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Botanical Muse

美しさのまとい方 頭痛(2)

2019.09.06 08:13

【治療】

働く女性への留意点

現代社会はストレス社会と呼ばれ、特に働く女性にとっては仕事と家庭の両立も心身両面からの大きな負担になっている。長時間のパソコン労働やうつむき加減でスマートフォンを長時間操作する姿勢も身体面に悪影響を与える。

時間に追われ、男性のように毎日の仕事帰りの外食・飲酒といった気分転換やストレス発散もままならないことが多い。このような慢性的なストレス因子が持続することや、体型的にもなで肩、筋力不足から緊張型頭痛をきたしやすい要因がそろっている。

さらには月経周期による体内ホルモンの変動や、妊娠・出産という大きなイベントで身体的にも影響を受けやすいことが女性により片頭痛が多い要因と考えられる。

このような女性を取りまく身体内外の要因を熟知し、適度な運動などを取り入れてストレスを発散しながら、休養・睡眠と食事内容のバランスを取って、社会の中でうまく自己実現していくことこそが、頭痛の治療と予防策である。特に薬物乱用頭痛には漢方治療の有用性が高い。予期不安からの薬剤服用が減少し、結果的に改善した症例は多い。


<のぼせ症による頭痛>

♦竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)・・・顔面の充血と共に頭痛、口苦、目の充血、耳痛、胸脇苦満、下腹部緊張、排尿痛、残尿感、尿の濁り

♦加味逍遥散(かみしょうようさん)・・・更年期障害に伴う頭痛、動悸、不眠、精神不安 

♦女神散(にょしんさい)・・・中年や産褥後の頑固な頭痛、めまい、肩こり、産褥期の神経症、月経不順、下腹部圧痛

♦釣藤散(ちょうとうさん)・・・中年以降の慢性頭痛、目の充血、耳鳴り、高血圧、いらいらのぼせ

♦七物降下湯(しちもつこうかとう)・・・最低血圧の高い高血圧を伴う頭痛、のぼせ、肩こり、耳鳴り、身体虚弱、冷え性、皮膚枯燥


<月経に伴って起こる頭痛>

♦呉茱萸湯(ごしゅゆとう)・・・50歳未満の片頭痛・慢性頭痛、四肢の冷え、悪心、嘔吐、胸満、ときに胃内停水音 ※めまいを伴う場合は苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を併用する


<仕事後や週末近くに起こる頭痛>

♦補中益気湯(ほちゅうえっきとう)・・・頭痛と共に頭が重くスッキリしない、身体虚弱、四肢倦怠感、疲れると肩が凝る、食欲不振、多汗症、言語無力


<無力様体質による頭痛>

♦四物湯(しもつとう)・・・シクシク痛む頭痛、貧血、皮膚枯燥、産後あるいは流産後の疲労、月経不順、冷え症、しもやけ、血行不良

♦当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・・・シクシク痛む頭痛、筋肉軟弱、腰脚の冷え、貧血、倦怠感、更年期障害(頭重、頭痛、めまい、肩こり)、月経不順、月経困難、不妊症、動悸、妊娠中の諸病(むくみ、習慣性流産、痔、腹痛)、血行不良


<むくみによる頭痛>

♦五苓散(ごれいさん)・・・天候の変化による頭痛、発汗、口渇、小便不利、めまい、むくみ

♦半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)・・・頭重やめまいを伴う頭痛、胃腸虚弱、胃内停水音、下肢の冷え、全身倦怠感


<久病による頭痛>

♦桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)・・・頑固で持続する刺すような頭痛、顔色が赤黒い、皮膚や粘膜に静脈怒張、毛細血管拡張、肩こり、のぼせ、冷えのぼせ、腹部硬満・圧痛、更年期障害

♦桃核承気湯(とうかくじょうきとう)・・・頑固で持続する刺すような頭痛、顔色が赤黒い、ニキビ、のぼせ、耳鳴り、便秘、月経不順、月経困難症、月経時や産後の精神不安、腰痛、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、腹部の著明な圧痛


<緊張型頭痛>

♦葛根湯(かっこんとう)・・・肩こりを伴う締めつけるような頭痛、首と背中の筋肉のこわばり、無汗


<冷え症による頭痛>

♦当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)・・・婦人科的手術後数年しておこることが多い頭痛、寒冷により症状増強、ひどい四肢の冷え、しもやけ、下腹部痛、腰痛、筋痛、血行障害


<身体諸機能の低下、循環不全による頭痛>

♦六味地黄丸・・・老年期の頭痛・頭重、めまい、耳鳴り、視力減退、口渇、四肢の熱感、盗汗、尿量減少または多尿、便秘、腰痛、皮膚の乾燥・かゆみ

♦八味地黄丸・・・老年期の頭痛、耳鳴り難聴、尿利減少または頻数、未明の下痢腹痛、四肢の冷え、腰膝の脱力感、糖尿病、高血圧、坐骨神経痛、腰痛、膀胱炎

紅花(生薬名:こうか)・・・久病による頭痛、冷え、月経不順、月経困難症、産後の腹痛、肩こり、関節痛、血行不良

※妊娠中禁忌、生理出血の多い方は生理中に服用しない、虚弱体質の方は多服しない


私は肌の透明感アップ、しみ・アザ予防の目的にお料理にとり入れています。