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「宇田川源流 日本万歳!」 文化財の重要性を熟知している日本人は信仰心もあって虫を駆除することができないという日本人の心のすばらしさ

2019.09.01 22:05

「宇田川源流 日本万歳!」 文化財の重要性を熟知している日本人は信仰心もあって虫を駆除することができないという日本人の心のすばらしさ

 毎週月曜日は「日本万歳!」である。普通ならばあまり取り上げないようなニュースに目を向けたり、あるいは多少解釈が極端になっても、日本は素晴らしいということを実感できるような内容をお届けしている。毎週月曜日、せっかくの土日の休み気分から一週間働かなければならないとする多少ブルーな気持ちを少しでも和らげていただいて、日本人として誇りを持つことによって、また自分たちがどれほど素晴らしいかということを感じていただくことによって、一週間を少しでも素晴らしい思いをもって乗り切っていただきたいと思っての内容である。

この連載を初めて思ったのであるが、やはり日本人は「日本人であること」が素晴らしいということではないかと思う。それは「日本人の長い歴史に基づいて作られた国民性」や、「日本人としての誇り」または「日本人があまり意識しているわけでもない日常の生活風景の中にある精神」などが、他の外国にはない素晴らしさとして認識されているのである。実際に、そのような「心」とか「魂」といったものが、現在世界で評されている日本のすばらしさの根底にあるのではないかと思うのである。アニメーションであっても伝統芸能であっても、または民芸品などでも同じであるが、日本人の心意気というか、日本人の生活習慣の中にある「魂」が、無意識のうちに外に出てきているものであり、それが形になったものであると思われる。そのために、単純に技術だけを盗んでみたり、あるいは、表面だけを真似してみても、全く別物のようになってしまうのだ。

私は海外に行くと、ホテルの朝食についている「寿司」を食べることを趣味にしているのである。基本的にまずい。しかし、それは「コメが悪い」のか「水が悪い」のか「技術が悪い」のか、そういったものではなく「作る人の内面にある魂」が悪いのか、その辺が面白い。朝食ビュッフェの寿司が少しでもおいしい(日本の者とは比べ物にならないが)と思うところは、やはり日本人として宿泊していて不満が少なかったり我慢できたりすえるレベルなのである。

まあ、その辺の心はこのエピソードを何回か繰り返して、お話ししてみたい。

とりあえず今日の記事を見てみよう。


仁王像の口からハチの大群が! 文化財ゆえ駆除難しく...住職も頭抱える

 當麻(たいま)寺(奈良県葛城市)にある仁王像。仁王門(東大門)で阿形・吽形が睨みを利かせるが、その阿形像が大変なことになっている。

 阿形像を悩ませる正体は「ハチ」だ。

 口を閉じた吽形像には何事もないのに対し、阿形像の開いた口からはハチが入り込み、顔周りを飛び交っている。半透明の目からはうごめくハチの様子が見え、少々不気味だ。

 その様子を撮影したツイッターユーザーの江村あるめ(@amamiz)さんは「仁王像の中でできた蜂蜜にはすごいパワーが宿っていそう」などとしてこの動画を投稿。他のユーザーからは、

「なんだか...仁王像が少し可哀想ですね」

「蜜には凄いパワーが宿っていそうですが、絵面は最悪ですな」

 といった声が寄せられている。

 この状態は今に始まったことではなく、何年も前から続いている。ハチへの注意を促す紙が付近に貼ってあるとはいえ、参拝客の安全を思えば駆除したほうが良いと思われる。そうはいかない理由でもあるのだろうか...。

 Jタウンネットは2019年8月28日、當麻寺西南院の住職に話を聞いた。

「頭の中にハチミツがあるようです」

 當麻寺は、真言宗寺院の西南院と中の坊、浄土宗寺院の奥院と護念院が、1年ごとに交代で住職を兼ねる。今年は西南院の番だ。

 西南院の住職によれば、阿形像の中にハチの巣があるのは事実とのこと。何年前からかははっきり分からないが、「4、5年、もっと前です」とのことだ。口やそれ以外の穴から入ってきて、中で巣作りしてしまったようだ。

「頭の中にハチミツがあるようなんですよ。ミツを集めて帰ってきて、お客さんがおっしゃるように周りに飛んでいるという感じになってます。大群で来てるとかではないんですが」

と話している。

   吽形像は口を閉じているためか無事

 仁王像は「木造金剛力士立像」として葛城市の指定文化財になっている。現在は葛城市と奈良県の文化財保存課と相談し、一番良い方法を検討中だという。

 一時は殺虫剤の煙を焚いたりもしたが、仏像の劣化にもつながるため良い方法ではないと判断したようだ。ハチ駆除の業者にも来てもらったが、解決には至らず。根本から解決するには中の巣を出さなければいけないが、

「阿形像を解体・修理するにはすごく費用もかかってきますし、大きな仏さんですので出すのもちょっと大変ですので...」

 とのこと。

 そこであがっているのがハチの侵入経路を断つ方法だ。口などの穴をふさぐというが、

「仏さんですので表から見えるようにフタはできず、口だけじゃなく他からも入っているようなので。方法を検討している最中です」

 対応を間違えれば阿形像にとっても取り返しのつかないことになるため、最善の方法を検討しているという。

 いろいろと手を尽くし、決して放置しているわけではないことが判明したが、阿形像がハチから解放されるのはまだ先になりそうだ。

Jタウンネット2019年08月29日06時00分

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/jtown/region/jtown-293666

 今日の記事は、奈良の當麻寺の件である。

蜂が、當麻寺の仁王門の仁王像の口の中に蜂が巣を作っているというのである。小栗的に考えれば、仁王像を解体してまたは仁王像に向かって殺虫剤を噴霧して蜂を殺せばよいということになるが、「仏寺である」「仁王像」「重要文化財」というようなことを考えるとそういうようなことにはならないのである。

さて、この記事ではないが、昨今、韓国人あたりが日本に来て日本の文化罪に対して落書きをしたり、不浄なことをしたりというようなことが少なくない。実際に、靖国神社のトイレで放火をしたような不敬な韓国人もいる。このような韓国人の「全く恥や古いものを大事にするという感覚のない行為」は、世界でも知られていて、ピラミッドやピサの斜塔などでハングルの落書きなどが見つかっており、世界的な問題になっているのであるが、残念ながら日本のマスコミは「何を忖度しているのか、あるいは大量の広告費をもらっているのかわからないが」それらの「事実」を全く報道しないというようなことになってしまっている。はっきり言って日本のマスコミは、そのような事実を伝えるというようなマスコミとしての矜持を完全に失ってしまっているというような感じがしてならない。

さて、一方日本人はそのようなことはない。日本人のすばらしさは、「古いものを大事にする」というような「伝統や先人の知恵を生かす」ということを旨にしていることが最も重要であり、その感覚がある。ある意味で「史的唯物論」を持っている中国にも存在し無い「非合理性」を持っており、そのことが非常に素晴らしい内容になっているのではないだろうか。

「非合理的である」ということは、そのことをもって現代社会では「あまり良いことではない」というような感覚を持つ人がいるのであるが、実際には「余裕がある」ということにつながる。欧米の価値観のように「余裕がない」国民性であったり、何かしなければ天の恵みを受けられない国民性ではない日本の場合「神とともに過ごす」余裕があることが最も大きな力であり、そこに「非合理性」が存在する。その非合理性こそ、日本人の豊かさの中心にあるのだということがわかっていれば、日本人の現在の経済の問題などは明らかになってゆくのではないか。

さて、當麻寺の場合、もしも大きな問題であれば、何らかの処理をする。しかし上記にあるようにこのようなコメントが入るのがもっとも日本らしい。

「蜜には凄いパワーが宿っていそうですが、絵面は最悪ですな」<上記より抜粋>

要するに、「身の危険」などを考えるのではなく「仏事」であることの意味合いを含めて「はちみつ」と「仏の力」を結び付けている感想である。ある意味で平和ボケであるしある意で不謹慎なのかもしれないが、まさにこのようなことがタブー視されずに「非合理的に許されていること」こそ日本の素晴らしさの一つである。

そしてもう一つ。

「仏さんですので表から見えるようにフタはできず、口だけじゃなく他からも入っているようなので。方法を検討している最中です」<上記より抜粋>

いやいや、何とも危機感の少ないというか、蜂に刺されるというような問題よりも「仏さまを大事にする」という価値観を優先したこのコメントこそ、最も大きな日本の特徴なのではないか。経済小栗製などというような言葉があり、あまり余裕のない内容になっている今の日本に、このような話があること自体が「日本はまだまだ素晴らしい」と思える心が残っているのではないかという気がする。

日本は素晴らしい。