…
多種多様なジャンルの店が並び老若男女が集う、ごった煮の街ー
これから始まるのは…
この《大須商店街》を舞台にした
…物語
優太の手を引く
本堂に向かう、石段を登る2人。
御本尊である聖観音様へ手を合わせる久美子。
そして…
久美子の見様見真似で同じように優太が手を合わせる。
その項垂れた優太の横顔は…
何を祈れば良いのか分からない、心もとない空気を纏っていた。
優太「おじいちゃん… どんな人なの?」
不安げな優太の声にやっと顔をあげた、久美子。
久美子「・・・(優太の顔を見つめる)」
優太「怖い…?」
すぐに答えない久美子に不安そうなその顔はますます曇った。
腰を屈め、優太に微笑みかける久美子。
「大丈夫…!優太にはきっと優しくしてくれるよ!」
優太「・・・」
曇ったままの顔。
瞬きひとつ…
もう次の瞬間は涙が溢れるんじゃないかと思った。
久美子「うぅぅぅぅ~ん!そんな顔しないの!」
優太の頬をくしゃくしゃっと撫で、優しい笑顔で笑いかける。
「よし!行こう!」
ガラガラと、キャリーバッグを引く音が2人を追いかけていった。
優太の手を引き…
『まつだや』の前までやって来た久美子は 店先で立ち尽くしたまま、どうしても中へ入れない。
そんな久美子を、不安そうに見つめる優太。
そしてようやく…
一歩踏み出そうとした、瞬間…
正さんが暖簾を出しに 店の外へ出て来た。
久美子「行こうっ!」
咄嗟に優太の手を引き慌ててその場を立ち去る、久美子。
向き合おうと思って帰って来た『まつだや』に…
また背を向けてしまった久美子。
久美子「ちょっとこの辺り、見て回ろうか…」
そんな2人の背中に…
暖簾を掲げる、正さんの後ろ姿が重なった。
(にゃ~お…)
やって来たのは、『まつだや』とは遠く離れた、ふれあい広場。
サンタクロースの格好をした“大須のまねき猫”が久美子と優太を優しく迎えてくれます。
広場に設けられた石のベンチに、疲れた顔で腰掛ける2人。
ため息をついて、見上げた久美子の視線の先には…。
「こんなに外国人… 多かったっけ…?」
その脇を、コスプレした人たちが通り過ぎて行きます。
久美子「変わったなぁ…」
久美子がそう呟いた目の前では《めいどりーみん大須まねき猫前店》のメイドさんが
そんな外国人たちにチラシを配っていました。
そして…
懐かしい人に出会います。
手押し車に積んでいた箱から転がってきた、紅いりんご。
足元近くに転がって来たそのりんごを久美子はすぐに拾い上げました。
「ありがとう!ありがと~!!!」
頭を下げながら急いでりんごを前掛けで拭く、小柄な女性。
けたたましい声と細い銀のメガネ…。
あったかそうなもふもふの…
焦げ茶色の帽子にピンクのセーターが愛らしい。
「もしかして…
久美子ちゃん!?」
無遠慮に久美子の顔を覗き込む女性。
久美子「は…い…」
肩をすくめ、気まずそうに俯く久美子を気に掛けることなく指先の空いた手ぶくろで嬉しそうに指をさす。
「『まつだや』さんとこの 久~美子ちゃん~~~❣」
ピンク色のおばさんはますます甲高い声をあげ、ボンッと久美子の肩を叩いた。
27年振りに帰って来た大須で…
初めて言葉を交わしたこのピンクのおばさんの口ぶりは…
久美子のことをずっとずっと昔から知っている人だと物語っていました。
「久しぶりだね~♪」
「あっ… 覚えとる?八百屋の西田😊」
久美子「ご無沙汰しています…」
目を合わせられない久美子。
西田のおばちゃん「何年ぶり~?」
久美子「27年です…」
西田のおばちゃん「ひゃ~~~!!!まぁ、そんな経つ~?(あっけらかんと)」
久美子「…」
西田のおばちゃん「あっ…!!(優太に気づいて)」
久美子「!?」
西田のおばちゃん「お子さん…?おるの~?」
覗き込まれ、久美子の後ろに隠れる優太。
久美子の袖を掴んで、そぉーっと西田のおばちゃんの顔を見た…。
西田のおばちゃん「なぁ~に…照れ屋さんだね~ꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ」
優太を庇う、久美子。
久美子の後ろにすっぽりと包まれた優太。
久美子「すいません…!」
西田のおばちゃん「あっ…!」
西田のおばちゃん「ほうだわっ!あんた!正さんとこ行くでしょ~?」
久美子「…は…い…」
やっぱり、久美子の様子など気にかけない…。
西田のおばちゃん「あぁぁぁ~!ほんじゃよ~!悪いけどよ!お饅頭!30個頼んどいて~!」
久美子「…」
西田のおばちゃん「お得意さんがよ~!正さんのお饅頭がでぇ~好きなんだわ!
正月のあ~さつ代わりに持ってくで!頼んだよぉ~!!!」
言いたいことだけ言い終えると
最後にまたボンッと久美子の腕を叩いた。
勢いに押され、よろける久美子。
久美子「・・・」
優太「・・・」
(はぁ…)
久美子は大きくため息をつき遠くを見つめた…。