星の庭のご紹介 その1
北斗福祉村ガーデン 星の庭は園芸療法を行う場、リハビリテーションに使える場、地域の方々の集いの場、憩いの場、交流の場など、様々な役割を持てるよう設計をしています。
今回から数回にわたって、星の庭の特徴をご紹介します。
星の庭の中央には、石垣を積んだ植栽スペースがあるのですが、その脇に、パーゴラが設置されています。日除けとなるシェードが取り付けられており、直射日光を遮られるようになっています。この写真ではベンチを置いていますが、通常はテーブルとチェアのセットが置いてあり、そこで軽食を採ったり、お話しをしたりと、ゆっくりと過ごせるスペースとなっています。また、この場所で園芸療法プログラムを実施することもあります。
庭の出入り口は南東と北西の2カ所あるのですが、各出入り口には3本のアーチが立てられています。各アーチにはちょこんと小さな彫刻作品が設置されています。
こちらは鹿追町の高野夕輝さんという作家の方の作品で「雪の日高山脈」というタイトルがつけられています。日高山脈は十勝に暮らす人々にとって普遍的かつ特別な存在で、ふとしたときに仰ぎ見ては思いを馳せる対象でもあります。この場所につくる地域のための庭と考えたとき、その出入り口で庭の変化を見守る存在として、日高山脈をモチーフとしたこの彫刻作品を置くことがふさわしいように考えています。
庭の中にはこのような木組みの花壇が8つ設置されています。これはレイズドベッド(持ち上げ式花壇)と呼ばれるもので、膝や腰を曲げて作業をしたり、車いすを利用しながら作業をする場合でも作業がしやすいような高さにしてあります。
ここでは主に野菜を栽培する予定で、デイケアを利用される方や近隣の保育園児などの皆さんと一緒に野菜づくりができたらと考えています。
こちらはガーデンの構想に描き込まれている時から注目を集めていたピザ窯です。しばしば装飾に用いられる栃木名産の「大谷石(おおやいし)」でつくられたもので、写真のフタをはめ込んだところでピザやパンを焼き、その下のところで薪を燃やします。
今後、様々なイベントで活躍してもらう予定です。
まだまだ庭の中でご紹介したいところがたくさんありますが、続きはまた近いうちにアップしたいと思います。どうぞお楽しみに!
Posted by 園芸療法士