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NPO法人こおりやま子ども若者ネットワーク

2019,7,16車座会議レポ

2019.08.21 16:26

こんにちは!こおりやま子ども若者ネット加盟団体、生き方工房necotaの櫻井です。

こおりやま子ども若者ネットでは、郡山市内で子ども・若者に向けた(あるいは子ども若者と共に)活動する団体・個人が集い、様々な活動を行っております(詳しくはこちら)。

今後それらの活動をより多くの方に知っていただくために、ブログやSNSでの情報発信を行っていくこととなりました。今回はそのスタートとなります(^^)/


それでは7月16日(火)に行われた車座会議(概ね月に一度加盟団体・個人が集う定例会)の様子をご報告いたします。

今回の車座会議、21名のご参加を頂きました。内、2名初参加の方もいらっしゃり、ネットワークが徐々に広がってきています。

毎回始まりはアイスブレイクからです。「子どもの頃の遊びベスト3」と題して、会場内で最も多かった子どもの頃の遊びを各グループごとに予想するクイズゲームを行いました。こわかネット内においてはかなり世代の幅が広く、知らない遊び、あるいは世代に関わらず共通の遊びが出てくるなど和気あいあいとした雰囲気となりました。


本題前半はNPO法人ビーンズふくしま理事長・福島県ひきこもり支援センター所長若月氏より、ひきこもり支援センターの実践報告をしていただきました。

福島県ひきこもり支援センターは、福島県が設置するひきこもりに関するワンストップ相談窓口です。全年齢を対象に相談を受け、様々な社会資源や専門機関などに繋ぐ役割を担っています。しかしながら、単に繋ぐだけではなく、各機関と連携をとりながら、長期的な繋がりを持つことも多いとのことでした。

若月氏は「ひきこもりに対する理解をどのように地域全体に広げていくかが重要である」と語ります。“ひきこもり”に対する社会的な誤解や偏見(親の責任への転嫁、なまけている、自分で選んだといった自己責任論)はますます本人や家族を孤立させ、相談に繋がりにくくなる要因になるとのことです。

その上で、本人の現状を何とかしたいという“願い”と目の前の人や社会に対する不安や恐怖から逃れたいという “思い”双方を汲み取りながら関わっていく必要性があるとのことでした。

その他にも示唆に富んだ実践報告を頂き、他参加メンバーからの質問も交えながらの前半となりました。


休憩を挟み、後半は「相談機関から見える地域の課題 そして必要なことは何か?」をテーマに、パネラーが次から次へと入れ替わっていくオリジナルパネルディスカッション(フィッシュボールという手法の改良版とのこと)を行いました。

議論の中では地域の中における多様な居場所の必要性が説かれました。特にターゲットアプローチ(特定の課題や属性に焦点を絞るもの)ではなく、ユニバーサルアプローチ(特定の課題や属性に関わらず、誰に対しても門戸が開かれたもの)の居場所において社会との接続を担う、そのような場が郡山に必要ではないかという提起がありました。

また、若者たちと関わるボランタリーな人材の活用についても議論となり、積極的に取り入れていきたいという思いや、一方で若者たちへ説教をはじめられてしまった経験談などもありました。参考として就労支援において地域住民によるボランティアを活用している「静岡方式」の話題提供もありました。

その他にも親のレスパイト(休む場)としての親の会の話題、郡山において専門機関や地域団体などリソースは多いが横の繋がりの薄さに課題があるといった話題がありました。まさにこわかネットにおいて各機関・団体が繋がる必要性が確認できました。


次回の車座会議に関しては8月は各団体繁忙期のためお休みとし、9月16日に芋煮会を実施し、交流を深めることとなりました。

また、こわかネット1周年イベントを12月15日に行うとのこと。広く市民のみなさまにも関心を持っていただけるようなイベントを実施予定です。

少し長くなりましたが、今回の車座会議レポートは以上となります。ありがとうございました。