親の祈り
2019年の夏休みも終盤になってきました。台風も過ぎ去ったところで、残り数日しっかり充電し、仕事始めに備えたいと思います。
ところで近年、「〇〇ファースト」が流行言葉のようになっているなか、理不尽で痛ましい事件を紙面やネットで目にすることが増えたような気がします。ドナルド・トランプ氏が2017年1月に第45代アメリカ合衆国大統領に就任したあたりから、そのような流れが強まってきた印象がないでしょうか。
その少し前、2016年秋に、リンダ・グラットンとアンドリュー・スコット の共著『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』が発売されました。発行部数30万部を突破する大ベストセラーとなっており、読まれた方も多いのではないかと思いますが、この本の功罪についても感じるところです。
人生100年時代のお金の問題に触れ、生き抜くために自分自身を変化させていかなくてはなりません。そのことは避けては通れない道であり、多くの人に考える機会を与えたことはよいと思います。また、スキルや人間関係や健康といった「無形資産」を増やすことも大事だと述べています。
しかしここで気になるのは、全般を通して自分を中心にした視点となっており、暗に「自分ファースト」という意識を植え付けたとも言えるのではないでしょうか。
トランプ大統領の登場やその発言、政策も相まって、建前では色々言っていても、結局のとこと本音では自分が可愛いということを、大人達が声を大に言い始めてしまいました。
・それを聞いた子供たちはどう感じるのでしょうか?
・どういった大人に成長していくののでしょう?
・「自分ファースト」を容認する社会は持続可能なのでしょうか?
非常に不安を覚えます。
GAFA時代、多くの人がトリクルダウンの嘘に気付いているはずなのにです。。
さて、娘の通う学校から頂いた「親の祈り」というA4プリントを、
我が家のキッチン横のボードに貼っています。
時々、妻も子供も出かけていない今日のような日には、ひとり声に出して読んでみます。
私自身はクリスチャンではなく特定の信仰も無いのですが、これまでの沢山の失敗もあり、そのような親にこれから少しでも近付けるよう日々過ごしたいと思っています。この世界の未来が少しでも明るくなることを願うばかりです。
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「親の祈り」
神さま、もっとよい私にしてください。
子どもの言うことを聴いてやり、心の疑問に親切に答え、
子どもをよく理解する私にしてください。
理由なく子どもの心を傷つけることのないようにお助けください。
子どもの失敗を笑ったりせず、
子どもの小さい間違いには目を閉じて、良いところを見させてください。
良いところを心から褒めてやり、伸ばしてやることができますように。
大人の判断や習慣で子どもを縛ることのないように、
子どもが自分で判断して、自分で正しく行動していけますように、
そう導く知恵をお与えください。
感情的に叱るのではなく、正しく注意してやれますように。
道理にかなった希望はできるだけかなえてやり、
彼らのためにならないことはやめさせることができますように。
どうか私から意地悪な気持ちを取り去ってください。
私が間違ったときには、きちんと謝る勇気を与えてください。
いつも穏やかな広い心をお与えください。
子どもと一緒に成長させてください。
子どもも私も、あなたから生かされて愛されていることを知り、
周りの人々の喜びとなることができますように。 アーメン。
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2019年8月16日