遠くを見る目線 近くを見る目線
こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
8月も残り数日となりました。
学生の方々にとっては、夏休みも残り数日ということと同じ意味かもしれません。
夏休みの宿題は順調に終わっているでしょうか?
すでに大人の皆さまは、子どもの頃夏休みの宿題を順調に終わらせる方でしたでしょうか?溜め込む方でしたでしょうか?
いつもの宿題と異なり、長いお休みとなる夏休みでは、休み前に一度に出された宿題を、自分のやる気や宿題をできる時間、宿題の分量等を考えて、休み明けの提出に間に合うように進めるために、ある程度の計画性が必要になります。
普段は今日明日、長くても一週間程度のスパンでやる/やらないを判断すればよかったかもしれませんが、夏休みの宿題は数ヶ月というスパンで考えなくてはいけません。
やり方も、やる/やらないもそれぞれあったかと思いますが、そういう意味でも、夏休みとそれに付随して出される数ヶ月分の分量の宿題というのは、普段とは違うスパンで時間を考える機会になっていたのではないかと思います。
大人になっても、納期やノルマ等、仕事をする上でも生活上でも、さまざまなスパンの時間を取り扱います。
しかし、たいていの場合、直近でこなさなくてはいけないことに焦点を合わせざるをえないことが多いのではないでしょうか。
今日明日のこと、一週間以内に必要なこと、一ヶ月以内に必要なこと。
必要にせまられて、気がつくと目線がとても近視眼的になっているということはそれほど珍しいことではないように思います。
ここ最近、ずっと先の時間について思いを馳せたことがある人はいるでしょうか?
五年後、十年後、そのずっと先の時間まで。
普段あまり意識することのないという方は、目線が近いところに固定されてしまっているかもしれません。
もちろん、この遠近は時間にだけ当てはまるものではありません。
関係の距離の遠近、物理的な距離としての遠近にも当てはまります。
普段身近に接する家族や友人、職場の人間関係、焦点を輪の外へと広げていくと、違うものが視界に入ってきます。
自分の住んでいる町、勤めている区、よく行く場所、そこからさらに焦点を外へと広げていくと、行ったことのない国や地球全体にまで視界は広がっていきます。
日々生活していく中で、近いところを見る目線というのは、特に意識するまでもないくらいよく使っていると思います。
普段の目線よりも遠くを見る目線を意識してみると、普段とは違ったものが見えてきます。
遠くを見ていたはずなのに、近くに目線を戻した時にも不思議と違ったものが見えてくることもあります。
目の前のことだけでなく、ぼーっと遠くを見るような時間を意識して取り入れてみてください。
自分の手の届く範囲や生活を賦活させる新しい刺激が見つかるかもしれません。
かしこ