真の供養
2019.10.29 15:20
亡くなった人の供養は、ただお墓参りをしたり、仏壇にお線香を供えるだけではありません。
それも間違いではありませんが、真の先祖供養とは「心配をかけない」「浄化を促す念を送る」ことなのです。
立派な墓石を建てても、高価なお供え物をしても先祖は浄化向上しません。
そんな考えは人間特有の物質的価値観ですから、致し方ありません。が、それはただの自己満足。
どこにいても先祖への感謝とエールを送ること。そして、心配をかけずに今を精一杯生きること。この二つが本当の先祖供養なのです。
では、お墓へは行かなくていいのかというと、そうではありません。
お墓はあの世にいる先祖霊たちとコンタクトをとるための中継所。行けるなら当然行ったほうがいいのは言うまでもありません。
でも、忙しくていけないという人もいると思います。その際はどこにいるときでもいいので、時間がなくお墓参りができないという旨を伝えてください。それを先祖霊はちゃんと理解してくれます。
休む暇なく実生活が充実していれば、先祖はそれで安心します。心配をかけなくてすむのです。それだけで真の供養一項目目が達成していることになります。
死ねば分かりますが、自分の子孫が高級石でお墓を建設したり、般若心経を唱えたり、名高き僧侶に供養を頼んでも、魂が急成長するわけではないのです。
先祖の立場になって熟考すれば、供養の真髄が自ずと分かってくるものです。