民族とアートの境界線
こんにちは。
CHAKA*の真世です。
↑ 裏摩周展望台からの摩周湖
お盆休みは家族で道東の湖を
めぐってきました。
↑ 美幌峠から望む屈斜路湖。
いにしえの時代より、北海道を守る龍神さまがいます。
北海道はやっぱり大きくて
2泊3日の走行距離は1,000㎞超え。
およそ東京から北九州までの距離になりました。
↑ 神秘的な神の子池。
屈斜路湖、摩周湖、阿寒湖の3つの
湖エリアをじっくり堪能した3日間でした。
↑ 釧路川の水が透き通りまくりの鏡の間。
温泉、カヌー、アイヌコタン、グルメ、
とやりたかったことをすべて実現できた
旅のなかでも、一番のメインは
アイヌ詩曲舞踏団MOSHIRIのライブ!
屈斜路湖の丸木舟というホテルで
開催されています(予約制)。
伝統的なアイヌ古式舞踊とはひと味違う
フュージョンスタイルのライブは、
民族楽器以外に和&西洋楽器やシンセ
サイザーを取り入れながら
伝統を踏襲しつつもキレのあるダンス
が新鮮で、
ユーカラを日本語で語ってダイレクトに
メッセージを表現したりと
めっちゃ独創的でおもしろかったです❤
時代とともに進化するステージは
そんな印象を受けました。
↑ 活火山の硫黄山。
私は中東の民族舞踊を学ぶなかで
たとえばエジプトのフォーク・ロリック
(フォークロア風の踊り)の振付は
外国人が創るのはNGだというルールを
理解しました。
その人種や民族の血脈を受け継いだ
ダンサーが創る民族舞踊の振付に、
伝統を発展させたオリジナリティ
あふれるモダンな動きがあっても
そのダンサーのスタイルとして認められますが、
外国人ダンサーが他国の民族舞踊を勝手
に創作して踊るのは、境界線を踏み越え
る行為になってしまいます。
もし私がこの先アイヌ舞踊を学ぶことが
あっても、伝統的な古式や創作の振付を
踊れるようになったとしても、
民族へのリスペクトをもって常に境界線
を意識することが必要なんだなと
あらためて考える機会になりました。
上演されているロストカムイも
その辺りの境界線を守りながら新しい
スタイルを構築しているので
一見の価値アリです。
↑ 「ロストカムイ」はアイヌ古式舞踊×
現代舞踊×デジタルアートを融合したステージ。
札幌市内にもアイヌ紋様をモチーフに
したレリーフをよく見かけるように
なりましたが、誰がどういう意図で
デザインしたのか気になることがあります。
ステキなアイヌ紋様がたくさんあるので
アクセサリーに取り入れたくなりますが
北海道民であってもその辺りはやはり
慎重に境界線を意識しなくてはと。
また来月も屈斜路湖へ行くので
いまから楽しみです❤️