もし、お一人様になったら、どんなことが不安ですか?
9月になりましたね。
一度涼しくなった札幌ですが、また暑さが戻ってきています。
豪雨に見舞われた九州北部では、厳しい残暑の中、多くのボランティアの方々の協力もあり、復旧作業が行われています。
頭が下がります。
犠牲になられた方のご冥福をお祈りし、怪我をされた方が一日も早く、お元気になられることを祈っています。
前回の質問といただいたお返事
「親御さんが延命治療を望んでいるかいないかご存知ですか?または、ご自分の意思をお子様に伝えていらっしゃいますか?」
のお返事をいただきました。 ありがとうございます!
・父が亡くなる時、延命治療するかどうか、医師に聞かれ、本人が望んでいなかったので、延命治療をお断りしました。ただ、実際のところ、返事次第で家族が亡くなることになるので、断ると言っても即答はできず、躊躇してしまったことを覚えています。
・両親とも「延命治療はしないで!」と言っています。言うだけじゃなくて、エンディングノートに明記しておいてもらおうと思いました。そして、自分も書いておかなきゃと思いました。
・責任転嫁するわけじゃありませんが、本人の意思確認がされていれば、慌てないで、迷ったり悩んだりせずに、意思表明できるなと思いました。
・私達夫婦には子供がいません。後に残ったら、お一人様になってしまいます。延命治療どころか、入院したら、どうしたら良いのか不安になってきました。
延命治療ってどんなことがあるの?
そもそも、延命治療ってどんなことがあるの? と思われた方もいらっしゃったのではありませんか? ごく普通には、人工呼吸器や心肺蘇生装置をつけることと思われていますね。
人工栄養や人工透析なども延命治療です。
人工栄養は、経管栄養法と静脈栄養法があります。
経管栄養法には、胃ろうや腸ろうのほか、鼻から管で胃に栄養補給をする経鼻経管栄養法があります。
静脈栄養法は輸液や点滴により栄養を確保する方法です。
一度、胃ろうになった方でも、体力が回復して、口から食べることができるまで回復されたケースもあるので、一概には胃ろうまでしなくて良いとも言えないかもしれません。
認知症になって本人の意思がわからないまま人工透析を続け続けることや透析中に血圧が急低下し、意識を保てなくなる「透析困難症」になっても、降圧剤を使って透析を続けることも、延命治療です。
ただただ、命を長らえる為の延命治療はしたくない。
でも、もし痛みや苦痛の強い癌などになったら、痛みをとる緩和医療だけは施して欲しい
と思われる方も多いと思います。
リビング・ウイル(終末期医療における事前指示書)
東京都では日本尊厳死協会が素敵な取り組みをしています。
「リビング・ウイル(終末期医療における事前指示書)」という書面で登録管理をしているのです。 約12万人が登録しているそうです。
法的効力はありませんが、指示書は医師も絶賛、家族もいざという時に、あれこれ悩まずにすみます。
指示書は、
・不治かつ末期での延命措置の拒否
・苦痛を和らげるための十分な緩和医療の実施
・回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)での生命維持措置の取りやめ
の3項目への意思表示が主な項目です。 これを参考に、元気なうちに、自分のエンディングノートなどに明記しておいたり、家族に話しておくと良いですね。
お一人様になったら
今回、お応えいただいた中に
「私達夫婦には子供がいません。後に残ったら、お一人様になってしまいます。延命治療どころか、入院したら、どうしたら良いのか不安になってきました」
というお返事がありましたが、マンダラエンディングノートWSを開催していると、同じ不安を口にされる方が多々いらっしゃいます。
誰もが、最終的にはお一人様になる可能性があります。
子供が複数いて、みんなしっかりしているから大丈夫という方も、
もしも お一人様になったらと考えて、ご自分のエンディング(老い支度&死に支度)を考えてみると、自分の人生を人任せにしないで自分の人生と捉えられます。
【今回の質問】
もし、お一人様になったら、どんなことが不安ですか?
マンダラエンディングノートを書く時も
「もし、お一人様になったら‥」という思いを持って書いてみると、
また違った気持ちが湧いてきます。
マンダラエンディングノートについて、詳しく書いていますので、覗いてみていただけると嬉しいです。
↓↓↓
マンダラエンディングノート®について
最後までお読みいただきありがとうございました。