ヨコハマ買い出し紀行
厳密には映画ではなく、いわゆる「OVA」作品ですね。
2002年の作品のようです。
10年くらい前、ケーブルで偶然放送が始まってそれを見たものです。なので原作も全く知りませんから、事前情報なしでいきなり観たのですね。事前の情報が全くありませんから、内容がちっともわかりませんw つまり「説明が」まったくありません。
それにしては「なんとなーく」で事が進んでいくし、特に何もわからなくとも、ボーッとPVみたいに観てるぶんには、問題なく楽しんで観たなという、当時の記憶がありました。
理由としては、まず時間の流れがゆったりしてて音楽も悪くなく、それから画像の処理が絵画風で、観ていて心地よかったということがあります。
ところで。
この作品はメインキャラの「アルファさん」人気もかなり大きいと思うのですが、今回その「アルファさんの顔」について、ちょっと思ったことがあります。
ちょうど最近「坂口良子さん」が話題になってて、ネットなどで「昔の坂口良子さんが可愛い!」などと盛り上がってたのですが、その「昔の坂口良子さん」の顔のパターンと、このアルファさんは、どこか似てるのです。
それで思ったのは、実は「坂口良子さんかわいい」ではなくて逆、つまり「かわいい」という顔の概念が「坂口良子さん顔」を基本として作られたんじゃないか?ということなのです。つまり、あの当時「坂口良子さん」みたいな顔が「かわいい」と言うのですよ、という設定が決まったんじゃないかと。いわゆるベビーフェイスですよね。
そういう仮説のもと、この作品の「アルファさん」を見ていくと、また別な発見があります。そこに気が付けておもしろかったです。
当時もう一つ気を引いた部分があって、それは「椎名へきる」さんの「歌」です。こういう辿々しい感じでアニメ声優さんが歌を歌う、というのは昔からあったんです。いわゆる「アイドル声優」ですよね。でも、どちらかというと当時はまだ「マニアック」なマイナーな趣味だったんです。
そのあと、平野綾さんとか堀江由衣さんとか牧野由依さんとか、バリバリ活躍してるのを知るようになり、今はもう完全に「アイドル声優」という確固たる市場が出来てますけど、この当時は「まだそんな時代じゃなかったんだなあ…」と改めて感慨深かったです。
それに、今の人はみんな上手いから、もう「こういう趣味的な」活動は出来ないよなあとも思いましたw 今のアイドル声優楽曲は、もうすっかりメイン市場ですし、クォリティも非常に高いです。そういう意味でも、この作品は懐かしかったです。