monochrome diary

上野竹林王国物語~白浜王国編~⑥

2016.04.01 04:00

【Bar Shine on you】


開店の準備をする、ラウママ、よーたん、ゆーたんの3人。


口にこそ出さないが、先日の件で心の中はモヤモヤしていた。



陽「ねぇ、優ちゃん…」


優「何や?」


陽「何か腑に落ちないのは、あたしだけじゃないよね?」


優「まぁ、、、ママや海おにーたんがどう思ってるかは分からんけどな。少なくとも、あたしはモヤモヤや」


陽「あたしだけじゃないんだってことに安心したよ」



そう。

よーたんの心はモヤモヤでいっぱいだった。


陽浜心の中(そりゃさ、海くんのおちりの事情は仕方ないにしても。何であの2人なの?)


言葉にできないことで、モヤモヤは広がっていく。


陽浜心の中(パパの中で、あたしと優ちゃんっていないことになってるの?)


陽浜心の中(別に、旅に出たかったわけじゃない。でも、あたしの存在をすっ飛ばすなんて納得できないっ!)


よーたんは、だんだんと苛立ってきた。

料理をする手つきも乱暴になってくる。


優「よよよよ陽おねーたん!ちょっと塩入れすぎちゃうか?」


近くにいたゆーたんが慌てて止めにくる。


陽「あーーーーー!」

予想外な出来事に、よーたんもびっくり。


優「……もう」

ゆーたんは、呆れてため息を漏らす。


優「ただでさえ、好き嫌いの分かれる斬新この上ない料理ばっかりなんやさかい、せめて食べられるもん作ってや!」


ラウ「そうね。疲れてるなら、今日は帰って休んでてもいいわよ」


陽「…今日はそうしようかな。じゃ、ママと優ちゃん、あとはお願い」

それだけ言うと、よーたんは店を去って行った。



帰り道。

何となく帰る気にはなれなかったのだが、特に行くあてもなかった。


陽浜心の中(結局、あたしが帰る場所はここってことね…)


ぱたん。

部屋の鍵を閉めると、そのままベッドに倒れ込んだ。

そして、そのまま眠り込んでしまったのだった。。。



明日、パパと海くんと話してみよう。

うっすら、夢におちる前にそう思った、よーたんであった。






上野竹林王国物語の本編は、いのぱんだ様のブログでお楽しみ下さい(*^^*)