アパートの一室をカフェに、 「古道カフェ ヱンルゥト」中白根にオープン
2019.08.17 15:57
アパートの一室をカフェにした「古道カフェ ヱンルゥト」が、上白根通りから、旧鎌倉街道中道(なかつみち)に入ったところにオープンしたと聞いて行ってきました。
ここは鶴ヶ峰を背に、白根通りを光が丘方面にまっすぐ進み、白根小近くの相鉄ローゼン角の小道を少し入ったところ。この小道は、旧鎌倉街道の中道(なかつみち)にあたります。
鎌倉街道とはその昔、鎌倉と地方とを結んだ幹線道路。「いざ鎌倉」の際にはここを通って御家人がはせ参じたとされています。途中には、白根不動、白糸の滝、白根神社などもあり万葉集に防人の歌も残されている歴史あるところです。
「古道カフェ ヱンルゥト」は、中白根で生まれ育ちアパ-ト経営をする金子光弘さんが、中白根や白根通りに、にぎわいをと今年5月にオープン。
鎌倉古道中道沿いにあり、ここを起点に人々の「縁」を結んでいきたいとの思いから、ヱンルゥトの名前に。
カフェに入ると、清潔な白木の床の奧に本のコーナーがあり、その横に座ってじっくり本を読めるような大きなデスク。
左手に白木のカウンターとキッチン。
ここでは週4回、金曜日から月曜までの11~18時、飲食店プロデューサーでカフェの設計も行った水谷功さんが「はん菜 Soup one café」をオープン。旭区や横浜市の地場野菜をたっぷり使ったカレーや、スープを提供しています。
ほかの曜日を担当してくれる方も現在募集中とのこと。
左から、水谷さん、小林産、金子さん
金子さんと水谷さんはもともと野菜作りの中で知り合い、地域の居場所をつくりたいと意気投合し、カフェを始めることに。野菜にはこだわりがあり、カフェの自慢料理も野菜を豊富に使ったスープやカレー。昼食時にはやさしい味を求めて多くの人が訪れます。
キッチンは料理教室などにも使える仕様になっていて、「ワンデイシェフ」などの催しも企画したいとのこと。
「ここをベースに、野菜を中心にした食の文化を広げていきたいですね」
と金子さん。
カフェの奧には和室スペースもあり、座卓に、児童書や絵本のそろった子どもコーナーがあり、小さいお子さんのいるファミリーにも安心。
また「古道カフェ エンルゥト」の特色は、カフェスペースとサロンスペースの両方があるところ。
サロンスペースでは、お茶、お花、初心者のためのウクレレ教室、クラフトなどさまざまな教室やセミナーが開かれています。 ちょうど伺った日には、「爪屋 スパイスネイルズ」小林ようこさんが、楽しいネイルサロンを開催中でした。
サロンにきた人々は、はん菜でコーヒーを飲んだりおしゃべりしたり、人々の交流する楽しいお茶飲み処にもなっています。
金子さんは現在、「旭区まちづくりポット」と連携して読書推進活動も行っています。
「旭どこでも本屋さん@エンルゥト」として、旭区の古本市に約200冊の本をセレクトした実績もあり、ヱンルゥトも〝本のあるカフェ〟として、本好きな人々に認知され、本好きの人々の交流の拠点となっていく可能性もあり、これからの展開がますます楽しみです。
「鎌倉街道を人々が行き来していたころ、旅人がホッとひと息つける場所があったように、古道カフェ エンルゥトも、大勢の人々の憩いと交流の場にしていただければ・・・」と金子さん。
そして、「鎌倉古道から白根通りにかけて、さらなるにぎわいをつくっていきたい」 そんな夢も語ってくれました。
■古道カフェ ヱンルゥト
横浜市旭区中白根 2-13-32金子ハイツC-101
℡050-3695-5594
「はん菜 Soup one café」 月~金曜日
11:00~18:00
他の曜日もシェフを募集中。