「天國」(短文)
2019.08.20 14:20
そこは小児科病棟の白天井や、夏休みの白昼夢なんかよりも、もっともっと白く、透き通った場所。
私は、水曜3時限目の窓の外、白い空の下で雀が楽しそうに枝を突くのを見つけたとき、ふとそこへ戻りたいと思う。
限りなく白く、しかし決して透明ではない空の加減が私が今生きている唯一の理由であるように思えた。
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そこは小児科病棟の白天井や、夏休みの白昼夢なんかよりも、もっともっと白く、透き通った場所。
私は、水曜3時限目の窓の外、白い空の下で雀が楽しそうに枝を突くのを見つけたとき、ふとそこへ戻りたいと思う。
限りなく白く、しかし決して透明ではない空の加減が私が今生きている唯一の理由であるように思えた。