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The Weekend Traveler

ロシア・Vladivostok のんびり街歩き

2019.08.27 07:15

ウラジオストクの朝。

時は3月。寒いのは寒いけど、陽射しがあってきれいな朝。

ウラジオストクの中心部は結構小さくて、電車やバスもあるんだけど、歩いて回ったら面白そうだったからてくてく歩く。

土曜の朝は人通りもまばら。

駐車は適当、歩道はところどころアスファルトがひっくり返ってたり,たまに道端にはホームレスがいたり、だいたい想定通りのアナーキーな感じにわくわくしながら歩く。

ちなみにとっても寒いからホームレスの方も夜間に凍死しないかねと心配したんだけど、物乞いは気温が上がる昼間だけのミッションらしく、夜になるとどこかへ消えていた。

ある意味、合理的ホームレスライフ。よそ者のいらない心配でしたな。

外壁が朽ちてレンガが顔を出す。

どこもかしこもこんな感じだから、もはや危険とも感じなくなってくる。

ロシア語のポスターより落書きより、外れて折れて使い物にならない雨どいが気になる私たち。

やたらとイチゴを売ってる屋台。

寒いけど陽射しがあるから歩いていたらポカポカしてくる。

朝のウラジオストク駅。

ここはシベリア横断鉄道の終着駅であり始まりの駅。


駅の中は装飾が素晴らしいってガイドブックに書いてあって確かに素晴らしいんだけど、

新品感が強すぎてちょっと白々しい。

あと何十年か経てばいい味が出てくるのかな。

やっぱり自分の目で見てみないとわからないもんだ。

駅の中はこんな感じ。

ここから色んな旅が始まるんだろうな。


駅ナカの自販機。

日本でも充電させてくれるスポットは増えてきてるけど、電源自体を自販機で買えるなんて

斬新なアイディア。電源だけじゃなくて、旅の必需品はこの自販機が売ってくれるみたい。

そんなに驚くことじゃないかもしれないけど、なかなかインパクトのある並び方。

ペットボトルの上下ってラベルの文字が決めてるんだろうけど、きっとこうやって売っても間違いじゃない。

こういう既成概念を簡単に裏返される光景に出会う度に、凝り固まりかけた脳みそがハッとする。


駅の中に展示してあった子供が描いた「鉄道ポスター」みたいなやつ。

色々と突っ込みどころ満載なんだけど、窓から顔を出した女の人は絶対日本の小学生の絵には登場しないであろうなんだかドラマチックな匂いのする様相。

駅にはいろんなドラマがあるもんだ。

こいつらがこれからシベリアを横断してくのかと思ったり、もしくは横断してきたのかと思うとドキドキ。

「シベリア」という響き。この鉄道が背負ってる距離と駆け抜ける大地が半端ない。

いつか乗ってみたい夢の路線。

駅の裏手にはフェリー乗り場と思しきターミナル。

生まれ育った島にも今の生活にも近くに港があるせいか、港町って無条件に親しみがわく。

軍港でもあるウラジオストク。

横浜と横須賀を足したような機能満載の港。遠くに見える橋もなんならベイブリッジに見えてくるくらい神奈川の住民としては日常な光景。


違うのはこういう警察のみなさまが至る所でピリッとさせてる空気感。

ロシアのイメージ通りの帽子と制服、端正なお顔立ちで街を締めてる感じが好きな人にはたまらないゾクゾク感。


社会主義とか共産主義とかそういう国って銅像が大好きだな。

そして往々にして無駄にデカい。

錨もデカすぎるよね。

画角がおかしくなるくらいデカい潜水艦の模型。

こんなの海の中にいたら海洋世界がざわつくわ。


写真に人間を入れるのを失念したからわかりにくいけど、こいつらも相当デカい。

巨大建造物恐怖症の人には苦難の連続な国、ロシア。

夏の間は大きな市場になったりたくさん人があつまる広場。

もちろん広場の真ん中では春夏秋冬、銅像が見守ってる。

ロシア正教の教会ってなんだかコンパクトでかわいい。

週末でお祈りに行く人がちらほら。



どうやらわたしはこの日本橋高島屋風の優雅な建物が好きらしく、世界中どこででもこの手の建物を見ると写真を撮ってしまう。

左下のバスみたいな路線バスが大活躍するウラジオストクの街。


ウラジオストクの映えスポットとなっているショッピングエリア。

オシャレ界の何物でもないけども、ウラジオストクの商業施設とか飲食店は本当にセンスがいいところが多くて素晴らしい。

この場所の前に行った人形劇場で買ったたくさんの人形が詰められたビニール袋を提げてたとしても、この空と赤レンガがすてきな画にしてくれる。

商業施設の裏手。このエリアは古い建物をリノベして再生させた地区らしい。

いい建物の裏側ってかっこいい背中みたいでなんだかいい。

散歩途中で見つけたボロボロの建物を探検してみる。

崩れ落ちそうな階段を上ってみる。

何かの施設だった跡があったけど妙な人気も残っていて、想像力が猛烈に掻き立てられる。

また別の道に迷い込んだら見つけた古い建物。右側は現役のオフィス、左側はたぶん元住宅。

出窓部分が大きくて、寒い地域のバルコニーみたいなもんかしらと思ったり。

レンガと木材とコンクリートが組み合わさったおもしろい建物。

看板が出てるからきっとオフィスなんだろうと思う。

このオフィスに通うってどんな気分だろう。駅直結で建物に吸い込まれていく東京のオフィスよりは疲れなさそう。

そんなこんなで暮れ行く港を見ながら、また歩いて宿に戻って街歩きはおしまい。


街を歩けばその街の音や匂いもついてくる。

地図の通りに行けなくても、地図にはないおもしろい風景に出会えたりする。



今度はどんな街を歩こう。

そんなことばっかり考えてるフクダマキの旅ブログはまだつづく。