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この道往けば act2

丁坂

2019.08.15 07:12

今回のレポでは皆様にお断りしたいことがございます。

この現地調査はこの峠だけを目的にしていたわけではなく、「第3次岐阜遠征」として行ったものでした。

そして事実、その調査も敢行いたしました!


しかし・・・しかし・・・しかし・・・・!!

写真をPCに移動する際、誤って

写真データの全てを削除するという大ミス!!!


ぎゃああああああああ!!!

今回の現地調査は時期的(探索日は11月末)なものもあり、冬期通行止めとなるものを狙って調査してきました。

つまりこの写真が使えないということは、来年の4月以降まで「おあずけ」を喰らうということ。


復旧ソフトにかけなんとか復活した写真もありましたが、枚数不足甚だしく、とてもレポできるものではありません。

辛うじて、まとまって復活したこの「丁坂編」のみ、レポが可能な様相でした。

そんな僕の悲しみと怒りが詰まったレポ、ご覧ください・・・。

さて今回紹介する峠がある道は国道476号。

福井県大野市を起点、敦賀市を終点とする純福井県国道です。


国道476号には3つの峠があります。

敦賀、南越前市境の木ノ芽峠

南越前、池田市境の段ヶ岳峠(だんがだけとうげ・レポ未)

そして今回紹介する福井、大野市境の・・・、

丁坂(ようろうさか)

レポタイトルだけ見て、これを読める人はほとんど皆無なんじゃなかろうか。

かつて尼僧が「よほろいつつ」この坂を越えたのが、その名の由来だそうです。

しかし見事に峠道地形。

看板が恐怖心をあおってくれます。

時系列的にはちょっと戻った写真となりますが、このブログ初登場なので・・・。

ここが福井県の県庁所在地

福井市


いや・・・まぁ・・・、県庁所在地にも農村はありますよ・・・。

というか平成の大合併で編入された地域なんですよ。

旧町域で言えば美山町。

自然豊かです。

さて先に進みましょう。

山道ではありますが、まだまだ快適なワインディングロード。

山容の険しさからは少し意外なくらいです。

前書きにも書きましたが、この道は冬期通行止めになる路線です。

12月1日には冬眠に入る476号は今頃はもう、雪の下かもしれませんね。

なんで山側だけ舗装されてないんだろう??

法面が新しい施工だし、最近工事されて放置してある??

ちゃんと舗装すれば、もっと使える道になるのに・・・。

順調に登っていく林道レベルの国道。

杉の間を縫っているという表現が一番しっくりきます。

百井峠を思い出します・・・。

これ、杉林でだいぶ緩和されてるけど・・・。

結構やってくれる線形じゃないか???

甘く見てたぞ、丁坂・・・。

良く見ると下のアスファルトの下にもう一段九十九折れ見えてるし・・・。

標高が上がって雲に突入。

しかし思いがけずに美しい写真が撮れました。

雨模様の林道(国道だけど)、いいですね。

晩秋に相応しい光景です。

乱積みの石垣、街道筋に多い光景です。

この付近には福井県道2号武生美山線の巡見峠、お隣の稗田峠の別名として巡見坂(じゅんけんさか)、という名が残り、江戸時代の巡見使の街道筋だったということがわかります。

巡見使は現代で言う国勢調査のような仕事をしていたようなので、全国各地にこのような官道が作られました。

ここも恐らくその一つでしょう。

そうこうしているうちに隧道に到着しました。

南埜津又隧道(みなみのつまたずいどう)

昭和10年竣工というなかなかの古株隧道。

もちろん改修工事は行われているでしょうが。

もしかしたらここもかつては名のある峠だったのかも。

隧道手前にはお地蔵様が鎮座していました。

お手を合わせて進みます。

隧道を抜ければそこは雲の上。

この上なく美しい景色です。

しかし・・・

ガードレールがあればもっと景色が楽しめるはず!!

お尻がすーすーするよ!

短い区間ですが、ここはなかなか強烈です!

そしていよいよ峰越えの隧道の登場です。

丁隧道(ようろうずいどう)

竣工年まで書かれていた南埜津又隧道とは打って変わってのっぺらぼうです。

いつ頃のもなのか調べてみましたが、この隧道(峠)自体がマイナーなこと。

大野や美山があまりに遠いこともあり判然としませんでした。

峠道では峰越え隧道が真っ先に掘られるというのが常識ですが、ここも恐らくそうではないかと思われます。

非常に古い隧道脇の法面。

もともとはこの辺りも隧道だったんじゃないかと疑うほど深い切り通しとなっています。

舐めまわしてみたくなる美しい壁面です。

隧道内は照明無し。

長いですが直線的なので、なにも問題はありません。

ポータルの古めかしさからは思いもよらないほど綺麗な洞内です。

お地蔵様が大野側の坑口脇にありました。

ここでこれからの長い旅の安全をお祈りしました。

・・・旅は無事終わりましたが、そこから先(写真の取り込み)もお願いすればよかった・・・。

さてここから大野側はすぐ。

大野や池田に至る道は大概、そっち側の道は短いのです。

盆地だから。


そして!

ここから先の写真は、残念なことにありません。

今や墓場で眠っているのでしょう。

しかしまぁこの峠は美山側こそが面白いので、公開に踏み切りました。

中途半端な形になって申し訳ありません。

Reverse!!