「イグナツとちょうちょう」クラウス・ボーン 作 ヨゼフ・パレチェク 絵
2016.03.30 10:11
パレチェクの色彩を見るといつも、その溢れだすような極彩色に春を感じてしまいます。木々や花は生命を吹き出すかのように光輝き、人々の衣服は春を迎え喜ぶかのような装いです。
そんなパレチェクの絵本「イグナツとちょうちょう」です。
町の皆から疎まれているイグナツは自転車乗りの名人、だから子どもたちには大人気で、いつも町の外れで子どもたちに自転車の曲芸を見せてあげていました。
町にはちょうちょう好きの大金持ちがいて、ある日、とても美しいちょうちょうがひらひらと飛んでいるのを見て、彼は捕まえようと追いかけるのですが、、、
最後にはハッピーエンドを迎える、絵にもお話にも幸せが溢れた絵本です。
蝶々の到来に春を感じるのは、多くの国で世界なのでしょうか。ムーミンの中にも、その春に一番最初に見つけた蝶々が黄色だったなら幸せになれる、といった挿話があったのを記憶しています。
もう桜も満開になりますね。次々に花が咲く季節に、ぴったりの絵本です。
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