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Patternzine and workshop co. BLOG

まる凄⑤製図のステップ

2019.08.16 23:34

今日は製図の事を

お話してみたいと思います



製図にもいろんな入り口があります

ビギナー様に

TREND SEWINGで

製図を学んでいきたい時

どんな足取りで歩いていくのが

オススメか 書いてみますね




まずは製図の中で

最初に出てくる

原型についてからお話します




「自分の体型に 合った服を作りたい」

日本に古くからあるような

専門学校ではまず

原型を作る事から始めさせるんですね




身頃原型

スカート原型

袖原型

縫い上げるとこんな感じになります

これはウエスト周りを

フィットさせないストレートスローパー

ウエストダーツを取ればウエストが絞られた

タイトスローパーになります


さて

原型ってなんなんでしょうね?




それは

「一番シンプルな洋服の形」

と言えます




もちろん

原型だけでも着られます

組み合わせれば写真のようなセットアップ

合体させればワンピースにもなるのです




『あるところに

数人のデザイナーがいましたとさ』




「いやいや

もっと格好良くしないと!」

「肩がもっと落ちててサ」

→どれ位?




「襟がシャープな感じでサ」

→つまり どんなもんよ




「前端がもっと右側で

ボタンが沢山付いててサ」

→何センチズラして 実際何個よ




「丈はマキシでさ」

→誰基準?!




こうなります

何も伝えられない!

モヤモヤ。。。




格好いいって

基準がないからです




そこいくと 原型は

服の座標のようなもの




「原型のサイドネックポイントから

襟天を4㎝拡げて ボートネックにする」 とか




「Vネックの下りを

バストラインより3㎝下げて深Vにする」 とか




「肩をショルダーポイントから

5㎝下げて ドロップショルダーにする」とか




原型を基準に

何㎝下げる、何㎝出す、何㎝絞ると

表現する事で

服の共通言語になる訳です




さらに

100人いたら

100通りの身体があるので

では、まず原型を作りましょう

って話に昔の洋裁ではなっていました




原型は

計算式に当てはめれば

誰でも自分にあったパターンが出来るっていう

画期的な物だったのだと思います




往年の洋裁時代に学んでこられた講師の方は

今でも最初から

生徒様を原型に

引っ張って行ってしまうかも知れません




これは歴史的な流れが

背景にあると思います

原型とトルソーのお話も致しますね

それはまた今度!




実は 結構これに

眉をひそめていまして。。。




ミシンに触れるのも初めてという方は

当然 なかなか製図に触れる機会がありません


1mもの長い線を引いた事のない状態で

いきなり原型を引く事になってしまうので

とても疲れてしまいます。。。




まだ真っ直ぐに

線を引けない段階なので

直角が取れない状態で引く原型は

ぬかるんだ土地に

基礎を打ち、建てていく一戸建て。。。



それより

初めての日に

↑ これやる気になりますか?! 笑

そっちも大きい

マジで!笑




これ大勢で初日にやると

いきなり学級崩壊ですね 笑




TREND SEWING のビギナーの生徒様は

まず 洋裁を習うという一連の中で

どの部分の満足感を得てみたいかを

イメージしてみて下さい




学びの 力点は変わってきます

この順番でなければいけない

という事は何もありません


どれも肯定です

そして どれも味のあるものです




旬なお洋服を

早いサイクルで欲しいのか

安く 沢山の種類が欲しいのか

自分の物より

お嬢様の分が欲しいのか


全体の流れの中で なんとなく

音楽や観客とダンスしていきたいのか

一人でたっぷりと歌い上げたいのか


緻密に構造を理解したいのか

自分の思う通りの場所へ

走って行きたいのか

熟練してくると

製図はこれになります

しかし大変時間を要します




そこで まずはビギナー様に

製図に緩やかに親しんでいって頂く為の

レベルに合わせたご案内を連載していきますね!




①テキストパターンをトレースして

洋服を作ってみる!



TREND SEWINGの生徒様

みんなが始めにスタートするやり方です

作っていく内に

縫製順序や縫製仕様

流れを理解していきます




方眼定規の使い方・製図用紙について

製図用のシャープペンシルや

トレースの仕方・縫い代の付け方

直角の付け方・反転の仕方




これに慣れていくとまずは

お一人でご自宅でもパターンをトレースしたり

縫い代を付けて裁断してきたりが

出来るようになります




すると2回で1着完成させていくルーティンを

さらに早める事ができますし

レッスン以外のプライベートで作りたい物にも

ご自身で挑戦して頂けますよ!

堅実な学びの順番と言えます





②次におススメする段階は

テキストパターンを展開していく方法です

「ここをこうしたい」という要素を交えていくのです




写メや参考になる画像を取っておいて下さい

この写真よりもっと大きく膨らませたいとか

ココは削りたいけどこの部分は合体させたいとか




着丈や袖丈を長くするときどうするか?

ウエストをもっと細くする時

このデザインだったらどうするか?

パフスリーブに変更したい時や

例えばそのパフをもっとデフォルメしたい

モードみたいにすごく分量を増やす時

どうやるのか?

などなど





自分がデフォルメしたい所に

フォーカスしてその部分だけ学んでいけて

そういう学びをランダムに積んでいく事で

モチベーションを上げながら

楽しく知識を増やしていく事が出来ます




洋服は合体ロボットなので

洋裁学校ではそのパーツの仕様を

綿々と覚えさせます




クルーネック→フラットカラー

シャツカラー→台襟付きシャツカラー

→スタンドカラー→・・・・・




襟のやり方を一通り

袖のやり方を一通り

こうやってその部分のパターンと

縫製仕様を抽出して学んでいきます

部分縫いでやったり

実際作ってみたり




そうなると あんまり欲しくない

襟付きの服を沢山作る事になる訳です




毎日お忙しい大人の女性が

延々と襟付きの服を作っていられませんし

そんなに着たくもありません 笑




という訳で

限られた時間の中で

実験的に楽しく学んでいける

オススメ方法です




いかがでしょうか?

堅苦しいものではなく

マイペースに親しんでいける

方法2つをご紹介しました




次回はもう少し

アップグレードした方法をご案内しますね!