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エントリーシートを一枚も書かずに24歳で年収1000万円にになった話 ラスト『働き方とお金編』&おまけ:1000万円稼ぐ営業スキル

2019.08.28 12:59

前回『無職になっちゃったよ編』はコチラ

そうして無職の後に転職をした僕。

しばらく働いてみての生活や環境、意識の変化を書いていければと思います。

そもそも同労条件がどのくらい変わったのか。

■勤務時間

前職:朝10時→夜9時(月末は朝9時→夜10時)

現職:8時45分→7時半(6時定時なので気合次第でもっと早く帰れる)


■給与

前職:額面60万 手取り月45万+ボーナス(100前後)

現職:額面29万 手取り月24万 ボーナス無し


■休み

前職:毎週水曜日+平日1日シフトで休み(休日も携帯鳴りまくり)

現職:毎週火曜水曜休み。休日に携帯全く鳴らない。


■仕事内容

前職:毎日数字に追われる。クソストイック会社。キツいけど、やりがいと社内の雰囲気と士気は良い。

日々頭を使っての交渉。仕事が結構楽しい。

現職:ノルマが厳しくない。毎日サボってる。成果全く出してない。社内静か。そもそも仕事を真面目にしてないので、仕事も楽しくない。

このくらい変わりました。

単純に、『お金はあるけど時間が無い、仕事楽しい』状態から『お金は無いけど時間はそこそこある、仕事は楽しくない』状態に変化しました。

年収を凄く減らしたので、「生活大丈夫かな?」と思っていたのですが、さほど問題は無いです。


ただ、やはりお金が無いです。金銭感覚が戻ってないからだと思います。

細かい浪費の癖が抜けません。もともと無欲な方だったので、数万円の買い物をすることは滅多にないのですが、逆に一杯700円のコーヒーや、コンビニで毎回1000円近い買い物をする癖がついており、無駄に高い生活の基本費を払ってしまっています。その癖がまだ抜けなくて、それだけが今かなり僕を苦しめている状況です。マジで金がねぇっす。

米とか働いてる時は年に二回炊けばいい方だったのですが、今はかなり頻繁に炊いてます。

ただ、なんかどえらい額の住民税の請求が来てたので「んなもん払えねーよ。無いからマジで払えねーぞ」とシカトしていたら、給与差し押さえの通告が来てしまったので、震えています。明日役所に電話します。


逆にお金が無いけど時間があるので、自分の判断基準が変化してきました。興味深いですね。

正直、前職で働いている時は一万円の価値って、今の3000円くらいのイメージで使っていました。

それに加えて、時間があまりなかったので、生活の判断が『お金を使ってなるべく楽に生きる』という感じでした。

短期的な快楽ばかり求めて『面倒だからコンビニで買う』『面倒だからタクシー乗る』とか、あと結構適当に女の子とセックスしてました。

ご飯代とタクシー代とホテル代含めて一万円くらいで、そこそこ気持ち良くてリラックス出来る娯楽として、セックスを選択してました。

本を読んだり、創作活動をするなどの娯楽や、ゲームすらもしていませんでした。


正直仕事を頑張って数字を上げることに脳のメモリの大半を費やしていたので、時間と頭を使って得られる快楽を受け取るのがしんどくなっていました。

なので、甘い物や、たまの大きな買い物、手軽なセックス、などを日々の娯楽として消費しながら生きていました。

今は正直『セックスする金あったら他の事に使うわ』って割と思っています。

逆に時間があるので、かなり毎日本を読んでいます。(仕事をサボって)

なので、一万円の価値が『一回のセックス』から『本6冊』に変わりました。

(セックスがしたい気持ちが消滅した訳では無いので、「あ~~~~~セックスしてぇ~~~ま、女の子に連絡して金使ってセックスするのも面倒だし金もかかるし何にもならねぇからな~~~オナニーでいいか~~~~~~~~」って感じですけどね。)


お金が無いデメリットとして、『10万円くらいの初期投資で出来ることが出来なくった。』
という事があります。

これが僕が転職した中で最大で、最悪のデメリットです。

どういうことかと言いますと、僕は熱しやすく冷めやすいタイプなので、いろんなものに手を出したくなりますし、売れたいので様々な企画のアイデアを出すのですが、総じて新しい事をやろうとすると機材や場所代やなんやかんやで10万くらいかかったりするのです、それがポンっと払えなくなりました。

正直最近この問題に直面して、お金を稼ぐ必要性を感じ始めています。


今のお金で生きていると、一個の企画を作るお金を貯めるのに数か月かかります。それだと遅すぎるのです。せめて月に一個くらいのやりたい事を実現するためにもお金の問題が今避けては通れないので、最近では「スポンサーか出資者が欲しい…」と思っています。舐めてます。

でも、創作活動をする前提なので、それ以外の事で給料が下がったことによるストレスはかなり少ないです。

まぁ久しぶりにこんなにお金の無い生活を送っていますし、カードもちょいちょい止まってるので、金欠によるストレスはありますが、高い買い物がしたい訳ではないのでそのうち慣れるでしょう。

大きな結論がある訳では無いこの連載ですが、この記事を書きながら僕もお金のことや働くことについて考えながら、ダラダラと書き綴ってきました。

僕が新卒で働き始めて、楽しみながら働いて、お金を稼げるようになって、辞めて、楽しくない仕事について、サボりまくって、今感じてる事は

何が正解かわっかんねぇ。

って事です。ふざけんな。って思いますよね。

僕も結局何が正しいのかわかってないです。僕がこの先の人生でメディアや自己表現の世界で生きられたならこの選択が正しかったって事になりますし、そうじゃ無ければ前職を続けていた方が良かった気もします。


ただ、僕は自分の選択を全く後悔していません、そこそこ高収入だったこと、ノリで辞めた事、そのおかげでこうして駄文を書くネタになってるわけで。

もし皆さんが今後、就活や転職活動の際に、「この会社なら凄い稼げるよ」って言われた時にはこのコラムを思い出して下さい。

単価が高い営業職で、年収1000万稼ぐのはそんなに難しくないけど、年収1000万だとそれを人生の指針にするほど素敵な生活が出来ない。ということ。

そして、年収は全然落としても何とかなるということ。です。


特に笑えるわけでも、今後に生かせるわけでもなさそうな連載ですが、僕の視点から見た世界を切り取ったコラムにお付き合いいただき誠にありがとうございました。

■結構長いおまけ

ヘラヘラやりながら年収1000万円稼ぐ営業技術

なんか年収1000万になれそうな記事のタイトルなのに、役に立たない身の話ばかりを書いたせめてもの償いとして、僕が営業の時に気づいた事や思考法などを大公開しちゃいます。


■最速で結果を出したいなら『馬鹿な機械になれ』

僕の周りの営業で、成果の初速が早いのは総じて『バカ』でした。

とにかく何でもいいから最速で結果を出したいのであれば、バカな機械になることが一番の近道です。どういうことかと言いますと、何も考えないで言われたことを忠実になれる人間が初速だけで言うと圧倒的に早いです。

変に自分の頭に自信がある奴に限って「俺は俺のやり方がある」とか思って、素直に話を聞きません。なので、「言われたことを何の疑問も持たずにやる」これが出来る人は初速は早い場合が多いです。明るいバカは大体数字が上がるのがめちゃくちゃ早いです。

ただ、バカな機械では正直中堅が良いところです。

バカな機械のままで更に上を目指せるのは、ネジが飛んでるくらい同じことを何度も出来る馬力を持ったごく一部の人間だけです。


■馬鹿には限界がある

バカになれ、と言っといてなんですが、バカには行ける限界があります。

何故なら、バカは出来ることが少ないからです。バカの営業は刀一本持って、手あたり次第に切りまくる営業に近いです。ガードが弱い人間や死にたがりの人間は殺せますが、ガチガチにガードした人間や強い人間には歯が立ちません。それを数でカバーしているだけなので、ある程度のところまでは素早く行けるのですが、そのままでは更に上に行くのは苦労します。


■「意味」を考え「理屈」で覚える

バカのままでは限界があるのは、応用が利かないからです。

基本的に人に物事を教える場合、一から十まで説明するのは面倒なので、理由を説明しないでやることだけ指示を出す人が多いです。

例えば「道行く人に声をかけて営業して、声をかけるのは半袖シャツの人だけでいいよ」という指示があったとします。(実際にこんな指示は無いですが)

数字が上がらない人間はモジモジして、「あ、あの人は七分丈か。あの人はほぼタンクトップだな。女性の肩出しは半袖じゃないから話しかけても意味無いよな…」と勝手に言い訳や意味の無い分析を盾に動きません。数字の上がるバカは「分かりました!」と道行く全ての半袖やタンクトップやチューブトップにも声をかけまくります。

実はこの時の上司の「半袖シャツの人にだけ」という言葉の真意は『サラリーマンで半袖シャツの人間は公務員が多く、公務員はこの商材を買ってくれやすいから』という真意があったりします(この例えは僕が今考えた適当ですよ)。でも、世の中の上司や先輩は、言っても理解できないバカや懇切丁寧に説明してもすぐ辞める人間が多いので面倒がって、やる行動だけを教えたりするのです。

この時に「何で半袖の人間なんですか」と『何故そうなのか』という所に疑問を持って、意味を理解する癖を付けることによって、知識の差が数年後天と地ほどの差が出来、応用が利く人間になれるのかどうかに繋がります。

もっと言うと、「なぜ公務員はこの商材を買いやすいのか」と答えに付随して生まれる疑問もどんどん質問して、意味で体系的に理解する事が大事です。

これは勉強にも同じことです。暗記ではなく意味で覚えることを意識してください。

そして、意味を問うた時に『そんな事はいいからとりあえずやれ派』もいるのですが、あまりに理由を面倒がって教えてくれないそのタイプをを一番に頼るのはやめましょう。単純にその上司も意味を理解できていない人間の可能性があります。


■世界に興味を持つ

なので、何でも理屈で覚えるためには、何でも「実は理屈がある」と思って生きるように意識して生きる癖を付けてください。「実はこのロゴマーク、この形なのには意味があるのかも」「あの会社の制服、あの色なのには理由があるのかも」などです。

今までどうでもいい、と気にも留めていなかった事にも「どういう理由でこうなってるんだろう」と注意を向けてみて下さい。そしてさらに「その疑問に対して仮説を立てる癖」を身に着けてください。例えば「この建物変な形だな。意図的にこういう形で作ったのかな?それともそうせざるを得ない理由があるのか?前者ならこの部分が道行く人の目を引くとかかな。後者なら土地の権利がゴチャゴチャでこの形にしか作れなかったとかかな…」等です。

この仮説を立てることによって、多くの事に気付きやすくなり、答え合わせをしたときに「なるほど」という感情の動きが出るので記憶に定着しやすくなります。


■仕事を「楽しい」と口に出し、思い込む。

最後に、僕は仕事を楽しんで本気でやらないと成果が上がらないタイプでした。(要領よくやる、という事が苦手なだけかもしれませんが)

「やりたくない事はやらない!」と決めているので、一度やりたくないと思ったら全然やらなくなっちゃうんです。だからこそ前職の時は「仕事が楽しい」と口に出してました。

楽しいとマジで言い続けることによって、実際にテンションも上がってきます。

モチベーションも上がるので、結果的にそのうち成果が出ます。そしたらマジで楽しくなってきます。

「だりぃ~~」とか口に出しちゃうけど、結果が欲しい人は「割と楽しい」と口に出すことをお勧めします。

その時に楽しい理由は、結果以外のものと結び付けて楽しんでください。「成果は出ないけ学びがあるのが楽しい」とか「成果は出て無いけど、人と沢山話せて楽しい」とか。

成果と切り離して単体で仕事を楽しめることを意識づけてください。


以上が僕が必死で働いた中で見つけた事たちの一部ですので、皆様の仕事に少しでも役立てていただければ幸いです。

ここまで本当に長い文章にお付き合いいただき誠にありがとうございました。


■お知らせ

私北山。新しくメディアサイトを立ち上げることとなりました。

名は

ハイパーグラウンド

二人の編集長の片方が僕です。

9月1日から本格始動で、現在も既に読み物やラジオ等もございますので、是非チェックしてみて下さい。

そっちでもコラムとか記事とか書いてますので、是非覗いてみて下さい。