Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

トランペット・トロンボーンレッスン

【トランペット】演奏するときの楽器の動き

2019.08.22 00:03

最近、吹奏楽コンクールが地方局のテレビでやっていたのを見て、なんだか懐かしくなりました。

僕も都内の私立高校に通っていて、(当時は問題児でしたが)楽しい思いでがたくさんあります!


テレビを見ていて、みんなで姿勢や楽器の動きを揃えているのが気になりました。

僕が高校の頃もやっているパートがありました。


フレーズの作り方、歌い回しを揃えるための一つの手段ですよね。


僕は昔から、気持ちを揃えるために楽器を動かすのとかは、あまり好きじゃなく。。反発していた記憶があります。


楽器を動かすのは良いことなのでしょうか?

悪いことなのでしょうか??


その答えは簡単には出せませんが、一つ一つ考えていきたいと思います。


楽器を動かす理由として考えられるものは、


  1. 歌うため
  2. アインザッツを出すため
  3. リズムをとるため
  4. ピボット奏法
  5. マイクキングやベルの向き
  6. 振り付け

などでしょうか。

歌うためにトランペットや体を動かす

ソロは楽器を動かして吹いている人が多いように思います。

これは、もちろん歌うためっていうのもあるでしょうし、パフォーマンスでもあります。


僕はあんまり動かして吹くのは好きじゃないんですが、上手ければなんでも良いと思います。


しかし、吹奏楽などでみんなで歌うフレーズを吹く場合、みんなで動いていたらなんか変だなと思ってしまいます笑

アインザッツを揃えるため

特に金管アンサンブルなどでは、指揮者がいない代わりに、アインザッツ(音の出だし)を出すことによって音を揃えています。


主にトランペット1stの役割になることが多いです。

トランペットが吹いていないときなどは他のパートがアインザッツを出します。


ブレス(息を吸う)の時に一緒に楽器を動かして、そのブレスの間合いで、相手にテンポを伝えるのが一般的です。


また、切りなども同じように楽器を動かすことで合図します。

リズムをとるため

難しいリズムの時や、伸ばしの時、楽器でリズムを取っているのをみることがあります。


これはあんまり良くないかなと思っています。

楽器でやるよりは足でタップする方が正確にできますし、伸ばしの時に楽器を動かすことで音のブレなどの原因になります。


足でタップするのも習慣にするのは良くないと思います。

ピボット奏法

ピボット奏法とは音域によってトランペットのベルの角度が変化する方法です。

この場合は楽器を動かすと言うほど動かさないですが、ピボット奏法で悩んでいる人も多いのでいれました。

ピボット奏法の関係でベルが動いてしまうのは恥ずかしいことではないし、大丈夫です。


多くの人は、

音域が上がるにつれてベルの角度が下がり、音域が下がるにつれてベルの角度が上がります。


僕の場合も少しこの傾向にありますが、あまり関係無いです。

そして、この逆になる人もいます。


このあとにでてくる、マイキングや振り付けでこのピボット奏法が邪魔になるときがあります。

マイキングやベルの向き

マイクを使う場合は、自由に楽器を動かせないことが多くなります。


マイクの場合、マイクには、

色々な角度からの音を拾うマイクや、

正面方向からの音しか拾わないマイクなどがあります。

これを指向性というのですが、


ライブで使われている多くは、ある程度指向性が鋭いものが多いです。

指向性が鋭いものは、正面の音だけ拾うため、楽器が揺れていると、マイクとの距離や角度が変わるため、お客さんに聞こえる音が大きくなったり、小さくなったりします。


なので、マイクを使う際は基本的には動かず、マイクとの距離や角度を一定にします。


また、あえてこれを利用することがあります。

クレシェンドやデミネンドでマイクに近づけたり、離したりします。

基本的にはマイクとのベルの距離ではなく、楽器の角度を変えます。


またホールなどでマイクを使わないときも、音を小さくしたいときは譜面台にあてて吹いたり、目立つところでは、少しベルアップぎみに吹いたりすることで客席での聞こえかたが変わってくると思います。


前述したピボット奏法で大きく角度が変わる人は、マイクを使う際などは苦労すると思います。


前にプロの方で、ピボット奏法でかなり角度が変わる人がいて、ベルの向きを変えない代わりに、顔の角度を変えていました。

そして、無理が続いて体が痛くなってしまったといっていました。

その人はピボット奏法を少し動かないようにすることで解決したようです。


振り付け

僕も高校でたくさんやりました。笑

振り付けに関しても、元から楽器のベルが下向きの人にベルアップして吹けと言ったらかなり無理な体勢になってしまいます。


これでは調子を崩してしまうので、そのようなときは吹き真似でいいんじゃないかなと思います。


客席で見てると楽しそうで良いな!と思いますが、楽器同士ぶつけて唇を切ったり、歯を折ったりということもありますので、気を付けてください!


僕が動かしたくない理由

僕はできるだけ動かさないようにしています。

しかし、勝手に動いてしまっているときがあるようで、直そうと思っています。自分だとあまり自覚はないんですけどね。。笑


なぜ動かしたくないのかと言うと、

一つは前述したマイクの事です。


そしてもう一つは、周りの人が吹きにくくないように。ということです。


例えば、自分が1stを吹いていて、横の人がズレズレのリズムで楽器を動かしていたりしたら吹きにくいですよね。

なので、特に自分が1stじゃない時はできるだけ気を付けます。


楽器を動かすのは、奏法や演奏環境に悪い影響がなく、人に迷惑がかからなければ、有り!

と言うのが僕の結論です!