スネークアーム(蛇の腕)
スネークアーム。なにそれ?
知らない人なら当然そう思うはずです。
これはベリーダンスで使われている腕の動かし方です。
ベリーダンスってピアノのことを書いているんじゃないの?
はい、そうです。でもこのピアノの弾くときの腕の動きとベリーダンスのスネークアームの動きはとてもよく似ています。
何となく想像できませんか?
蛇だからくねくねするわけです。
やり方はこうです。
まず手を鍵盤に乗せ弾く形を作ります。
1.肩を少しあげ脇を開きます。
2.肘を徐々に上げていきます。
3.手首を徐々に上げていきます。
4.手首が完全に上がりきる前に肩、肘が下がっていきます。
5.手首が最高点に達した後は下げていきます。この時鍵盤につけていた指は鍵盤から離れ上に上がります。
6.手首は一番下まで下げます。指先は一番上に上がった後、また鍵盤に着地します。
この繰り返しです。
スネークアームは、もっとねじりも加わって何ともエキゾチックになります。腕をしなやかに動かし力を抜いていく練習としては最適な動作だと思います。
よく脱力のポーズとしてゆうれいの手(お化けの手)をさせることがあります。ネットにもよく紹介される形です。
でもゆうれいの手をしたままピアノを弾くわけではありません。ゆうれいの手のの進化したかたちがスネークアームの動きです。
ピアノを弾いている最中で大きく、小さく、または部分的にこの動きを入れ力を抜いていきます。
縦に波をかいてゆれるうごきです。
手首を円を描くように回したり肘を回したりはしません。
指の筋肉は腕から出ています。各関節ごとに筋肉がまとまっている訳ではなく関節をまたいで筋肉でつながっています(一つまたぎとか二つまたぎとか)。
指を動かすということは前腕、上腕、肩を動かすのと同じです。肩も首や胴体につながっているので全身を使うということなのです。
指だけでなく手首、前腕、上腕、肩を上手に使ってピアノを弾くことが大切です。
指以外動かさないで弾くということは、動かさないための力が入っているということなのです。効率の良い弾き方ではありません。