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鈴木桂一郎アナウンス事務所

8月29日(木)『ドーピング禁止を打ち出さない大会はスポーツではなく見世物ショウ?』

2019.08.29 01:01

私は高校時代に筋トレを経験し、大学でもウェイトトレーニング同好会で筋トレをしてきたが、その私の経験から見て、若い方達の急速な筋トレ効果に、正直に言って、羨ましさと同時に、大きな疑問を持っている。筋肉の成長が余りに早すぎるのだ。特に、どうしてこんなに早く上半身が大きくなっていくのか不思議で仕方がない。

勿論筋トレ環境の劇的な進歩もあるだろう、サプリの充実も一面ではあると思う。それでも、あまりにも急速な筋肉の発達は不思議だし、更に言えば疑問である。

私は、スポーツの世界を長年取材してきたが、ドーピング、つまり筋肉増強剤を使用しているのではないかと疑っている。と言うのも、ジムで筋トレしている若い方々が、自分が出場する大会では、尿検査をしないので、筋肉増強剤を使っている選手と、使っていない自分が、同じ土俵で戦うのは、おかしいのではないかと話すのを実際に聞いたし、自分の身体を、デカくするには、筋肉増強剤を使うのは当たり前だ、と話す若者もいた。

ボディビル大会を主催している日本ボディビル、フィットネス協会(JBBF)では、ドーピングの講習会を行い、大会では尿検査を行なって、ドーピングのチェックを行ない、違反者は罰金や出場停止を決めている。日本体育協会に加盟しているので、アンチドーピングは、当然だとの考え方である。一方で、フィジーク系の大会を主催している団体では、ドーピング検査をまったくしていない。出場している選手に聞くと、大会では尿検査はなく、筋肉増強剤を使っている選手もいると、話した。尿検査をしないから筋肉増強剤は、野放し状態とも聞いた。東京オリンピックが、来年に迫る中、ドーピングに対して、何らの措置もしない大会が行われていて、いいのであろうか。

プロ野球、広島のバティスタ選手が、ドーピング検査で陽性になり、登録を抹消されたが、世の中のスポーツは、プロの世界でも、ドーピング検査をして、筋肉増強剤の使用に対して厳しい措置を取っているのに、尿検査をしない大会と言うのは、どういうことなのだろうか。なぜドーピング検査をしないのだろうかと疑問を持つ。もし尿検査をすれば、のきなみ陽性になり、収拾が付かないと言うことだろうか。主催団体が、筋肉増強剤の使用を禁止すると、強く謳っていないのが、気になるところだ。

尿検査を実施し、アンチドーピングを打ち出している団体の大会は、あくまでスポーツの試合で、筋肉増強剤の禁止を打ち出していない大会は、スポーツではない、あくまで筋肉ショウ、筋肉の見世物大会ということなのだろうか。一生懸命努力して筋肉を培い、不当なほど高い大会参加費を払い、大会に出場しても、スポーツではなく、見世物大会の見世物なのでは悲しいと思う。