今が旬!!長岡京市の特産「京都ナス」♪人気店のシェフが教える映えレシピも♥
長岡京市の夏から秋にかけての特産品といえばナス!実はタケノコと肩を並べる特産品ってご存知でした?
今回は長岡京市で約100年続く農家さんを訪ねて、「京都ナス」の美味しさの秘密を探ってきました。
さらに、長岡京市で人気のイタリアン、センシビリータの松本シェフにお手軽で簡単、そして映える♥ナスのご馳走レシピも教えていただきましたよ~。最後までご覧ください♪
艶やかでみずみずしい「京都ナス」美味しさの理由とは?
ナスは猛暑を喜ぶ野菜だった!?
ナス農家を営む小山保博さん。自分の作ったナスを美味しい!と言ってもらえることがなによりもの活力だと語ります。
7月から9月にかけて収穫は最盛期を迎え、大忙しの毎日が続きます。雄大な京都・西山を望む今里地区にあるナス畑へお邪魔しました。
乙訓・洛西エリアで主に栽培される「千両2号ナス」という品種を「京都ナス」と呼びます。
約55年前に誕生した品種で、長岡京市では18軒の農家がナスを栽培、平成30年度は133トン出荷しました。
小山さんのところでは、最盛期は朝5時から8時まで毎日約100キロ、家族4人で収穫&出荷作業をしています。
「こう暑いと人間は大変なんですが、ナスにとっては高温のほうがいいんですよ。ナスは花が咲いたら10日で実になり、暑ければ暑いほどよく育つんですよ」
炎天下の中、ナスを美味しくするためのお仕事は盛りだくさん。例えば葉っぱの間引き。これは少しでも美味しいナスになるよう、風通しや日当たりをよくするためには重要な作業なんだとか。
いやー手間暇惜しまず栽培されている姿を間近で拝見すると、涼しいスーパーでお手軽に美味しい野菜を買えることのありがたさを感じます。小山さん、ありがとうございます。
豊かな京都・西山の自然と立地
西山から流れる水、吹きおろす風、そしてこの地域特有の粘土質の土壌もナスの美味しさに深い関わりがあるそうです。
「風通しのいい広々とした田園地帯、そして水が豊富に手に入る場所がナスの栽培に適しています。こうしてナスの脇(写真赤▼)に常に水をはっておくことで、美しい艶が出て、皮のやわらかいみずみずしい仕上がりになります」
害虫を撃退!謎の植物を発見
害虫を駆除するために“ソルゴー”という高さ約2メートルにも及ぶイネ科の植物がナス畑の周りに壁のように植えられています。それによって農薬を少し減らすことができるそう。「少しでも安心して消費者に食べてもらえたら」との思いが込められています。
“竹のまち”ならでは!地域資源の活用
長岡京市の農家は、タケノコ、ナス、花菜、トマト、お米…など1年を通してさまざまな農作物を作っています。
長岡京市では不用になった竹でつくった竹炭(商品名は「京竹炭」JAで販売中)を土に加えて、農作物を栽培している農家も。竹炭を土に混ぜると微生物を定着させる効果があり、バランスのよい土壌になるそう。
それによって、生育のスピードが上がるだけでなく、栄養価や収穫量の向上も期待できて、さらに地域資源の活用にもなるんだとか。
JA京都中央では、竹炭のほか、微生物のエサとなり動きを活発にさせる効果のある竹の粉「京の竹」も販売中。
農家おすすめ!夏バテ気味でも美味しい食べ方
小山さんにおすすめの食べ方を聞いてみました。
「やっぱり、甘みとトロトロ食感を味わってもらいたから、“焼きナス”とか、“素揚げ”かな。揚げて、めんつゆかけてキンキンに冷やして、最後にしょうがとかつおぶしかけたやつね。シンプルやけど、飽きずに食べられるし、食欲ないときでも、やっぱり美味しい」
小山さんのナスはJAを通じて京都卸売中央市場へと出荷します。
なお、長岡京市では自宅前や地元スーパーで新鮮野菜を販売されている農家さんも。詳しくは「生鮮野菜、直売所MAP」をぜひご活用ください!
人気イタリアンのシェフが監修!絶品ナス料理
見慣れたナスを”映えちゃう”ご馳走に大変身させてくれたのは、長岡京市で評判のイタリアン「センシビリータ」の松本シェフ!以前にオトコマエなシェフとして当サイトにご登場いただきました。
「長岡京市は子育て世代の方が多く住む町ということもあって、今回は、お子さんでも楽しんでお手伝いできるレシピを考えてみました。もちろん、簡単、お手軽、ご馳走感もあります。ぜひ作ってみてくださいね」と松本シェフ。
まずは華やかな前菜から
ナスのバルサミコマリネ
★作り方★
① 揚げ油ピュアオリーブオイルを鍋に入れて火にかける
●ポイント/ナスは油を吸いやすいので、サラダ油よりもずっとあっさりしているピュアオリーブオイルがおすすめ
② ボウルにエクストラバージンオイル、バルサミコ酢、グラニュー糖を入れ、しっかり混ぜて乳化させておく。ドロッとするまで混ぜる
③ ナスのヘタを取り、輪切りに。ズッキーニも同様に
●ポイント/秋ナスになって少し皮が固そうなら、カットする前にピーラーで4か所ほど皮をむきましょう
④ ①の油が180度に温まったところで③のナス、ズッキーニを入れ両面色づくまで素揚げします。片面3-4分程度
⑤ ④のナス、ズッキーニが揚がったら軽く塩を振り、すぐさま②のボウルに入れ、味を浸みこましておく
●ポイント/アツアツの時に②のボウルごと氷で冷やすと一気に味が入るので、ナスをつぶさないように、ざっくりとかき混ぜながら全体を急いで冷やしていきましょう
⑥ 器に⑤を盛り付け、半分に切ったプチトマト、セルフィーユ(ハーブ)を飾って完成!
いよいよメインディッシュ!
豚バラを巻いたナスのミルフィーユ、トマトソース温泉卵添え
★作り方★
① ナスのへたを取り、タテに3~4枚にスライス
② フライパンにたっぷりのエクストラバージンオイルを入れ①のナスを焼き上げる
●ポイント/事前にフライパンで焼くことで香ばしさ、トロトロの食感になる
③ まな板もしくはバットに②のナスを1枚敷いて、その上にとろけるチーズ、みじん切りのしょうがを乗せる。これをナス1本分繰り返す
④ ③のナスの上に豚バラ肉をぐるり1周巻き(ベーコンでも可)、塩コショウ少々。アルミホイルの上にクッキングシートを敷いた天板またはバットに乗せて200度に温めたオーブンで12-15分焼く。オーブントースターでもOK
⑤ お皿の中心にトマトソース、その上に④の焼きあがったミルフィーユを乗せる。すぐ横に温泉卵を添えて、パルメザンチーズ、パセリをかけて完成!
●ポイント/市販のトマトソースは水分が多いので、フライパンで煮詰めて水分を飛ばしておくと、濃厚に
ザ・実食!&プロが教えるテクニック
「ナス」と相性のイイ3大食材は「トマト、チーズ、ショウガ」
ライター「まずはマリネからいただきます。うわー、ジューシー。すっごく浸みてる!!口に入れるとナスがトロ~リとけますね💛バルサミコのマリネソースは甘みと酸味が絶妙なバランスで味にとても奥行きを感じる~。短時間で作ったものとは思えない味わいですね」
シェフ「ほんまや~、おいしいですね。皮の色もほんまにきれい、色どりも完璧!品質のいいナスの証拠ですね。小山さんすごいなぁ」
ライター「バルサミコ酢って残ったら、他に使い道ありますか?」
シェフ「バルサミコ酢は煮詰めたらお肉食べるときのソースにもなりますし、あとバニラアイスにちょっとかけても美味しいんです。だまされたと思って試してみてください」
ライター「次に、切り口をカットするのが超楽しみな、ミルフィーユいきましょうか。さあ、切りますよ~」
ライター「お!チーズがトロっと出てきて、きれいな層になってる。大成功ですね」
シェフ「ナスと相性のいい食材って、トマトは定番なんですが、実は、ショウガとチーズも相性いいんです。そもそもチーズとショウガが相性いいからね。料理は組み合わせ次第でいろいろとバリエーション出せるから。ぜひともいろいろと試してもらえたらと思います」
ライター「ありがとうございました。ナスの前菜とメインディッシュ、ぜひ家で子どもと一緒に作ってみたいと思います。これなら料理が苦手な私でもつくれそうです。本日はありがとうございました!そしてご馳走様でした」
Information
●レシピ監修 センシビリータ 松本シェフ
https://sense-nagaokakyo.amebaownd.com/posts/3277938
Sensibilita(センシビリータ)
075-874-1673
長岡京市長岡3-17-3 ルミネ玉山1F西
12:00〜14:00L.O.、18:00〜20:00L.O.
水曜、第2・第4日曜定休
阪急「長岡天神駅」下車徒歩約10分