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小田急ケーブルテレビ紀行

2019.08.28 23:28

HDD内を整理してたら面白い動画が出土。

小田急沿線に住んでいた時代、たまたまケーブルテレビが無料で見られたため、作業の合間によく見ていたのです。

中でも面白かったのは、各自ケーブルが独自で作っていた「紀行番組」です。沿線の観光地や季節の風物詩、温泉などを女性レポーターさんが紹介して歩きます。このレポーターさんの中には、後に有名になった方も何人か居ます。

私はこれらの動画を保存して「散歩代わりに」よく見ていました。いつか行きたいなあと思いながらも結局行かないことも多かったというw

というわけで、これは湯河原を紹介する番組。小田原から近いですからね。

もう20年くらい前なので、駅前とかは今と違うかも知れません。


湯河原は実は個人的に縁があり、何度か行ったことがありました。しかし行ったことがある頃には「自分でこんな動画を残してた」などということはスッカリ忘れており、最近HDDの奥から発見して「えええ!?」とびっくりしたわけです。

バスで箱根も近く、この辺に拠点を置くと一日で箱根観光が出来ますね。ちなみに湯河原は神奈川県の端でして、国道をちょっと歩いていくと、すぐに静岡県に入ります。

個人的に特に「おお!」と思ったのは「豆相人車鉄道」の紹介がされてたことです。これは東海道線がまだ御殿場経由だった時代、小田原や熱海に鉄道が通らないというので、地元の人が作った私鉄なのです。「人車鉄道」の言葉のとおり、なんと!人間が押したり引っ張ったりするのです。

さすがに人が押してたんじゃ効率も悪いし、その後、蒸気機関車が走るようになったのですが、丹那トンネルの工事で東海道線が熱海経由になると、勝負にならないってんで廃止されてしまいます(廃止の頃は熱海鉄道という名前。熱海に記念碑があります)。

廃線跡はハッキリはしませんが、今もなんとなく辿ることは可能です。海沿いをずっと走っていましたので、国道沿いを歩いていけば「このへんかな」というような跡地や駅跡用地が見つかります。自分も何度か歩いてみたことがあります。

地元の人も愛着があるのか、これをモチーフとしたモナカなどがあって、番組ではそのお店にも立ち寄っています。手作り体験など、こういう番組らしさが出ています。

今の私はイッツコムエリアになってしまいましたが、沿線の特徴もあって、やっぱり小田急ケーブルのほうが旅情のカラーが出てて楽しめた気がするので、もう見られないのはちょっと残念だなあと思ってました。


音楽の制作は「引きこもり」作業が多いため、今思うと、疑似散歩的な意味でこういう番組が息抜きになってた気がします。