躍動した若き才能たち:FIS SNOWBOARD ANC 2020 SS NZL Finals
9月1日ニュージーランド・カードローナにて行われたFIS SNOWBOARD ANC 2020 SS NZL Finalsに予選から勝ち上がった國武大晃、長谷川帝勝、大坪脩三郎、芳家裕里の4名がRIDER WORKSから参戦。
こちらから白熱した大会のMENS、WOMENSともに全ランご覧に頂けます。
FIS ANC Snowboard Slopestyle Finals presented by Cardrona Alpine Resort
Finalsはジャッジラン3本中のベストランのオーバーオールジャッジで行われた。
*出走は女子、男子交互に3本滑走
晴天の中行われたFinals。とても白熱した戦いが繰り広げられることになりました。
まず、Run 1から驚かせたのは大会最年少でFinalsに進んだ長谷川帝勝であった。勢いのある滑りで73.66ptを獲得Run 1から1260を含むルーティンをクリーンメイクしリズムに乗った。
Run 1 Taiga HASEGAWA 73.66pt
Backside Noseslide to Tailslide 270 out - Backside 360 on - Frontside Tailslide 450 out - Switch Backside 900 mute - Backside Double Cork 1080 melon - Frontside 1260 indy
長谷川に続いたのは國武ではあった。國武はCab 1260 indy to noseとクリエイティブなエアーを含む完璧なランで92.33ptと暫定トップの得点を叩き出した。
Run 1 Hiroaki KUNITAKE 92.33pt
Switch Backside Tailslide to 50-50 Backside 180 out - Cab 270 on - 50-50 to Backside 360 tail out - Frontside Double Cork 1080 mute - Backside Double Cork 1260 melon -Cab 1260 indy to nose
國武が暫定1位でRun 2へ。
大坪はRun 1、Run 2ともに転倒してしまいRun 3にかけることに。
芳家裕里はRun 1ファーストキッカーにて転倒してしまい、集中して臨んだRun 2で少しミスはあったものの設定ルーティンをメイクし57.00ptを獲得し5位につけた。
Run 2 Yuuri YOSHIKA 57.00pt
50-50 to Backside Boardslide - 50-50 - 50-50 to Frontside 180 out - Cab 540 indy - Frontside 360 - Backside 720
男子Run 2では、さらにギアを上げた長谷川帝勝と國武大晃の両名が会場を沸かす。
長谷川は、国際大会に物怖じせず現段階での最高ルーティンをぶつけ、85.00ptと得点を伸ばした。この時点でなんとソチ銀メダリストのスターレ・サンドベックを抜き4位の好位置につけた。
Run 2 Taiga HASEGAWA 85.00pt
Backside Tailslide 270 out - Backside 360 on - Frontside Tailslide 450 out - Switch Backside 900 mute - Backside Double Cork 1260 melon - Cab 1260 mute
國武は、Run 2で木俣椋真がFrontside Triple Cork 1440を含むランで93.33ptを叩き出しトップの座を奪われる形となりさらに攻める。自身初となるルーティンにCab Double Cork 1440 indy to noseを組み込んだ攻撃的なランをクリーンメイクするが思うように得点が伸びず92.66ptで2位で最終Run 3へ
Run 2 HiroakiKUNITAKE 92.66pt
Cab 270 on Switch up Half Cab main out → Backside 270 on → 50-50 Backside 360 out → Frontside Double Cork 1080 mute → Backside Double Cork 1260 melon → Cab Double Cork 1440 indy to nose
Run 3 芳家はさらに完成度を高めようとするもCab 540のランディングがずれてしまい次のジャンプを失敗。5位でフィニッシュした。
Mens Run 3 追い込まれた大坪であったが緊張が解けたのか前2ランとは見違えるような滑りを披露。スムーズにJIBセクションをこなしていくとジャンプセクションも設定したルーティンを着実にメイクし67.33ptとし9位でフィニッシュした。
Run 3 Shuzaburo Otsubo 67.33pt
Switch Backside Noseslide to 50-50 Backside 180 out - Half Cab on Frontside 360 out - 50-50 Frontside 540 out - Switch Backside 900 mute - Backside Double Cork 1080 mute - Frontside Double Cork 1080 mute
さらに攻めに転じようとした長谷川は第1JIBセクッションで少しミスをしてしまい得点を伸ばせず。國武もJIBトリック難易度をあげさらに得点を伸ばそうとする要所でミスが出てしまい得点を伸ばすことができなかった。長谷川が大健闘の4位。國武大晃は貫禄の準優勝を果たした。
最終順位は、國武大晃 準優勝、長谷川帝勝 4位、大坪脩三郎 9位、芳家裕里 5位という結果となった。みんなおめでとう!よく出し切りました!
今大会では、順位というよりも自分の限界にチャレンジできた大会となり良い経験ができたのではないでしょうか。自分の滑りができたことは大いに自信となることでしょう。これから常に高い意識を持ちチャレンジしていけるかが大切となります。今大会では参加ライダーのみんながそれを証明してくれたのではないか思います。
さらに今回、安定して世界レベルのライディングを披露した國武もさすがでしたが特に現地解説も驚かせた長谷川帝勝のライディングは我々を熱くさせてくれました!今大会においても若干14歳の少年がソチ銀メダリストのスターレ・サンドベックを抑え4位になったことは彼に自信を与え、さらなる進化の要因となることでしょう。大坪も今遠征において国際大会初出場からのファイナル進出は自信を得られる結果だったと思います。
予選通過できなかったライダーも何が足りなったかを考え、次へ繋げていきましょう。
みんなお疲れ様でした。