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excelsior

綾屋紗月さん 講演会参加

2019.09.01 12:24

今週綾屋紗月さんの講演会に参加してきました。


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綾屋綾屋 紗月/Satsuki Ayaya
発達障害者当事者研究者
▼略歴
1974年生まれ。物心ついた頃から「明らかに人と交われる気がしない。一線を感じる自分はいったい何者なのか」と途方に暮れ続ける。大学時代は哲学を専攻。在学中、関東聴覚障害学生懇談会にて聴覚障害(ろう)学生とともに活動しながら、音声で話すことに高いハードルを感じる自分の言葉として手話を習得する。2006年、アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害)の存在を知り、診断名をもらう。
現在、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員。精神障害や発達障害など、外側からは見えにくい症状を内側から記述し、仲間と共に自らのメカニズムを探っていく「当事者研究」を行っている。日本初の“発達障害当事者による発達障害当事者のための就労支援施設”「Alternative Space Necco」にて、2011年より定期的な当事者研究会を開催中。発達障害者にとって居心地の良いコミュニケーションスタルは何かを模索している。


引用 :http://tedxkidschiyoda.com/speakers/1382/

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当事者研究として東京大学で研究員として働かれている綾屋紗月さん、パートナーの熊谷晋一郎さんも脳性麻痺でありながら東京大学で研究者として研究に従事されています。



以前TEDにも登壇されました。


Excelsiorでは"すべての子どもたち、人々に平等な教育の機会を。生徒一人一人を様々な角度から捉えニーズに沿った学習を提供する全人教育機関"という理念のもと多くの教師陣が集まりました。


私自身毎年発達障害や精神的疾患を抱える生徒たちの指導に当たらせていただく中で、少しでも彼ら彼女らを根本から理解したいという想いがあります。





しかし今回はあくまでも私の興味で綾屋紗月さんの講演会に参加しました。




私自身人の感覚に強い興味を持っており、大学時代には"視覚と聴覚の統合による人の認知"について研究を行いました。そういった私個人の強い興味から今回参加を決めたのです。





冒頭綾屋紗月さんは

"大きな音や人が密集する場所では息がつまる。小学生のころは友達たちの輪に入れずまるで川底からキラキラ光る海面を眺めているようだった"とおっしゃっていました。



しかし話が進むにつれ


"音に過敏に反応したり、視野狭窄で物が拡大されて見えてしまう。そういった私の感覚が以前は理解されずとても苦しかった。自分一人なんだという感覚が苦しかった。だが今では同じような感覚を持つ人々の存在や周りの理解で密集した空間でも「少し休憩しますね」と言えるようになった。"と。


私は素晴らしいなと思いました。




周りがその人を認める、理解する環境が少しずつだが整いつつあること。

自分自身も成長していくこと。周りとの付き合い方を自分なりに見つけること。

綾屋紗月さんの魅力に惹きつけられました。





これは何も発達障害を抱える人だけの話ではないと感じました。


人の感覚は一律のものではありません。

考え方も理解の仕方も人それぞれです。

故に重要なことは

"その人の考え方や認識を尊重し、画一化した枠で捉えないこと"

"理解の姿勢を示すこと"

"常に成長していこう、自分なりに生き方を見つけていこうとする姿勢"

そういった要素がすべての人々に重要になってくるのではないでしょうか。




新しい年号となり、ダイバシティーやマイノリティーの方々への理解も広がりつつある今日。増える外国人労働者や定住者、LGBTのテレビ司会者や身体障害を抱える国会議員の方々。


まさに人それぞれの認識が大きく変わる変曲点に立っているように感じます。


人は皆一人一人違います。

その違いに理解を示し、ともに成長していける環境がより一層整うことを心から願いまた、私も講師として多くの観点から生徒たちに寄り添えるよう尽力していきたいと感じました。



Excelsior