帽子の内側の黒いリボンの名は?
帽子には内側に黒いリボンがついています。
私は専門学校・修行していたアトリエでは『サイズリボン』と呼び、グログラン製とテトロン製のものをよく使っています。
工場や企画会社などでは、『スベリ』『ビンカワ』とも呼ばれています。
英語では『Petersham 』と呼ばれています。
『Petersham 』とは、厚地のうね織絹製や綿製のリボンのことです。
日本でGrosgrain(グログラン・フランス語)と呼ばれているものと一緒のはずです。
このサイズリボンの役割は、帽子を頭に安定させるためにサイズ元に縫い付けます。
頭やおでこに密着するため、吸湿性の良い素材がオススメです。
紳士物の帽子には革製のサイズリボンがよく用いられています。
おでこに当たった時に、少し冷たく感じるのがオススメ。
婦人物のストロー・フェルトハットなどの帽体帽子や、一点物のお帽子、オーダー品などにはグログランリボンを、布帛の既製品などには洗濯を考慮して、テトロン製のサイズリボンを使用することが多いです。
近頃のオススメは、マジックテープが内蔵されていて、少しサイズ調整ができるようになった、テトロン製のサイズリボン。
大阪・百々株式会社
https://www.dodo-boushi.com/sweat-band
サイズ調整ビンカワ(セベリス/芯付き)
そのほか、機能性重視なサイズリボンもいろいろ帽子材料ニシダさんから購入出来ます。
リボンの色ですが、黒がついていることが多いのですが、表地・裏地などの色に合わせてお好きな色をお楽しみください。
リボン状のものに限らず、布地や革で2~3cm幅のものを用いるのもオススメです。
[[[ Grosgrain Ruban ]]]フランスの帽子百科事典から
Grosgrain Ruban appelé aussi coussin quand il est place à l'intérieur du chapeau de femme.
グログランリボンは、女性の帽子の内側に置かれるクッションとも呼ばれています。
(うん、フランス語ってかわいい。)
頭のサイズにあった帽子をぜひ被ってくださいね。