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水銀ノ猫 岩田圭音

ニードル

2019.08.18 03:48

今年の夏は、保育園のお祭りや、

実家の草取り、父の新盆など、

暑い中バタバタ頑張っていたら、

双子から「手足口病」のウイルスをいただいてしまいました。

子どもたちはすぐ治りましたが、

大人は重症。

二晩、9度を超える熱が出て、

40度を超えた時は、

蒸し暑い夜だというのに、

羽毛布団をかぶるほどの寒さ。

我ながら驚いてしまいました。


昨晩、解熱剤でやっと熱を下げ、

小康状態に。

これから発疹が出るらしいですが、どうなることやら、初体験です。



不思議と病の時に意識するのが、

自分の身体。

目や腕、背中、足に痛みがくると、

「ああ、そう、ここが私の目、2つあるよ」とか、

「足は頭からずいぶん離れているな」とか。

普段は意識していないので

「ああ、このパーツはこの辺にあったのだっけ···」と、

場所を感覚的にとらえてみたり。

まあ、そんなことでも考えないと、

辛くて仕方がないというだけなのですが···



目。

大事にしないといけません。

私の目は有り難いことに、

まだ老眼がはじまらず、

ニードルで描く細い線も、

近くではっきり見えます。

細かい描画もこの目があってこそ出来ること。




目と手とニードルで、絵を作っていきます。


ニードルは主人が作ってくれた手作りニードル。

今の私の仕事との相性が大変良く、

愛用しています。

それと、出番は少なくなりましたが、

版画を始めた頃から使っているニードル。

父が使っていた新日本造形のニードルでしょうか···


手作りのニードルを使って思うことは、

道具は表現に影響するということ。


作家にとって、道具は大切なものですね。