We Remember Marilyn
これも厳密には映画ではありません。
WOWOWでは、映画やライブ、ドラマだけでなく、こういう海外制作のハリウッド女優さんとかのドキュメンタリーを時々やってました。日本では発売されてないものも多く、それが字幕入りで見られるのは、なかなか重宝したものです。
これは1996年の制作。
誰もが知ってるマリリンモンローさんのドキュメント。
この方の生い立ちや、女優になってからの苦悩などはよく知られてるので、この作品が際立って特にどうということでもないけど、それでもこうやって90分以上に渡って、映像やインタビューなどでじっくり彼女の人生をフルで追っていくのは貴重な体験でもあります。また過度に悲劇性などを強調してないところはスッキリしてよいです。
今回あらためて観て思ったことがあります。
結局、ひとの人生というのは「上手くいかないことがデフォルト」なのではないかということです。
そもそも「上手くいく人生なんてない」のだ、と。
それを一生懸命、上手く運べるようなんとか騙し騙し生きていく。そういう不器用に乱雑に生きることが人間であり、それが美しくもある、と。
一番印象強かったのは、この作品の随所で流れてる「WE REMEMBER MARILYN」という曲でした。特に最後にエンド・クレジットとともに流れると、かなりぐっと来るものがあります。切なくてとてもよい曲です。
制作が1996年、ということで、まさにその時代の音楽性を反映してるところがまた、私にとっては二重の意味でノスタルジックに響くのです。
Youtubeでトレイラーが見られます。
たったひとつだけ残念な点があって、それはマリリン本人の声を担当している女性が「すごい鼻声」であることです。気になってしょうがない。まあでも2回めには慣れてくるかも知れませんw