経営改革シリーズ (NO,1)
人には欲があります。
その欲は【地位や名誉・財産】だと思い込んでいます。
それらを手に入れるには【権力とお金】があれば早い・簡単だと思い込んでいます。
だが人の欲を追求していくと地位や名誉・財産・権力・お金だけではないのです。
人の欲を追求していくと【認められたい・褒められたい】に行き着きつきます。
誰に【ほめられたい】のかを追求していくと、自分自身になります。
人は自分で納得するまで、自己満足するまで欲が続く。
老いてもなお欲に縛られる人がいます。
傍で見ていて【哀れな人生だな】と思います。
経営者や管理職の人は自分の胸に手をやり考えてみます。
周りの相手から【すごいねすごいねともてはやされ、チヤホヤされたい】という気持ちがありませんか?
これが立派なリーダとして認められたい、という心の欲です。
立派な成績を残して高い評価を得たい。
ホームランを打って観客に凄いね凄いねと評価されたい。
これはスポーツマンの欲です。
オームランを打てずに三振すると、心が落ち込みます。
これを【スランプ】といいます。
このような【心の欲】が今回のテーマになります。
この20年間【心の健康教室】を開催してきました。
教室でお会いする経営者や管理職のかたは、異口同音に労働者不足を話されます。
少子高齢化が続く日本社会は、労働者不足が深刻です。
労働者不足の中で中堅社員が【うつ病】になると問題は深刻になります。
私に相談される経営者は、【うつ病になってしまえばしょうがない、それよりもうつ病の予防法を知りたい】と話され、社員を連れて教室に参加されます。。
毎回チョット待てよ!と思います。
困っている会社の話は何処も同じです。
1、人材不足。
2、すぐ退職してしまう。
3、中間管理職の質の低下。
4、社員と言う前に人間性が悪い。
5、何かにつけ言い訳が多い。
6、報告・連絡・相談をしない。
7、やる気がない。
社員が退職するのは給与だけでない。
仕事内容や対人関係に問題がある。
現場の人材不足で社員研修もできない。
また、
社員は無表情で笑顔がない。
相手に対しての思いやりがない。
仕事を教えても理解できない。
経営者や管理職の口からは、困った困ったという言葉のオンパレードです。
社員を自分好みにしようとしています。
社員(相手)の心を変えるには【どうしたら良いか?】と質問がきます。
ほう そうかそうか。
お前さんが、仕事をよくするように相手の気持ちを変えるのか?
だがね、
【自分の過去と人(相手)の心は変えられぬ】と言いますよ。
と返します。
【じゃーどうすれば良いか】と私の言葉を待ち構えています。
私はペットボトルを持ち出して答えます。
ペットボトルの蓋(ふた)を開け片手に持ちます。
もう一方の手にペットボトルの本体をもちます。
皆さんは蓋です。
社員の方は本体です。
この小さなペットボトルの蓋に、大きなペットボトルの本体を入れて下さい。
教室が「ざわつき」ます。
そんなことは出来んやろ・・・云々。
この答えは次回です。