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「宇田川源流 日本万歳!」 くのいちという「日陰の仕事」が観光の目玉になる日本の「身分を超えたすばらしさ」

2019.08.25 22:00

「宇田川源流 日本万歳!」 くのいちという「日陰の仕事」が観光の目玉になる日本の「身分を超えたすばらしさ」

 毎週月曜日は「日本万歳!」である。どんなことであっても、それがたとえ多くの人にとってマイナスのイメージのことであっても、日本の素晴らしさをその中から感じ取り、その素晴らしさを見出して内容を紹介する。そんな内容のブログにする。昔のブログでは、月曜日はマスコミ批判をやっていたのであるが、せっかくであるから、月曜日、週の初めの、休みから陰鬱な仕事に日に代わる時くらいは「日本は素晴らしい」と思って、自分の中を盛り上げていきたいと思うようになった。そのような願いから、このブログから「日本万歳!」に変えて、日本人である我々が誇りをもって一週間を過ごせるようにと思っているのである。

さて今回は、「くのいち」である。

基本的に「スパイ」と「売春婦」というのは、一説によれば世界で最古の商売であるとされていながら、一方で「最も卑しい職業」とされている。基本的に、スパイとは、相手をだまして、または相手の目を盗んで情報を得る仕事であるとされている。要するに「他人の最も大事にしているものを奪う」という職業である。そのことがなければ、自分たちの生活が成立しないということであるから仕方がないのかもしれないが、その内容はいつの間にか、おかしな方向に進んでいるということになる。もう一つは売春婦だ。そもそも「春を売る」と書いているが、女性にとって「最も美しく花が咲いている季節」ということであり、それが女性にとっての「春」である。その女性の一生の中のもっともよい季節を、商売として使い不特定多数に対して金で売るのであるから、人間として「価値」としてどうなのかというような議論が起きてもおかしくない。

本来「天や神からの恵み」を「金銭に変える」というようなことになってしまうのであるから、その商売が「卑しい」ということになる。つまり「精神性」よりも「金銭」を優先するということになる。そのことが「精神や魂を二の次にする」ということを意味しているのである。

体操選手からくノ一へ、戸惑いながら進む道  忍者の奥深さ、伝えたい

 力強い助走から床を蹴り、高く舞った体は、まばたきの速さで2回宙返り―。浮田半蔵(うきた・はんぞう)さん(59)は、息子にバック転を教える講師を探そうと訪れた体操道場で見た一人の女性の動きから目が離せなくなった。「身のこなしも技もずばぬけていた」。それが渡辺未央(わたなべ・みお)さん(31)との出会いだった。浮田さんは三重県伊賀市を拠点にショーを行う「伊賀忍者特殊軍団阿修羅(あしゅら)」の創設者。渡辺さんにほれ込み「忍者やらんか」と声を掛けた。そして今、渡辺さんは花形のくノ一として活躍している。

 ▽体操経験生かした「夢のある仕事」、待ちうけていたのは…

 渡辺さんはもともと器械体操の選手。高校生の時に浮田さんと出会い、誘いを受けた。が、体操を続けるため一度は入団を断った。その後、東京の体育大に進み、器械体操の国体出場を果たす。すると「納得いくまで続けた」と肩の力が抜け、あらためて将来を考えるように。「体操を生かせる夢のある仕事」と思い、大学卒業後に忍者軍団に入団した。

 だが、入団した先で待っていたのは浮田さんの怒号だった。「芝居心がない。1人で技をやっているだけ」。慣れ親しんだ体操との違いに戸惑った。

 「体操は1人でもできる。ショーでは必ず呼吸を合わせる相手がいて、その掛け合いを楽しむお客さんがいる」。自分に欠けている部分に気づくと、『スパイダーマン』などのアクション映画を片っ端から見あさり、間合いや体の見せ方、立ち回りを研究した。

 ▽くノ一といえば私、と認められたい!

 さらに本格的に演技を学ぶため、京都市の太秦映画村にある芝居小屋で1年半修業した。芝居を重視した忍者ショーで時代劇に出る役者の演じ方を目の当たりにした。そこで、プロの芝居にがむしゃらに食らいつき、「(演技のレベルを)引っ張り上げられた」という。「相手に合わせて立ち回りを変える」ことも学んだ。

 渡辺さんが最初に割り当てられたのは有象無象の切られ役。だが修業を終えるころには名前のあるくノ一の役をもらうまでになった。

 今では、7人が交互に出演するショーで、渡辺さんが見せ場を飾る。格闘シーンではバック宙などを交えてしなやかに攻撃をかわし、2丁の鎌を巧みに操る。これまでワシントンやパリ、北京など海外でも披露した。忍者研究の専門家のアドバイスも得ながら、当時の忍具を使って「職人技」を見せることにこだわっている。出身の岐阜県恵那市や伊賀市などの観光大使にも就任。11人の見習いを指導し、後進も育てている。「くノ一といえば私だと認められるよう、誰もやっていない技を身に付けて忍者の魅力を広めたい」。忍者文化の奥深さを知ってもらうきっかけになるのが目標だ。

 ▽取材を終えて

 ショーのクライマックスで紅一点、アクロバティックに体を躍動させながらステージを動き回る姿に会場はくぎ付けだった。敵役の男性の白刃をかわすと「ヤー!」という声とともに、鎌でとどめを刺し宙をにらむ。6月の土砂降りの中、はじめて見た渡辺さんは堂々たるエンターテイナーだった。

 だが、ショーが終わり取材で向かい合うと「しゃべるの、苦手で…」。緊張した面持ちで、言葉は途切れ途切れ。ステージ上とのギャップに驚いた。途中、遠くから大声でちゃちゃを入れる浮田さんに、渡辺さんは次第に笑顔に。「最近、(浮田さんと)親子かってよく聞かれるんですよ」。10年来の師弟関係に、親子のような絆が見えた。

 山を切り開きテントを置いただけの簡素なステージ。毎日のショーとミーティングは「合宿みたいな雰囲気」という。厳しくも温かい環境で、渡辺さんはどんな後進を育てていくのだろうか。(共同通信=高木亜紗恵23歳)

47リポーターズ2019年08月21日10時40分

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/47news_reporters/nation/47news_reporters-20190820203712

 さて、この二つの「卑しい仕事」が、合わさったのが「くのいち」である。もちろん、現在ではハニートラップがそうなのであるが、基本的には日本のくのいちも同じである。実際に「金銭」ではなく「春」の対価が「情報」である。もちろん、その情報が素晴らしいものであるのだが、逆に日本のように貞操観念が強い国であると、なおさらその価値が上がることになる。もちろん、大名や首領の暗殺ということになればそれなりに大きな対価になるのであるが、そのようなことをやっても、それが必ず対価に結びつくとは限らないところが大きな問題になっているのだ。

そのような内容であるはずの「くのいち」が「観光の目玉」になっている。もちろん、ここで記事になっている「くのいち」は、実際にそのようなことをしているわけではない。しかし、「忍者」というと「スパイ」とは全く異なるようにイメージされており「ニンジャ・ファイター」というような、ある意味でアメリカの西部劇にガンマンのような感じになっている。

まずはそのようにイメージを変えることが大きな仕事になる。

その仕事の違いが、大きな内容になるのではないか。そのようにして「忍者」と「スパイ」が全く違う話になった。そして、その内容をいつの間にか「正義の味方」であるかのような感じにしてしまい、そして「多くの人の人気者」に仕立て上げたのである。

さて、日本人は「災い転じて福となす」というような言葉がある。実際に何か大きな問題になる。日本の童話を見ていると、例えば「桃太郎」もそうであるし「一寸法師」もそうであるが、もともと「普通ではない生まれ方をした人が、鬼退治という特別なことを成し遂げる」というようなことがそのまま童話の中に織り込まれている。つまり、日本の中でも同じであるが、全く「普通ではない」ことが「普通でないことがヒーローの条件」になっているのである。

その意味で言えば、くのいちが「強いヒロイン」になるというような感じになってきていて、「卑しい職業」というイメージが完全に払しょくされている。そして、「元体操選手」の次の就職先として、しっかりと認知されているのである。

今では、7人が交互に出演するショーで、渡辺さんが見せ場を飾る。格闘シーンではバック宙などを交えてしなやかに攻撃をかわし、2丁の鎌を巧みに操る。これまでワシントンやパリ、北京など海外でも披露した。忍者研究の専門家のアドバイスも得ながら、当時の忍具を使って「職人技」を見せることにこだわっている。<上記より抜粋>

そのイメージが良いからこそ、このように活躍できるのではないか。そして、それをエンターテイメントとして楽しむことのできる日本の文化が素晴らしいのではないか。