三代目❤夢小説 『NAOTO編128』
2019.08.12 13:20
「知らないとはいえ、それは悪かったね」
「いえ、もう済んだことなので…」
そう言って下を向いたまりあの手を、直人が優しく握った。
「そう、前を向いて生きなきゃね」
見つめ合う二人の様子を見て直己が切り出した。
「そろそろ帰るとするか」
「直己さん、お酒も召し上がってるのに、今夜は泊まっていって下さい」
「そうだよ、ゆっくりしてけよ直己」
「ありがとう。じゃあまた今度な」
直己はスッと立ち上がった。
「夕飯ご馳走さまでした」
「ちょ…直己!なんか用事あったんじゃないの?」
「いや、顔見に来ただけだから」
「じゃな」
直己は振り向きもせず出ていった。
「私、そこまで送ってくるね!」
立とうとした直人を制して、まりあは直己の後を追って部屋を出ていった。
「直己さぁーん!」
歩幅が広い直己はもう随分前を歩いている。
ゆっくり振り向いた。
「まりあちゃん!?」
走って追いかけてきたようで、息をきらしている。
「はぁ、はぁ、直己さん、歩くの早い…」
「どうした?」
「そこのコンビニまで足りない食材を買いに…」
手にした財布を見せた。
「なんか俺に話があるんじゃ…」
「…直己さんは、何でもお見通しですね」
コンビニの前まで来て向き合った。
「直己さん、早くいい人見つけて幸せになって下さい」
「それは…」
「…そして、直人さんを自由にして下さい」
つづく