Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

画家のノート

時間窯の魔法…①

2019.08.28 20:09

ゆっくりな色の絵画を説明する時に、時間窯という言葉を必ず使います。

今回は、時間窯について書きます。

つぶやきとあわせて、お楽しみください。



現在のゆっくりな色は、アクリル絵の具と主に海水(微生物・細菌・ミネラル)をあわせ、筆で描きます。

筆で描いた後…そのまま時間窯へ

筆で描き終えると、時間窯(時間の経過)に入れます。 時間窯の中で画肌が空気や光などに触れる事で 、その色形が変化し続けます。

それは、陶芸家が作品を窯に入れ、窯の中で作品が火に触れる事で色形を生みだす過程に似ています。

大きな違いは、時間窯は時の窯のため、眼には見えません。そして 窯出しという行為がありません。


時間窯は、意識させすれば!

     ただ、いつもそこにあるものです。

積極的に時間窯に委ね続け、そして画肌は積極的に変化を続けていきます。


海水を中心にアクリル絵の具にあわせ描く!ゆっくりな色の作品は、絵筆を置いてから(時間窯の中)は、なるべく自然のチカラに委ねます。気温や湿度、光や音など…季節や環境のチカラをお借りするというより、季節や環境のチカラに委ねます。


その様に生まれた画肌は独特の囁きを放ち、貴方の眼のチカラ!心のチカラ!を呼び起こします。


□画肌とは

絵画の表層に現れる色形。




やわらかな目で…

貴方だけの望想をお楽しみください。

画布の向こう、

貴方がうみだす線や色や形…

画布の向こう、

貴方がうみだすお話し…

画布の向こう、

やわらかなこえは 貴方のやわらかなこえ…

絵画を見るということは 、

貴方を見るということ。

貴方が貴方に出逢えますように。

時間窯の魔法から



光の語りかけ…

時の語りかけ…

細胞の語りかけ…

語りかけることによって 変化してゆく …

ゆっくりな色の世界。

私は、その世界を 

さらに冒険してみようと 思います。

怖がらず!舟に乗り!おおらかに楽しく!

 何度もささやきながら つくりました。

画布のむこう…

やわらかなこえを どうぞお楽しみください。

時間窯の魔法から



やわらかな眼…

ぼーっと海を眺めるように 、ぼーっと画肌を眺める

画肌に眼が慣れて来るのを

ただ静かに待つ…


知るという事の大切さ…