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この道往けば act2

兵庫遠征第3弾 鋳物師戻峠

2019.08.21 00:19

城崎大橋(きのさきおおはし)

この橋の向こうは神の湯屋・・・、ではなく城崎温泉中心部です。

ちょっと本筋と外れますが、城崎温泉のメインストリートもレポしてみたいと思います。

飯谷峠から共に進んできた兵庫県道9号豊岡竹野線(とよおかたけのせん)は、城崎大橋の西詰では一瞬だけ別の県道と重複します。

兵庫県道3号豊岡瀬戸線(とよおかせとせん)

円山川リバーサイドラインの別名を持つ路線で、ほぼ全線にわたって円山川に沿っています。

玄武洞やここ城崎温泉など景勝地を多数通過し、終点近くでは2012年にラムサール条約に登録された「円山川下流域の湿地帯と水田」を見ることもできます。

ラムサール条約には福井県でも中池見湿地が登録されて話題になりました。

同時期の登録だったようですね。


写真のJR山陰本線の踏切を越えていくのが、僕の進路である兵庫県道9号。

そのまま川沿いを直進するのが円山川リバーサイドラインです。

重複区間はほんの500m程度です。

道はそのままJR山陰本線に沿って城崎温泉駅まで至ります。

そのまま大きくカーブして城崎温泉中心部に入っていきます。

しかし駅前に足湯とはいいですね。

さすが温泉地です!

時間が時間なのであまり人通りは多くありませんでしたが、この辺りはもう城崎温泉と読んで差し支えない地区。

外湯巡りで有名な城崎温泉なので、宿泊する方はこんな時間でもまだ浴衣姿で歩いていました。

風情があっていいですねぇ。

柳並木の城崎温泉中心部

奥の石造りのアーチ橋がまたいい味出してるんですよ。

いやぁ渋い・・・。

なんて見とれて走っていると・・・。

うおおおお!せめえええ!!


兵庫県道9号にこんな激狭区間があったとは!

・・・というわけではなく、ただ単純に曲がらないといけないところを曲がり忘れてど壺にはまった愚か者です。

このあと無理やりこの路地をすり抜けて県道へ復帰しました。

温泉街の道は迷いやすいので、注意が必要です!

無事県道に復帰して、そりゃそうだよねと納得しながら進みます。

さて三原峠に突入してから久しぶりの街の灯りに若干後ろ髪引かれますが、しかし今回の遠征最後の峠が僕を待っています。

鋳物師戻峠(いもじもどしとうげ)

今回の遠征は正直、地図上でこの峠の名を見たから決行したと言っても過言ではありません。

漢字5文字のこのインパクト!

全国的に見たら「倶梨伽羅峠(くりからとうげ・レポ未)」くらいしか思い浮かばないですし、マイナーどころでも福井市の九十九廻坂しか知らない。

レア物は体験せねば!

しかしながら現在この県道9号が通るルートと古来からのルートは、若干とは言い切れない差異があるようで、古来からのルートはここより若干北にあったと考えられます。

まぁそれはさておき道は再び、山陰本線と合流し仲良く並んで進みます。

次に山陰本線と別れる時、その時こそ山岳区間のスタートです!

城崎と言えば温泉のほかにもう一つ有名なものがあります。

志賀直哉の小説「城の崎にて」の舞台であるということ。

沿線には所縁の桑の木があるとのことです。

まぁ暗くて全く見えなかったわけですが。

桑の木を離れるといよいよ山道らしくなってきます。

個人的にはこの小気味のいい連続カーブは嫌いじゃない。

どちらかというと好き。

アップダウンを伴っているのがまた評価が上がるポイントです!

・・・何の話だ・・・。

最後とばかりに2つほどヘアピンカーブを重ねて高度を上げる県道9号。

曲がり切ればそれは見えてきます。

手ぶれた写真で申し訳ありません。

ここで見ていただきたいのはトンネルではなく、その手前。

白看板に「鋳物師戻峠」の文字!

正確には上記した通り、この直上ではないのですが、県道上のポイントとしてそう名付けられているのでしょう。

そしてちゃんと、トンネル自体はオール下り勾配。

看板の立っているあの位置こそがピーク。

トンネルの中にサミットがないのに「○○峠トンネル」などと言われているトンネルがありますが、あれは僕は認めない派です。


バカ正直に、「トンネルは下りだから峠じゃないよ!県道の峠はこっちだよ!!」とアピールする愚直さが好きです。

ちなみに峠名の白看板は水坂峠で見たものが唯一でしたが、現役の県道にあるのは初めて見ました。

こちらも結構なレアもんです。

そしてこれが鋳物師戻トンネル。

なんの変哲もないトンネルですが、「正直者」ということで好感度大幅アップです。

それ以外の見た目としてはポータルがやたらでかいのが気になりますが。

峠を過ぎても豊岡市なのは変わりませんが、旧町名では変わります。

ここはかつて竹野町と呼ばれた地域。


なんか空気が変わった気がしました。

人間の里に降りてきたなって言う感じです。

城崎温泉はなんか一種のテーマパークみたいに感じました。

現実に戻されたとでも言いますかね。

さっきまであんなに上がってたテンションもここでなぜかクールダウンしてました。

なんか明らかにこちらの方が道が悪い。

城崎町側では片側1車線の道が、竹野町側では完全1車線に!

う~ん、道への思い入れの差か・・・?

しかしトンネルから続く勾配は緩まることなく続くので、城崎側よりすぐに麓へ降りてしまします。

旧道の峠の標高が248mですから、トンネルのあった新鋳物師戻峠の標高はさらに低いでしょう。

長かった夜の峠めぐりもいよいよ終わりが近づきます。

片側1車線が復活するとそこはもう竹野町の市街地。

久々に開けた感じがする場所でした。

ここまでくれば終わりはもう目前。

写真は終点のつもりで撮ったんですが、帰ってから調べてみたらここは微妙にややこしく、どれが正解なのか判然としませんでした。

とりあえず写真右からきている道は兵庫県道11号香美久美浜線(かみくみはません)で間違いありません。

左に進むとすぐに兵庫県道1号日高竹野線(ひだかたけのせん)とぶるかるのですが、このわずかな区間が謎なのです。


県道9号の終点は県道11号との交点となっているにもかかわらず、県道9号と県道1号は接続しているとされている資料が多数あり、もはやどうなっているのかわかりません。

となると重複して隠れたせいで資料が間違えているというのが、あり得る流れですが、重複表示の法則にしたがえば、県道9号の方が11号より番号が若いので優先表示するはず。

にもかかわらず表示されているのは11号だけ。

一体どういうこと!!??

ご存知の方、ご教授ください。

よろしくお願いします・・・。


次はまた県内に戻ってのマイナーネタに移行する予定です。

ん?遠征でもマイナーか??

まぁそんなスタンスで!


以上、兵庫遠征第3弾 鋳物師戻峠編