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画家のノート

時々…作品 不安な顔 / 宮崎進

2019.08.17 21:54

人間の心は不思議です。

時々…作品 

今回は、 作品不安な顔  / 作 宮崎進

をご紹介します。

※画像は、2004年 宮崎進展/神奈川県立近代美術館 葉山 にて撮影 +カタログから



2014年5月7日 神奈川県立近代美術館 葉山…

言葉を失った不安な顔!

その表情を眼にした私は、心底ほっとしました。

2012年の重度のアトピー性皮膚炎発症から2年の時が過ぎていました。近くの美術館に出掛けれる様になりましたが、全身は赤く腫れ爛れていました。

作品 不安な顔は、あの頃の私の顔にとてもよく似ていました。


人間の心とは不思議なモノです。

絵画の魔法とは とても不思議なモノです。

自分の外見の醜さを、自分の眼で直接 見ることができ… 心底ほっとするのですから。


この絵に出会い、奇妙な自分の心を知りました。


□不安な顔 (右)/ 宮崎進

2004年 「立ちのぼる生命 宮崎進 展」神奈川県立近代美術館 葉山にて

2000年 横浜美術館蔵




重たいテーマを重たい表現方法で…

宮崎進氏は稀有な表現者です。

彼は、1922年山口県で生まれ、2018年逝去。

4年間にわたるシベリア抑留の記憶を起点とし、生涯のテーマ 「シベリア」を 表現する自分だけの方法(表現形式)を見つけ! ひたすら 表現し続けました。 

変わらぬ!重たい問いの中に、自らを置き続けれたのは…彼の迷わない心の深さと優しさの様な気がします。


確かな重たさが

確かな重たさとして 

そこに在る。



毎年8月半ばになると…

私は彼の作品集に戻り、その重さを浴びます。



◻️不安な顔が見られる展覧会です!

横浜美術館コレクション展

2019年度第1期

2019年7月13日(土)~2019年9月1日(日)

横浜美術館(神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1 TEL 045-221-0300)

宮崎進「不安な顔」(2000年)が展示されています。(宮崎進 オフィシャルサイトより)



つぶやき

2002年、横浜美術館で「宮崎進展 よろこびの歌を唄いたい」が開催!私も来場しました。その会場には、作品 不安な顔も展示されていましたが…その時に 作品 不安な顔 から感動を受けた記憶がありません。


絵画を見るということは 自分を見るということ…

そして、自分を知るということ

 


知るということの大切さ…

◻️立体的な絵画/ やわらかな嘘 土から+ 鴻来有希 + 2007 (油彩画)